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2006年6月7日 (水) 文芸誌「原点」の歴史
文芸誌「原点」は昭和40年(1965年)2月28日付けで創刊号を出しました。現在、満41周年、92号を発行しております。以下は主宰 図子英雄が『すばる』(昭和58年3月号)の特集「全国同人雑誌100誌にきく」で発表したエッセイです。 題名「トロッコを押す営み」 同人雑誌の営みは、荷重のトロッコを押して、果てしない坂道を上っていく情景に似ている。そのうちの一人に思いがけず光が当ることはあるが、華やぎは稀れで、その期間も概して短い。力をゆるめれば休止(休刊)か、行き止まり(終刊)の冷厳な現実が待ち受けている。一人ひとりが愚直な押しに徹しなければ、トロッコの遅滞ない進行は続かない。この地道な営みを通じて連帯意識を培い、創作という無限に広く、かつ険しい斜面に挑み切磋琢磨してゆくことに、何よりも意義があるのではないか。 文芸同人誌の活動は、商業ジャーナリスト隆盛のかげで、ともすれば埋没しそうになる。殊に俳句王国・松山では少数派の悲哀をかこつこともあるけれど、着実に誌齢をかさね、力のこもった作品を発表していくことは地方文化への寄与であり、なかば盲目的な中央追随意識や微温的な風土にただよう沈滞感を打破する刺激剤として不可欠なものだと信じている。(以上)