2009年12月18日(金)
クリスマスキャロル
数日前に突然、猫友さん宅に入り込んできた猫さんがいる。
やせ細ってぼろぼろ、
口の中は口内炎でただれ、
よだれで口の周りがぐちゃぐちゃ、
体中汚れ放題で相当の臭気を放ち、
後足の筋肉がほとんどなく、
よろめいているような瀕死の状態で、
ヒトの家にたどりついた。
かわいそうすぎて正視できない、とは猫友さん談。
ヒトに馴れているかどうかも不明な
出会ったばかりの猫に手を出すのは、
猛烈な攻撃を受けて負傷することも考えられるし、
なんといっても、この猫さん、病気であることが明らか。
感染症を媒介してしまうことも考えられる。
飼い猫のある身に、とってもリスクが高いってことは、
猫友さんも重々承知の上で。
それでも彼女、いや、正確には彼女の姪っ子ちゃんが、
手を触れ、抱き上げて獣医さんに連れて行った。
残念ながらの獣医さんの見解。
いつ亡くなってもおかしくない状態、とのこと。
それでも、最大量の補液を施してくれて、
薬を処方していただいたそうだ。
できるなら、生きて欲しい。
猫友さんから知らせを聞いて、心からそう思った。
猫友さんも、回復させようと一生懸命だった。
幽霊のように現れたので、名前は幽霊のゆーちゃん。
猫友さんに、名前をもらった。
猫友さん宅で、ちょうど一週間、生きた。
そして、昨夜、亡くなった。
幽霊のゆーちゃん、
幽霊・・・
その連想で、
小説のクリスマスキャロルを思い出した。
スクルージが出会う3人目の幽霊。
陰気で薄汚れて異臭を放つ、見るも恐ろしい幽霊が、
無言で指差す墓に記された名。
人々がののしりの言葉を口にし、
いなくなってよかったと言い合っている、その死者の名は。
幽霊は無言で墓を指差す。
・・・・・。
野良猫の平均寿命は3年から長くて4・5年といわれる。
これは、決して誇張ではない。
ゆーちゃんは、猫だから、
ヒトを恨んだり責めたりなんかせず、
お腹いっぱいのごはんとあたたかい看護に
ただただ、感謝して逝ったと思う。
でも、ヒトであるぽちは、
感じてしまった。
ゆーちゃんが指差した墓の名は、きっと自分だと。
