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2012年5月13日(日)

考える葦

メルマガ原稿で使った、パスカルの「パンセ」のなかに昭和49年12月28日に新宿で読み終えたとメモが残っていた。
大学2年のときに新宿のJAZZ喫茶で読んだのであろうか。
本は読む限り、捨てないほうがよいと思った。
パスカルの有名な言葉に、「人間は考える葦である」がある。
それがどこに書いてあるか、「パンセ」で運よく見つけられた。
「人間は自然のうちで最も弱い葦に過ぎない。しかし、それは考える葦である」
の箇所で、以下のように続く。
「宇宙は人間を押しつぶすことができても、人間は宇宙よりも崇高である。
なぜなら、人間は自分が死ぬことを知ってるからである。
宇宙は何も知らない。」
パスカルは、人間の偉大さは思考にあるという。
「思考によって、人間は宇宙を包容する。」
折りしも、昨日NHKで東京スカイツリーの番組をやっており、634mのタワーに上った人が皆、人間の作り出す力に驚嘆していた。
見ている自分も、技術の力の凄さに感動した。
考える葦も、考えるだけでなく自然に挑戦している葦のようだ。
死は想定内と認識するだけで偉大だそうである。
想定外の問題が起こりえることを思考の内に認識している。
パスカルは考えた。
宇宙とは人間が思考した世界であり、思考できなかった世界から想定外の問題がやってくると。
人間にとって一番怖いことは、思考停止の状態である。
思考停止の結果、自分が包容した宇宙は不変と考えることである。
原発の安全性は、誰かに判断してもらうのではなく、過去に起こった事故から原発の危険度を個人個人が思考して判断する以外にない。
一年前の事故は、放射能は風に乗り、海流に乗り拡散することを教えた。
中国の黄砂が風に乗ってやってくるように、中国の原発事故は日本に影響を及ぼしうる。その場合、どのように国民の健康を護るかが国の思考の対象となるはずである。

作成者 ancoroboy : 2012年5月13日(日) 15:53
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