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Thu, May 17, 2012
Clash of the Titans
ルテリエの『タイタン~』は映画史的には30年前のレイ・ハリーハウゼン作品のリメイクということになるのだろうけど、原作は3000年前の古代ギリシアまで遡るわけだから人間の想像力は面白い。
オリジナルのハリーハウゼン版は子供の時に繰り返し観た作品で、「ブリキのフクロウ」などの個性的なキャラクターはルテリエ版にはない魅力だ。
興味深いのは、新作の『タイタン~』でもハリーハウゼンへのオマージュか、ストップモーション的なカクカクしたクリーチャーの動きを取り入れていたところ。
ハリーハウゼンのクリーチャーには最新のCGにはない迫力があったけれど、僕らはあの独特な動きにこそ人外の生き物の「オーラ」のようなものを感じていたように思う。
『タイタンの戦い』
アメリカ 1981年
監督デズモンド・デイヴィス
脚本ビバーリー・クロス
製作チャールズ・H・シニア
レイ・ハリーハウゼン
Tue, May 15, 2012
今日のトマソン 22
新潟市花園の「高所ドア」。

一見すると良くある単なる高所ドアのようですが、面白いのはこの「高所」の構造。
俗に「みこし」と呼ばれる上階を増築した作りですが、2階部分の増築後、さらに鉄骨フレームを駆使して土台より大きな3階部分が増築されてます。

特徴的なのはここまで増築にこだわっているわりに一階部分の屋根が一部そのまま残されていることで、右奥には一階の屋根の三階部分へ上るための梯子階段も見て取れます。
右側の放棄された高所ドアの存在から察するに、三階への出入り口は現在この外階段だけになっているのでしょうか。
謎は深まる一方です。
cf. 新潟トマソン
Wed, May 9, 2012
男と男のいる映画
映画評論家淀川長治氏、最晩年の著書。
今でこそ辛口映画評論というのがテレビでも珍しくないけど、淀川氏の場合、自分がつまらないと思った映画は内容と無関係な細部を無意味にほめまくるという実に分かりやすい映画解説で、つまりは僕がSFやファンタジー映画のつまらないトリビアばかり知っているのは彼のおかげといっても過言ではないと思う。
本書は、そんな彼がいわゆる「カミングアウト」をしたおそらく初めての書籍。
手に取ってみたのは僕も好きな映画『スモーク』をかなりの頁数を割いて高く評価していたからなのだけど、歯に衣着せたような遠回しな表現のない批評(といって良いか分からないけど)は今までの著作にない面白さだった。
(ちなみに彼の好みはフォレスト・ウィテカーらしい)
独特の物売りの口上のような言い回しや倒置法を重ねまくる文体は正直かなり読みづらいけれど、淀川氏だから知りえた映画業界の様々な逸話や裏話は一読の価値あり。
『男と男のいる映画』
淀川長治 著
青土社 1996年
Tue, May 8, 2012
花信風
"Spring ephemeral"というのは随分洒落た表現だと思ったけど、日本語にも春の花を表す風流な表現は色々あって、例えば「花信風」という言葉。
花の姿が直接見えなくても、漂ってくる香りでそれが咲いたことを知らせる風のことをそう呼ぶのだそう。
(花信風は主に春に咲く花の香りを指し、この時期「穀雨」の香りとされるのは白く星形の花が咲く「栴檀(せんだん)」)

画像は鳥屋野公園の藤棚。
新潟では北方文化会館の大藤棚がライトアップも行われることで有名だけど、今年はいつもより早く咲き始めているようです。
Mon, May 7, 2012
雑記
猫ひろし氏のロンドン五輪不出場が正式に決まったということでニュースになっていたけど、それより驚きだったのは彼が僕と同世代だったこと。
猫氏の五輪出場を巡っては何かと物議を醸し出していたけど、数週間前にそれを特集したNHKのニュースが興味深く、自分の考えも変わるきっかけになったことを思い出した。
民放各社が歯に衣着せた応援やコメンテーターの批判的な論調を取り上げていたのに対し、件のニュースでは五輪の為の国籍変更は世界的に見ればごく当たり前だということを強調。
例えば、去年のマラソンの世界ランキングは1位から7位までがケニア人。
そして、日本の川内がぎりぎり食い込んだベスト30までの中にはなんと20人ものケニア人選手がおり、次いでエチオピア人選手が五人もいる。
こうした状況下では、1国最大三名という出場枠や資金繰りを巡って国籍変更を行う選手がいるのは当然の結果で、ロンドンでメダルを取れば四大会で四カ国目のメダリストとなる公算の有力選手もいるほどだという。
大会出場のための国籍変更は上位ランクの選手に限らず、猫氏のようなケースもまた少なくはないため海外メディアはいたって冷静な反応をしており、国籍変更した選手の総数は多すぎて国際オリンピック委員会でも把握できないほどなのだそう。
また、そのニュースでは猫氏が国際陸連の出場資格を満たしていない事について、カンボジア陸連に直接問い合わせた様子も放送されていたのだけど、その時の彼らの応答が印象的だった。
それは、「私たちは自分たちカンボジア陸連の規約については理解しているが、国際陸連の資格を全て把握しているわけではありません」という非常に素っ気ないもの。
つまり、猫氏は五輪の為の国籍変更という点では世界的な流れにのったといえるものの、自己責任で大会ルールや各機関の方針に対応するという点では流れに乗れなかったということ。
ともあれ、リオ五輪に向けては是非ともカンボジア国民として頑張ってほしいと思う。
Sun, May 6, 2012
雑々記
新しく買った古着のカーゴパンツがダブルファスナー(パーカーなんかに多い上下にスライダーが付いたタイプ)だった。
使ってみるとなかなかどうして便利、なのだけど難点はタブが飛び出すと「閉め忘れた人」と思われてしまうこと。
(しかも、丁寧に下側のタブのみ引き紐付きだった)
ジャケットのボタンを修繕してたら止められなくなって、結局、全部のボタンを補強した。
不本意なミリタリーテイストだったのが赤のステッチでポップな印象に。
合わせ目が隠しボタンということはあとから気づいた。
たまったハードディスクの映画を整理してたら、『コンエアー』『ノウイング』『ナショナルトレジャー1・2』となぜかニコラス・ケイジばかり見続けることになった。
頭髪の後退に比例してワイルドさを増していくニコラス。
お腹一杯な気もするけど、『魔法使いの弟子』は別腹で観てみたい。
新しい貞子は薄型テレビから登場してたけど、出てくる途中で倒れるんじゃないかとかと心配になった。
3Dでやるというなら、スクリーンから飛び出してきたらもっと面白い。
電子書籍リーダーのKindleは文にアンダーラインを引くことができて、他の読者がどこにアンダーラインを引いているかを共有できる機能もあるのだそう。
経験上、図書館や古本で目にする下線は「なぜそんなところに?」と思うものが多すぎてあまり便利に思えないけど、数万人分の下線を色分けして共有できたら見えるものも変わるのかもしれない。
「食の見直し月間」につき新メニューを研究。
中ヒットだったのは金平ゴボウマヨサンドと笹団子トースト。
それなりに外出した気はするんだけど、月木金をいつもどおりに作業して過ごしたら、結局普段と変わらないGWになった。
Fri, May 4, 2012
Mr. Bean's Holiday
『Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!』
イギリス フランス ドイツ 2007年
監督 スティーヴ・ベンデラック
脚本 ロビン・ドリスコル
ハーミッシュ・マッコール
原案 サイモン・マクバーニー
原作・キャラクター創造
ローワン・アトキンソン
ロビン・ドリスコル
面白かった。
前作『ビーン』がハタ迷惑なビーンを相手役のアメリカ人の視点で俯瞰でとらえ、ラストで強引に「良い話」に持っていこうというまとめ方をしていたのに対し、今回は紛れもなく「Mr.ビーン」の映画版といえる内容。
だからして、TVシリーズのファンには定番のギャグが古臭く感じられるかもしれないけど、それはそれとして本作には映画ならではの面白さがある。
例えるならアニメの大長編みたいに、それだけでも楽しめるけど、主人公の「日常」を知っているからこそのコントラストが面白いというような。
(反面、実写ドラマの映画版は物語の舞台が大きくなるだけで、キャラクターの変化は少ないものが多いように思う)
物語は、ビーンがいつも通りの自己中さで周囲に迷惑をかけたり、彼なりの優しさで人助けしたりするのだけど、美しいと思うのはビーンがただ海が見たいという動機で異国フランスまで旅をするというところ。
ビーン本人のセリフで多くは語られないのだけど、チャールズ・テネットの歌曲「ラ・メール(海)」にのせて彩られる映像の優雅さは映画ならでは。
果たして彼はカンヌの海に辿り着くのか?
La mer
by Charles Trenet
La mer
Qu' on voit danser le long des golfes clairs
A des reflets d' argent
La mer
Des reflets changeants sous la pluie
…
海よ
輝く入り江に沿って踊る海
銀色の輝き
雨の下で海は、そのきらめきをうつろわせる
...
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