参加 

YURI YURI OCEANの日記へようこそ!

June 2004 Sample magazine 〜AMERICAN DIET〜
ダイエット王国日本には無くて、アメリカにはあるダイエット。
ご存知だろうか?
“ハリウッド女優愛用のドリンク”?
“寝る前の1錠だけで1週間で5kg減量”?
どれもありそうだけど、もっと効果的かつ絶対的(?)な方法がある。
“胃を切る”のだ。

つまり、食べ過ぎて大きくなりすぎた胃を、強制的に手術で小さくする。
手術後は前と同じように食べたくても、苦しくて食べれない、というわけ。

ハワイに移動式遊園地がオープンしたその日、
初日のみ入場料$1につられて誘われるがまま行った。
5月、アメリカは夏休みに入り、家族連れも多かった。
移動式のわりに、乗り物の多く(ハワイもナカナカやってくれるじゃん♪)
そう思ってキョロキョロしていた私、群集にぶつかりそうになった。
なんだ、この群れは?
それは屋台に並ぶ人々だった。
屋台なのに本格的な中華、メキシカン、刺身まである。
その奥にはズラリと並ぶテーブル、敷地面積からみれば以上に広いスペース。
時間は夜10時。アルコールは一切ないのに、この人だかり。
夕食食べたんだけどなぁ、と言いながらチキンを頬張っている小錦兄弟ずらり。
いや、さすが。

人々の食の関心は、一般的な日本人のそれより明らかに上をいくと思う。
授業初日、教授が「テスト中は飲食しないで。あ、勿論授業中はOKよ。」
映画などでアメリカの学生が授業中にガムを噛むシーンはみたことはあるものの、カップラーメンをズルズル食べる学生までいるとは・・・。
いや、確かに4時間連続で講義を聴いてるから、わかるんだけどさ、
チップスを開ける音で教授の言ったことが遮断されても
「Sorry-!」で終わりだもんねぇ・・・。

住み始めて人々を知れば知るほど、こんなデブな都市もないんじゃあ・・・
と思っていた私、
ホノルル市がアメリカ1スタイルがいい都市に選ばれた、
という今年1月の新聞記事を、読み間違えたかと思ったほど。
ちなみに一番スタイルが悪い都市は、ミシガン州のデトロイト。
この話をニュージャージー州出身のJ君に話したところ、疑いもなく納得している様子。
そして「スタイルがいいというのは、痩せてるってこととイコールじゃない。」
そう小麦色の鍛えているハワイの人々を評価していた。


確かにハワイは肌を見せる機会が多く、サーフィンなどで筋肉を鍛えている人も多い。
肌を見せる機会が多いことが理由の一つなら
ミニスカートをはいてると足がキレイになるって言う説も
まんざらウソではないかも。
(ロングパンツばかりはいてると、お手入れも怠るようになるしね。)
アジア人が州の人口の半数弱占める事実も、大いに関係すると思う。
つまり、そうでない州に比べて野菜や魚中心の食事をする人が多いということ。

でもその裏には、高い糖尿病率を誇っている事実もある。
州が“州税で”ヘルシーライフを送りましょうと、CMまで流している。

先日ニュースで、肥満者用グッズが年々売り上げを伸ばしていると報道していた。
肥満用の棺は“幅”130cm以上もあるという。
肥満による胃切除は特別な手術でなく、適応患者は病棟に常にいる。
肥満に伴う疾患、対応する保険、行政・・・。
しかしその一方、膨大な拒食症患者を抱えているアメリカ。

いやはや。問題は根深い。



週刊/隔週のメールマガジンで、このようなエッセイをお届けします。

登録は無料 ⇒  http://www.mag2.com/m/0000134390.htm

ご意見・ご感想はEmailで ⇒ yuyu_ocean@yahoo.co.jp

またはゲストブックへ ⇒ 
http://geocities.yahoo.co.jp/gb/sign_view?member=yuyu_ocean



2004/6/25 (Fri) CLINIC
「ちょっと、いい加減行って来たら?」
赤ちゃんのおもちゃ、ガラガラに言葉を付け足したような声で話す、
風邪気味の私と5分も電話で話さないうち、友人が言った。

何故か私は1年に1回風邪を引く。しかも、だいたいこの季節に。
今回の風邪は寝苦しくて、窓をほんの少し開けて寝たのが原因だった。
翌日、鼻水が出るなぁ、と思いながら予定をこなし、
その翌日もイマイチ不調ながら一日こなした。
外は暑く、建物の中は冷房ガンガン。
寝ている間は寒くないので、朝起きるとブランケットは足元に。

夏風邪が治りにくい理由と同じで、ハワイで風邪を引くとなかなか治らない。

何とか市販の薬で治そうと頑張ったものの、体調は悪くなる一方。
ついに抗生剤の出番か・・・。
私は看護師だったくせに、歯医者よりもクリニックの方が苦手。
理由はよくわからないけど。
とにかく、家で休んでいても良くなる気配もないし、意を決してクリニックに行った。

留学を始めてからお世話になっている、顔が夏みかんに似てるDr.の元へ。
留学生用の保険を持つ私は、どこの病院でも受診できるが、大きな病院に予約を取っていく程深刻でもないか、とテケテケ歩いていった。
ところがDr.はお昼休憩なのか、1時間ほど帰ってこないという。
看板表記の時間に偽りあり。
仕方なく鼻水をズルズルさせながら待った。
が、お待たせ、と現れたのはDr.夏みかんじゃない!?
肉まんを上から見下ろして、ねじりのある部分を中心に、目鼻口を書いたような、太った白人のDr.だった。

Dr.肉まん曰く、Dr.夏みかんは今いないという・・・。
溺れる者、藁をもつかむ。
栄養指導が必要そうなこのDr.だって、腐っても鯛、診てもらおう、とガラガラな声で症状を説明した。

診察後、Dr.肉まんは「(カルテに書いてある)去年と同じ症状だから
同じ薬をだすよ。それにしても、君が風邪で来たのは一昨年は6月、去年は5月、今年は6月か。じゃあ来年は5月かなぁー、はっはっは。」
カーン・・・えっと、笑うところ・・・?っていうか、患者に言うかぁー?と思いながら
「とにかく今が治らなきゃ来年も来ないから、早く薬下さい」と冷静な声で私。
でもまだ肉まんは自分のジョーク(と思ってるみたい)にニソニソ笑っている。

さて、普通は処方箋をもらって薬局へ行くところだが、そこは小さなクリニック、薬はその場でもらえる。
Dr.が一つ一つ説明しつつ、抗生剤や抗ヒスタミン剤など色々もらった。
家に帰り、早速抗生剤を飲もうと袋を開けると、それだけが厚紙にパックされていてる。

もしや、と探してみると、あったあった、厚紙の後ろに、油性ペンで消された“Not For Sale”という文字が!つまり、製薬会社が持ってきたサンプル。
薬の効果は同じだからいいんだけどねぇ・・・。

患者にはサンプルを渡し、保険会社からは実際の薬代を頂戴する。
一応これって違法なんじゃあ・・・。その時突然、サンプルでもらった薬が
期限切れだった、という友人の話を思い出し、急いで日付だけは確認した。

昔夏みかん、現在肉まんで切り盛りしてるこのクリニックは、
ホテルの一角にあり、観光客もやってくる、というか患者の殆どが観光客。
ということは裏を返せば、観光客の増減がそのままクリニックの存続にかかわる。

シーズンで左右されるクリニック。これくらいしないと、採算が合わないのかなぁ。
どこでも多かれ少なかれ、やってることなんだろう。
それにしても、油性ペンで消しても透けて見えてるっちゅーに。
ばれないと思ったのかなぁ。入れ物に薬だけ入れて、渡せばいいのに。
でもなんだかこのクリニックが、可愛く思えた。

まぁ、私の受診料は微々たるものだけど、これでDr.夏みかんが戻ってくれればいいや、
と皮がめくれた真っ赤な鼻をまた“チーン!”とやっている私である。



2004/6/30 (Wed) RAPE
『・・午後8時頃、XXXストリートで4人の男に銃で脅された日本人留学生が、ATMで現金を引き出された後、△△△ハイウェイ上で、そのうち2人の男にレイプされた・・・』

 その日、新聞を読まずに家を出た私が、日本人Kちゃんからこの情報を聞いたのは、帰宅後の電話だった。
「新聞見た?!XXXストリートって、YURIの家の通りじゃん?!」
・・その通り。でも全然知らなかった。しかも、夜8時ってまだ明るいのに。

 私は日本人女性の一人暮らし、という自分の状況を、これでも理解しているつもりである。だから家探しの条件は、家賃+最低でも以下を満たさなくてはいけない。間取りなんて二の次。

  1.安全な地区 
  2.24時間警備員、または管理人がいる 
  3.部屋に入るまで少なくとも3つ鍵がある 
  4.(ロックされた)建物の中に階段(またはエレベーター)がある
(日本のアパート式では引きずり降ろされたり、銃で狙われるため)

 これに加え、バス停に近い、スーパーが徒歩内、という条件がつく。
今のアパートは徒歩1分で24時間営業のスーパーに行け、常に駐車場のライト
もついていて、夜中でもそこそこ人がいる。日系/日本人も多く住んでいる。つまり、レイプ事件が起こってもおかしくない危険地帯、ではないのだ。

 でも、事件は起こった。スーパー裏の、薄暗い、死角となる場所で。

 もう1年以上前だが、ハワイ大学内の駐車場でもレイプ事件が起こった。犯人は何と、被害女性の車の下に這いつくばって何時間も隠れており、女性が運転席のドアを開けようとした瞬間、足首をつかみ、不意をつかれて転んだ女性をそのまま襲った。互いに面識無し。犯人は、内装で女性の車だと判断したらしい。

 “レイプのためだけに”コンクリートと車に挟まれ、何時間も 費やした犯人。
・・・狂ってる。

 50歳過ぎの女性が襲われたケースもあった。レイプ事件は地元民、観光客、人種、年齢問わず、あちこちで起こってる。

 でも報道されるのは、氷山の一角。

 D君(N.Y出身)の言葉。
「レイプ被害者って、周りに必ずいるんだよな。友人の近所の人とか、従兄弟の友達だったり。大学の寮でもあったし、早朝のセントラルパークをジョギング中の女性が、っていうのもあった。」

 だからか。(ナースの)国家試験で、レイプに関する問題が出てくるのは。

 
 Dr.肉まん(創刊号参照)の処方薬が効いてきて、身体が元に戻ってきた私は、この夏休みの計画を遂行すべく、国家試験の問題集を始めた。

 アメリカも日本と同じで、卒業後、国家試験に合格しないとナースになれない。卒業はまだ先だけど、授業の予習にもなるし、と、とりあえず始めた、精神科看護問題。

 他の疾患名と比べて、レイプの出題頻度は決して多くないけど、日本の国家試験でレイプ問題なんて、解いたっけ?遠すぎる昔で、殆ど覚えてないけど。最近はどうなんだろう?

 でも、アメリカもこれは最近の出題傾向?試しに、図書館にあった古い
('95版)問題集をチェックしてみた。やっぱり、あった。問題の量もそんなに変わらない。

 日本人留学生レイプ事件は、私を含む周りに、かなりショックをあたえた。レイプ被害者であり、更に外国人である、という状況はどれほど不利になるか。簡単に想像がつく。

 ところが、皆が溜息をつき首を横に振る中、
「どうせ、胸を強調した服とか、超ミニスカートとかはいてたんでしょ。」
と言ったアジア人の年配女性留学生がいた。

 “双方合意のセックス”“男は下半身の生き物だから仕方ない”“夜道を歩いていたから”“女には強姦願望がある”そして“挑発的な格好だった(から女性が悪い)”

“ジェンダー論”で、講師(男性)が話したレイプ神話である。語りつくされた神話であるが、いまだに蔓延る、この世間の誤解に満ちた神話が、事件をその場で終わりにせず、被害者のPTSD(*1)を更に悪化させる。

 知り合いにレイプされる方が、見知らぬ人にされるよりも多い。これは日本もアメリカも同じ。毎回大人気のこの講義、真剣にノートを取る学生の姿に、彼らから偏見や誤解のない知識が広まってくれれば、と、思うのだ。


*1)PTSD;Post Traumatic Stress Disorder(心的外傷後ストレス反応)。災害、戦争、強姦など異常な苦悩体験によって生じる。睡眠中の反復的再体験、引きこもり、抑うつ、睡眠障害、過敏反応など症状は様々で、長期にわたることも。



2004/7/7 (Wed) INDEPENDENCE DAY
「バリバリバリーーー!!!」・・・・シーン・・・・          
「ヒューーーーーーーーーン」・・・・シーン・・・・
「ダダダダダダダダダ!!!」・・・・シーン・・・・

騒音がうるさくて全然寝られない。もう12時を過ぎてる。いい加減に・・
と思ったのは私だけではないらしく、誰かが警察を呼んだ。

その日は7月3日。独立記念日の前日。
あちこちで前夜祭なのか、夕方からずっと爆竹や音付き花火が続いてる。
部屋の真下は隣のコンドミニアムの駐車場。そこでやってる爆竹の煙が、
10階の私の部屋まで入り込んで、臭くてたまんない。

窓がしっかり閉まらないから仕方ないけど、今から明日が思いやられる・・・。

アメリカ・独立記念日の花火。

日本の夏の花火大会を想像していたら、ちょっと拍子抜けするかもしれない。州によってその規模は異なるが、ハワイは財政難だからだろうか、
私は初めてみた時、まだ何かあるのかとワクワクしていたら、
皆が帰る準備をしかけたので、「へ?もう終わり?」とびっくりした。

しかしこの花火は、独立記念日の喜びを皆で分かち合う、幸せの花火。
日本の花火大会とは趣旨が異なるから、規模の大きさなんてあまり関係ない
のかもしれない。

「この日を祝うことに意味がある」と言う、ESLの先生の言葉を思い出す。

初めての独立記念日の花火は、当時一緒に住んでいたスペイン人のM姐さん
(オバサン、とは呼べないからさ・・・)と観にいったが、
帰りはバスで15分のところ、1時間半もかかってしまうほどの大渋滞だった。

さて今年の独立記念日。

メイン会場であるAビーチパークは、予想通り昼からバーベキューの家族で
ごった返してる。バスから見ると、色とりどりのテントの間をうごめく人々に、バルーン、子供の遊ぶ恐竜テント(テントの中の床に空気がパンパン入っててピョンピョンできる・・・→何て言うんですか、これ?)まで設置されてて、もう一大イベントである。

今年は図書館から、渋滞に巻き込まれる前に帰宅した私。
TV でN.Yの豪華な花火を観つつ、外から聞こえる音はハワイ産。変な感じ。
そういえばN.Yは爆竹は一切禁止になった、とN.Y在住の日本人Yちゃんが
言っていたけど、ハワイは禁止の話題すらなく、堂々健在。

実習先のナースが、毎年独立記念日や大晦日明けには「気管支の違和感を訴えて外来に来る人が必ずいる」て言ってたけど、わかる気がする。煙は会場だけじゃなく、あちこちで巻き起こってる。これじゃあねぇ。
 
そうは言っても、独立記念日や大晦日の爆竹なんかは可愛いものかも。
ハワイでもっと爆竹が盛んなのは、中国の旧正月。

小さいながらも色々と頑張ってる、ハワイのチャイナタウン。旧正月は
ミス・チャイナタウンを筆頭に、界隈を練り歩くドラゴンの舞もあって、みているだけで楽しい。オジサンたちは昼間からかなり陽気だし、爆竹も
かなりの数を消費させてる。

旧正月に授業なんて・・・とぼやいてた台湾出身のTちゃん。日本の大学で
イギリス人の英語教師が、クリスマスに授業があるなんて〜って嘆いていたのを思い出す。私だってここに来て、冬のクラスを取っていた時、1月2日から授業だったのには、変な気分だったし、なんだか損した気分だった。
(冬の間の休日は、12月25・31日と元旦だけ)

「郷に入りては郷に従え」って、従ってるつもりだけど、やっぱり元旦に
遅ればせながら“紅白”観ると(あとはコタツとミカンがあれば完璧!)
って思いながら、ホッとするし、自分の中に根付いた文化や感覚って、こういうもんなんだよねぇ、きっと。

アメリカ中に華僑は沢山いるけど、ハワイもご多分に漏れず。華僑だけでなく、勿論、日系人も、フィリピン人も、ポルトガル人も、他にもそれぞれの人種が自国の文化を継承させようと、様々な試みをしている。

日本にいる時は皆無と言ってよかった、私と他国との関わり。留学生にしては歳取ってから来た私だけど、こんな面白い世界があったのか。
勿論、私の知りえる情報なんて、まだまだ入り口だけど。

様々な人種から構成されるアメリカで、ナースとして多文化の基本を知って
おかなくてはいけないと、教科書の至る所に枠が組まれてある。文化の違いは痛みを感じる差や訴える差にも影響を及ぼす、と講義でも多々、触れられる。(これについては、後々マガジンで書いていきたいと思います。)


色々な人種・文化が混在するハワイ。生きた教科書の中で学べる環境に感謝。



2004/7/21 (Wed) Jobs in the U.S. #1
一緒に勉強していたチキンサンドイッチ好きの友人が、
この5月にLow School(法学大学院)を卒業した。
1歳で香港からサンフランシスコに両親と共に移民した彼、
実はこの卒業が初めてじゃない。

カリフォルニアで大学卒業後、Pharmacy school(薬学大学院)へ進学、
先ずは薬剤師になった。その後、病院経営者を目指しMBAを取得。
しかし、やっぱり働くなら国連、と今度は別の大学院で公衆衛生を学んだ。

卒後、病院経営の夢にまた舞い戻ったチキンサンドは、法律も勉強しといた方がいいよね、とLaw schoolへ進学したというわけ。


  ―――― ちなみにアメリカのシステムでは、高校卒業後、いきなり法学部、ではなく、4年制大学卒後にLow School、Pharmacy School、Medical School《医学大学院》へそれぞれ進む。学部の種類は原則的には問われないが、関連した学部が望ましい。《教授からの推薦状やボランティア経験も必要》医師を目指す学生は、Premedical学部に進学するが、看護学部を卒業してからMedical schoolに進学する学生も珍しくない。

アメリカの薬剤師は社会的地位が高く、給料もそれに比例する。
チキンサンドは週末まとめてバイト(一日14時間とか)するだけで今までの学費を全て自分で捻出したし、なんと数年前に学生ながらハワイに家まで購入した。

しかも年取った両親に代わり、弟の学費まで出している。
頭もいいし、面倒見もよい。仕事もあるし、給料も高い。
長身でがっちり系。顔は特別よくないが、まぁ、見れない顔でもない。

でも、ず〜〜〜〜っと、彼女がいない。彼の周りは私を含め、
いない理由が多分5時間位話せるほど出てくるのだが、
当の本人は理由がわからないらしい。

そんなチキンサンド、この夏に弁護士州試験を受ける。生活のため薬剤師の
バイトは辞められず、ストレスは、かなり大きいはずなのに、目にクマを
作りながら何かうれしそうだ。

理由は明確。

彼はこの夏から短大で、“薬剤師助手”になる学生の講師職にありついたのだ。給料は薬剤師より安いし、時間もないのに、すっかりオヤジの彼はウキウキとパワーポイント作りに精を出し、良き講師であるためのポイントを、現役学生の私に聞いてくる。

「いやぁ〜 毎回授業の準備で大変でさぁ〜。」  
「ひよこ達がさ、あ、いやぁ〜」      デヘデヘして気持ち悪い・・・。

30半ばを越した彼には、18歳の“ひよこ達”(この言い方が、すでにやばい。)に教えることが相当な喜びらしく、香水まで変えたりして涙ぐましい(というか見苦しい・・・)。

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

アメリカの仕事の細分化は周知の通りで、医療界もご多分に漏れず。例えば薬剤師に対し、薬剤師助手(点滴の薬液詰めや、薬の袋詰めなどを行う)看護師に対し看護助手、バイタル測定 1)などを行うメディカルテクニシャン、呼吸器専門師などなど日本には無い職が沢山アメリカにはある。

病院によって仕事内容に多少の差異はあるものの、訓練を受けた看護助手は
清拭 2)導尿 3)(落ち着いてたら)術後のガーゼ交換まで行ってしまう。それって、日本では全部看護師の仕事だった。
(医師によっては簡単なガーゼ交換すら、看護師にさせないことも・・・)

『清拭の目的;患者の皮膚状態の観察、コミュニケーションを図る、etc』

看護師が清拭を行う必要性を、散々叩き込まれた私の頭。

実習中、看護助手が清拭するのをみて、思わず質問した。
「ナースがしなくていいんですか?」

怪訝な顔した先生に、「だって皮膚の観察とか・・・」とさらに私。
「正常な皮膚を教えて、異常があったらナースに報告するように、って言えばすむことじゃない。」とあっさり先生。

「やりたきゃやっていいけど、ナースがやるべき仕事は、他に沢山あるの。」 

先生の言った一言が耳に残った。自分の時間は限られている。
なら、どんどん人に教え、指導し、自分の時間を他に使った方がはるかに効率的。

検温をナースがしないのだって、同じ理由。正しい測定方法を習い、
異常値はナースに報告するよう、義務付ければいいだけの話。

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

つづく。



2004/7/21 (Wed) Jobs in the U.S. #2
#1 よりつづく。




日本の看護師とアメリカのナース。どちらも忙しいけど、忙しさの種類が違う
ポイントはここにある気がする。日本で私、無駄に忙しい看護師生活の、
その無駄が排除できない環境に、フラストレーションが溜まっていたなぁ。


チキンサンドはこの秋から、准看学生にも薬学を教えることが決定した。
(アメリカでは正看学生には、ナースである教授が教える。)
薬剤師助手の講師に決まった時より、明らかにうれしそう。


「女(学生)が多いからでしょ」


ずばり、私に指摘されても、焦りを隠しながら理論的に言い返す彼。
汗ばみながら反論するより、いっそ3枚目になっちゃえばいいのに、と
また、彼に彼女が出来ない理由を発見した私だった。




1)バイタル測定;Vital signs測定の略。脈拍、呼吸、体温、血圧、意識状態など生命維持の徴候を示すもの、その測定。

2)導尿;排尿が困難な場合や検査のために、尿道から膀胱に管を挿入し、尿を採取する看護技術の一つ。

3)ガーゼ交換;その名の通り、手術した部分の皮膚を覆っているガーゼを外し、消毒し、新しいガーゼと交換すること。消毒の際、創の回復状態を見る。


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆



2004/7/27 (Tue) 日記を直リンクでお楽しみの方へ。
【お知らせ & お誘い】

YURI YURI OCEAN の日記は、週刊または隔週のメールマガジンで
お届けしておりますエッセイと同一の内容です。

今まで、メールマガジン配送後に、この日記ページへUPしてきましたが
文字数の制限等の問題があり
今後は日記ページへのUPをしない方針です。

つきましては、今後もYURI YURI OCEAN の日記をお楽しみ頂く為に
メールマガジンへのご登録をお願いします。

登録されている方は、そのままで。
まだ登録未の方は こちら⇒ http://www.mag2.com/m/0000134390.htm

登録は無料です。

今後も頑張って続けていきますので、どうぞ宜しくお願いします。


YURI YURI OCEAN 管理人, YURI