2008年6月30日(月)
『吾輩は猫である』新潮文庫
夏目漱石 著 新潮社(平成3年11月20日63刷)
日本文学史に名高い名著。誰もが1度は目にしたり耳にしたりしたことがある名作。まさかオイラがこれを読むとは思わなかった。今月の始め頃にブックオフで発見し、買った。105円。以前、『こころ』を読んでなかなか面白かったこともあり、そして、知人の女性が「結末に意外な展開が待っている」という謎を残したこともあって、買ってしまった。そして本日ようやく読了。途中で石田衣良の本などを読んだこともあってしばしば中断し、結局10日以上かかった。
中学教師苦沙弥先生の書斎に集まる明治の俗物紳士達の語る珍談・奇譚、小事件の数かずを、先生の家に迷いこんで飼われている猫の眼から風刺的に描いた、漱石最初の長編小説。江戸落語の笑いの文体と、英国の男性社交界の皮肉な雰囲気と、漱石の英文学の教養とが渾然一体となり、作者の饒舌の才能が遺憾なく発揮された、痛烈・愉快な文明批評の古典的快作である。
正直な感想。
…ダラダラだらだらと、話が一向に進まんのでダルかった。こ、これが日本を代表する名作なのか。
どうせオイラは文学の良さを理解する感性に疎いのさ…。登場人物が雑談に雑談を重ね、話の本題からずれまくって、結局何が何だか分からんうちに場面が変わっていて、読んでいて非常に苦痛だった。「冗長」という言葉が浮かんだ(あ、「冗長」か…まるでオイラの日記のようだ…墓穴掘ったかも)。
でも、そんな中にも、いくらかのユーモアは感じ取ることができた。猫の主人は大変な変わり者で、その家に遊びに来る友人達もみんな個性的。そしてみんなよってたかって主人をけなしたりからかったりして楽しんでいる。そのやりとりが結構面白かったりする。ただ、当時の風潮をよく知っていないと、イマイチその掛け合いの「空気」が読みにくい。
そしてこれを読んでいて、オイラの中である疑問が湧いた。ひょっとしたら、三谷幸喜も夏目漱石が好きかもしれない、と。話が横にそれたり、他人のおかしな所を大げさな言葉を用いて表現したりしているところが、三谷幸喜の映画や、彼のエッセイに近い物を感じたからだ。あと、京極夏彦の京極堂シリーズに出てくる関口君や、その他京極堂に集まる人物がからかわれたりするシーンなども、本書の中でのやりとりから思い出す。
あとは、「猫」の目を通した鋭い人間観察なども、風刺が込められているように感じた。ものっすごい冷めた猫だけど、それでも猫なりに主人に対して恩を感じているらしいが、それでもやっぱり主人をこき下ろしている。それも面白い。
本書は、話の展開を期待して読んではいけないのかな?まあそれなりに感ずる所はあった。読んでムダだった、という気はない。さてさて、知人にはなんて言おう。「いや〜、つまらんかったよ!」っていえばきっと気を悪くするだろうし、かといって「いや〜、深いね、さすがは夏目漱石だよ」ってもっともらしくいうのもうそ臭い。だってオイラが何より納得がいかなかったのは、例の結末だったから。
最後になってたたみかけるように一気に本書の柱ともなり得る、ある金持ちの女性との結婚話を多少無茶な展開でまとめ上げたのはまあ良い。そして主人の友人一同が勢ぞろいして、人間の生死を熱く議論するのも面白い。この辺に、オイラはある種ジメッとしたユーモアというか、自殺に向かうこの時代の作家の意識をちょっと感じ取れたのも良かった。ここでオイラはてっきり主人が自殺して終わるのかと思ったら、そういう意味では意外な展開が待っていて(ここから先はネタバレ…でもいいか、新作のミステリー小説でもないし)、主人の友人達が飲み残したビールを、猫が飲んで酔っ払って水が溜まった甕に落ち、そのまま溺死しておしまい、というもの。もがいているから苦しいのであって、自ら拷問にかかっているようなものだ、と悟り、「『もうよそう。勝手にするがいい。がりがりはこれぎりご免蒙るよ』と、前足も、後足も、頭も尾も自然の力に任せて抵抗しない事にした。次第に楽になってくる。苦しいのだかありがたいのだか見当がつかない。水の中にいるのだか、座敷の上にいるのだか、判然しない。どこにどうしていても差支(さしつか)えはない。ただ楽である。否(いな)楽そのものすらも感じ得ない。日月(じつげつ)を切り落し、天地を粉韲(ふんせい)して不可思議の太平に入る。吾輩は死ぬ。死んでこの太平を得る。太平は死ななければ得られぬ。南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)南無阿弥陀仏。ありがたいありがたい。」といって終わっている。
うむう…何かかなり強引に締めくくっている感がぬぐえない。しかしまあ、逆に新鮮で良いかもしれないかな。今改めてここで感想を書いていたら、さほどつまらなくもないかな、という気になってきた(苦笑)。
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まっつん
: 2008年6月30日(月) 22:05
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2008年6月29日(日)
死ぬかと思った…
今日は、3ヶ月ぶりに姪っ子が来た。気がつけばもう小学1年生。早いもんだ…。そしてオイラはドンドン年を取っていく…。
生憎の雨だったから、ずっと家の中で遊び、そろそろお帰りの時間だから、いつものように最寄り駅まで車で送って行くことにした。そして最寄り駅手前の大きな病院の目の前の交差点を直進しようとしたら(もちろん信号は青)、対向車から右折しようとする軽自動車のおばちゃんが突っ込んできそうになった。いや、突っ込んできた。止まろうともせずに右に切り込んできたのだ!「オイオイオイオイ!!!!」と心の中で叫びつつ、その手前50メートル以内の距離でとっさにフルブレーキングしながらハンドルをフルに左にきった。歩道の支柱にぶつかる、と思ったが、そうするより仕方がない。その瞬時の間に、後部座席の母親と姪っ子が気になり、その場で浮かんだ最善の回避方法がそれだった。オイラの真横には引きつったおばちゃん…いや、この場ではあえて「ババア」と呼びたい。でも道義的にそれは許されなさそうだから、このままおばちゃんと呼ぶが、そのおばちゃんはきっと瞬時にブレーキが踏めなかったのだろう、モロオイラの真横におばちゃんの車のフロント部分が接近してた。オーバーでなく、数センチの距離でギリギリ止まっていた。そしてオイラの車の前の支柱も、これもオーバーでなく、少なくとも10センチ以内の距離でぶつからずに済んだ。
絶対どっちかにぶつかる!と思っていたが、幸いどこにもぶつかったような衝撃も音もなかったので、オイラの心拍数はすぐに平常に戻ったが、相手のおばちゃんは放心状態のまま呆然とハンドルを持ったままだった。そのままだとオイラは動けないから、ガラスを下ろして、おばちゃんに手振りで「下がれ下がれ!」と何度かジェスチャーして下がらせ、極めて低く、そして冷静な声で「気をつけてね」と一言だけ言ってその場を立ち去った。おばちゃんも「すみません」と震える小さな声で答えたが、母親は怒りと恐怖が収まらず、「すみませんじゃないよ!」と言っていたが、まあ無事だったから良かったもんだ。その間僅か2分もなかっただろう。姪っ子は恐怖で黙ってしまった。あれで人か車のどちらかが無事でなければ、オイラは間違いなくブチぎれた。しかもよりによって、今日は来月の車検の予約をしたばかりだったのだ。そうそう、思い返せば、前の車のスカイラインを乗っていた時も、車検間近の時に千葉でオカマ掘られたな。その前のサイノスに乗っていた時も、車検直前にタクシーに煽られて車を内輪差で歩道の支柱に巻き込んだな…。車検の年は何かあるようだ。
いや〜、それにしても、間一髪だった!我ながらよくぞ冷静に対処できたものだと思う。誰も怪我をせず、車も無事だったので本当に良かった。やっぱりシルビアは制動力と旋回能力が素晴らしい。タイヤもブリヂストンのいいやつだったから良かったのかも。雨で濡れた路面の割にはよく止まった。オイラも普段からレースを見たり、雑誌で勉強しているから、瞬間的な危機回避も一応知識として入っていたのが良かったのかも。ダテに普段から運転の際には専用のドライビングシューズ(フェラーリのロゴを貼ったプーマのシューズ)を履いていない(逆にオタクっぽくて恥ずかしいんだけどね)。
いや、そして何より、そこの交差点横の大きな病院というのは、去年父親が腹の痛みを訴えた時に最初に駆け込んだ病院だったのだ。まあ父親か、もしくはご先祖様のどなた様がオイラ達を守ってくれたのかもしれない。
しかし、自分でも驚いたのが、こういったちょっとヤバ目な出来事に遭遇しても、あんまり焦っていない自分がいる。だってシフトを4速に入れたまま急ブレーキで車を停止させた時、クラッチを踏んでいないからエンストしたのだが、「まだまだオイラも甘いな」とその場で思ってしまったのだ。そんなことをどうでもいいことなのだが、後ろの人の安否よりもそういう無駄なことが真っ先に浮かんでしまった自分がちょっと情けないと思った。まあ無事だったからそういうことが浮かんだんだろうけどね。姪っ子の目の前で、交差点のど真ん中で、怒りをおばちゃんにぶつけるのもカッコ悪いからその場を穏便に済ませた。
実は、1年前に富士スピードウェイに行った時も、サーキットの近くで、ブリヂストンのトラックが急に左から飛び出してきた(運転手のにいちゃんは笑いながらケータイで喋っているのを見た)ので、瞬時にハンドルを右にきってフルブレーキングして危機一髪だったこともあった。その時は幸い対向車線に車がいなかったので良かった。
もし今回事故になっていれば、きっとオイラの方も前方不注意で責任の割合は半分近くあることになるんだろうな…。つくづく良かった、何事もなくて…。
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まっつん
: 2008年6月29日(日) 23:50
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2008年6月28日(土)
F1 LEGENDS 「F1 Grand Prix 1990」
フジテレビ(2008年05月23日)
1990年のF1のダイジェストDVD。元々当時ビデオ販売していたものを改めてDVDに収めたものらしい。1987年からシリーズのような形で出ている。前16戦を3枚のDVDに収め、しかも全部で533分ときているから、見ている途中で寝てしまったりして、結局全部見るのに1ヶ月近くかかってしまった。この当時はまだ本格的にF1にはまっていなかった時期なので知らないことが結構あり、懐かしさと同時にある意味新鮮な気分で見た。
オイラの中では1990年からが「近代F1」という意識がある。何をもって近代と称するのか、自分でもよく分からないけど、この頃から何となく今のF1に通じるようなものがあるように思える。色々マニアックな面で、この年は興味深い。実は日本の自動車メーカーであるスバルも、コローニという超弱小チームにエンジン供給をしている。だが、そのエンジンもマシンもあまりに非力だったため、予選のための予選である「予備予選」すら一度も通過できず、結局シーズン半ばで撤退している。他にも色々あるけど、この年のハイライトはやはり鈴鹿で行なわれた日本グランプリであろう。
伝説(?)のスタート直後1コーナーでのセナとプロストの接触によるセナのワールドチャンピオン決定。前年の89年にはプロストがセナをわざと自分に接触させるように誘い込んで、セナを失格に追い込み、結局プロストがチャンピオンを決めた、という事件があった。翌年に立場が逆転したセナがその仕返しをしたものと言われている。

そして何より、この年の鈴鹿は、鈴木亜久里が日本人初の3位表彰台に上がったレースでもある。セナ、プロスト、ベルガー、マンセルなどの優勝候補が次々とリタイアしていく中で、亜久里はしぶとく順位を上げ、気がつけば3位という栄誉に輝いている。オイラは今まで亜久里は単に棚ボタで3位になったのかと思っていたけど、実はマシンの調子もよく、ベテランのパトレーゼを突き放しての堂々たる3位獲得だったことを知った。いや〜、前年では全戦予備予選落ちという苦難の連続だっただけに、さぞや嬉しかったことだろう。結局これが彼にとってベストリザルトとなり、その後はあまりパッとしないレース人生を送ることになる。スーパーアグリ撤退の時の記者会見の映像を見ると、やっぱり亜久里さんも年くったんだな〜、と思う。でもこの当時の亜久里より、今の亜久里の方が輝いているように見えるのは、重ねてきた苦労の違いなのだろう。



さらに、このレースでは、ベネトンという中堅チームが1位2位を独占している。1位は過去3度のワールドチャンピオンに輝いたことのあるネルソン・ピケというブラジル人ドライバー。現在息子のピケJrもF1ドライバー。ベネトンの後身であるルノーというチームで活躍中。そして2位がロベルト・モレノというブラジル人。彼こそ苦労の連続の人で、禿げ上がった頭と、愛嬌のあるキャラで、関係者の間では人気があったが、一般にはあまり知られていない。というのも、彼は実力はありながら常に弱小チームに所属していた。予備予選通過すらままならないチームばかりいた。この日本GP直前に、アレッサンドロ・ナニーニというベネトンのドライバーがヘリコプター事故で出場できなくなった。そこで同郷の先輩であるピケの斡旋で、晴れて一流チームに入れたのだ。そして見事2位表彰台。ピケの後をくっついていたら2位になった。彼はあまりの嬉しさに、先輩ピケと抱き合い、人目も憚らず子どものように泣きじゃくっていた。結局その後、91年のシーズン途中で、事前の話もなくシューマッハにシートを奪われ不当解雇をくらった。その後は弱小チームを転々とし、知らぬ間にF1の世界から消えていた。だから、彼にとっても、この日本GPは生涯最高の思い出なのかもしれない。昔のF1はこういうドラマが結構あった。オイラはこういうドラマが好きだ。今のF1はあまり感情を表に出さないドライバーが多く、先日もカナダGPでF1初優勝を獲得したロバート・クビサは表彰台で実に落ち着いていた。むしろまだマシンの性能がイマイチだったのが不満らしかった。記者会見でも冷静にクルマの様子や今後のレースを分析していた。それはそれで本当のプロフェッショナルなんだろうけど、ちょっと寂しい。


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まっつん
: 2008年6月28日(土) 12:18
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2008年6月27日(金)
帽子の話
この間、日産に注文していたグッズが届いた。ニッサンGT−Rのマフラータオルと、23号車のキャップ。普段では派手すぎて使えないけど、サーキットでレース観戦する際の必需品。
そもそも、オイラは帽子が似合わない。子どものころ、少年野球チームに所属していたが、何が嫌だったかって、自分の帽子を被っている姿があまりにも似合わなくて嫌だった。だから帽子とは無縁の生活を送ってきたが、先日書いたように、最近では陽射しの下に来ると頭痛がするもんだから、一時期は丸いフチのついた(昔チャゲアスのチャゲが被っていたような感じのもの)帽子を被ったこともあった。その時も似合わなすぎてすぐにやめてしまった。そして近頃サーキットに足を運ぶようになってから、再び帽子を被るようになった。最初は何も被らずにいたけど、炎天下に1日中いると、さすがに何度か日射病で苦しんだ。何度も何度も同じ過ちを繰り返し、そして悟ったのは、帽子に首筋を守るタオル、そして紫外線から目を守るサングラスは絶対に必要なことだ(当たり前か)。サングラスもこれまた似合わないんだけど、今ではクルマを運転するときも普通にかける。
とかいいつつ、実は何だかんだで、こういったF1とかレースチームの帽子を6つも持っている。決して帽子コレクターなのではない。要するに安易に買ったはいいけど、実際かぶってみると物凄くオイラに似合わないものばかりなのだ。毎回「今度こそは合うだろう」と思って買っているんだけど、いざ鏡の前でかぶってみると、「…」と言葉を失うほど似合わない。でもどうせなら好きなチームの帽子が欲しいではないか。似合う似合わないは別として…。その中で、唯一、「ま、これでもいいか」と思えるのが日産の帽子。去年はお気に入りの日産の帽子を被っていたが、今回2008年GT−Rバージョンが出たので、タオルと一緒に買ってみた。赤と黒の色の帳合がなかなか良いではないか。ちょこっと被ってみたら…まあまあいい。とりあえず変じゃない。今年はあと何回観戦しに行くか分からないけど、これからはこの帽子を被って行こうかな。派手だけど、サーキットに行ったら、みんなもっと派手な帽子を被っているから、全然目立たないだろう…たぶん…。帽子に関してはついつい自意識過剰になってしまうのだ。
何故似合わないのか、じっくり考えてみた。
たぶん、オイラの頭の形が良くないから似合わないのだろう。後頭部が絶壁になっているせいもあるかもしれない。もう今さらどうしようもないから仕方ないけど…。
ていうか、実はあんまり帽子に対して良くも悪くも思い入れはなかったりする。ここまで書いておいて何なのだけれども…。すみません、実は今動画で「銀河鉄道999」を見ながら書いていて、気もそぞろになっていたので、ちょっと無理して引っ張って書いてしまいました(汗)。
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まっつん
: 2008年6月27日(金) 23:27
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2008年6月26日(木)
今日は休みを取った
最近忙しかったので、またもや有給を取った。前回は映画を二本立て鑑賞した。
今回はちょっと優雅に東京のアートギャラリーにでも行って、芸術の何たるかを見極めに行こうと決めていた。場所は、新宿にある「東京オペラシティアートギャラリー」というところ。格式高そうな名前である。新宿か…そういえば滅多に行かない場所だな…。最寄り駅は新宿駅ではなく、京王新線の初台というところらしい。天気が良ければ周辺をブラブラ散歩しようと思っていたけど、生憎の雨だったので、目的はこのギャラリーのみに絞った。田舎もんなので都会は疲れるのだ…。
というか、不精であり無粋なオイラが単に芸術を鑑賞するために疲れる都会にわざわざ出向くワケもなく、実は4月12日から6月29日に渡って、「F1 疾走するデザイン」という企画展が催されており、そこで歴代のF1マシンが展示されているという情報を掴んだのであった。じゃなきゃアートにこれっぽっちのセンスも興味も持たないオイラが、わざわざ1300円の入場料を払って行くわけも無い…。
しかし、歴代のマシンが展示されているとはいえ、8台だけだったのは少し物足りなかった。1959年に製作された「Cooper(クーパー)T51」から、2005年のフェラーリまで、ごくごく大雑把にF1マシンのデザインの違いを見ることができる。でもまあ面白かったかな。中でも2005年のチャンピオンチームである「Renault(ルノー)R25」の分解展示は良かった。カバーを外して、普段は見られない中のエンジンとかパーツとかが間近で見ることができた。他にも映像やシアターなどがあった。数年前のオイラだったら、間近でF1マシンが見られるなんて、かなりの興奮ものだったのだろうけど、近頃あっちこっち見て回っているために段々見慣れてきたせいか、意外と冷静に鑑賞した。モータースポーツとしてよりも、やっぱりデザインを重視しているため、F1好きにとってはいくつか気になるところもあった。展示されているルノーやB・A・R Honda006は2005年のマシンなのに、なんで今年のカラーリングなんだ?とか(たぶん、スポンサー等の関係なんだろう)、シアターの内容がぶつ切りすぎて魅力がイマイチ伝わんない、とか、まあ別にどうでもいいことが気になった。ああ、でも1992年にナイジェル・マンセルによってチャンピオンになった「Williams(ウィリアムズ)FW14B」はカッコ良かったな〜。オイラが本格的にF1を見始めた年に異次元の速さを誇ったマシン。セナが乗っていたマクラーレンホンダですら歯が立たなかった。一番これが感動したかな。当時最新鋭の技術を誇ったアクティブサスペンションを搭載した無敵のマシン(本当はロータスというチームが先鞭をつけたのだが、資金不足で完成できなかったため、資金豊富なウィリアムズにお株を奪われた)。
あっ、いかん、またもやマニアックになってしまった。そんな感じで楽しんだのだが、今日は新宿に来る前に久しぶりに神保町に寄った。急に行きたくなった。そしたら、欲しい本があるわあるわ。興味深い論文が1冊1800円から4000円の間で色々あった。何度も何度も迷った挙句、何とか買わずに耐えた。最近ブックオフの105円の古本ばかり買っていたから、以前より金銭感覚は渋くなってきたようでそれはそれで喜ばしいことだ。いや、でも今思うと買っておけば良かったな〜、っていう本はいくつかあった。もう次行った時にはないだろうから、諦めはつくけどね。それよりも、オイラは学生の時以来、長年探し続けていた論文を見つけてしまい、そっちで迷った。1時間ぐらい買おうかどうか悩んだ。…1冊2万円…た、たけぇ…。定価は1万2千円なのに…。でもこれは滅多に見つからない本だし、とっくの昔に絶版になっているから、それぐらいの値段がつくのも分かっている。学生時代に図書館で部分的にコピーしたものはあるけど、やっぱり完全な形で手元に欲しい。ていうか純粋に読みたい。しかし2万はキツイな〜…。
…というふうにさんざん悩んだ結果、「読みたいけど2万は高い」というごくごくフツーの結論に至って買うのを諦めた。あと5千円安ければ買ったんだけどなぁ…。
そんな感じで、今回の休みはある意味オイラらしい休みだった。しつこいようだが雨じゃなければもうちょっとあちこち行ったんだけど、オイラの気分は結構天候に左右されやすいため、あまり活発に動き回ることはしなかった。若干新鮮味に欠ける休みだったような気がして少し残念だ。オイラは以前から平日に休むと何処かへ出かけたくなる。平日のあわただしい雰囲気の中で、一人好き勝手に遊びまくっている時が結構楽しかったりする。
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まっつん
: 2008年6月26日(木) 23:28
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2008年6月25日(水)
『約束』 角川文庫 い60‐1
石田衣良 著 角川書店(平成19年6月25日初版)
先週、会社近くのブックオフで購入。105円。
今朝電車の中で読了。
非常に泣けた…。
7つの短編が収まっていて、どれも死と直面した人、もしくは親しい人を失った人の話。悲しいことが次々と起こった後に、少しだけ心が癒されるような希望を持てる終わり方になっている。
最近、小説を買う時や映画を見るときは、あらすじとか、ちょっとした話の方向性とかも一切目にしないようにしている。本書もそんな感じで買ったので、まさかこんなに泣ける小説だとは思わなかった。電車の中で、思わずジーンときて涙がこぼれそうになったが、あくびのふりをしてその場はごまかした。
恥ずかしい話だが、オイラは今でも亡くなった父親のことがまだ心に残っていて、ふとしたことで父親を思い出し、「ああ、あの時あんなことをしてあげれば良かった」とか、「あそこで素直に『ありがとう』と言っておくんだった」というような後悔の念を次々と思い浮かべてしまう。父親は生前、自分の歯がボロボロになっていて、恐らく歯槽膿漏気味だったのだろう、最後の方はもう堅いものが食べられなくなっていて、それをいつも気にしていた。亡くなる直前にも「とりあえずガンが治ったら、歯医者に行って歯を治そう」とつぶやいていた。それを聞いて、歯の病気って、ガンよりもツライのかい、と思った。ので、今こうしてオイラは歯の治療に専念しているのだが、それ以外にも、オイラ自身の話になるが、オイラは前の会社で床下にもぐる仕事をしていて、ある時、あるお宅の床下を調査していたら急に頭痛と吐き気をもよおすことがあった。たぶんその家の床下では、別の業者が強力な薬剤を散布していたものと思われ、それ以来、オイラはしょっちゅう頭が痛くなって、そして床下で吐くこともあった。その会社を辞めて10年近く経った現在に至るまでも、頭痛は持病となってしまった。冷暖房や陽射しを直接浴びたり、ちょっとでも寝不足気味だと必ず偏頭痛がし、酷いときは何度も吐いたりした。まあ典型的な偏頭痛持ちの症状なんだけど、確かなのは、あの床下での出来事が起きるまでは二日酔いやカゼ以外では頭痛などとは無縁だったこと。…で、父親が病気で寝ている時も、オイラは何度か頭痛で帰宅するなり寝込むことがたまにあった。その度に父親は心配し、「お金はお父さんが出すから人間ドッグで検査してもらったほうがいいんじゃないか?」と言ってくれた。「大丈夫だからいいよ。人の心配してる場合じゃないでしょ!」とムゲに断っていた。思えば、あの頃はヤケに頭痛が多かったな。きっと精神的なのもあったんだろう。今は去年ほど頭痛の回数は多くないので安心。でも歯の治療が終わったら、やっぱり一度頭の検査をしてもらおうかと思っている。たぶん異常はないんだろうけど、一応安心を得るためと、それが父親の供養の足しになれば、という思いからもある。
…と、そんなちょっぴり悲しい記憶を引き出してしまうお話の小説。本書を読んでいると、オイラの中の様々な後悔の念が少し和らぐような気がした。毎回思うが、石田衣良はいつも直球ストレートな話を書いている。でもこの本ほど何の変化球もないながらも、感動する話はなかった。いや〜、いいねぇ…。
親友を突然うしなった男の子、リストラに晒され、息子に侮蔑されながらも日常に踏みとどまり続ける父、不登校を続ける少年が出会った廃品回収車の老人、女手一つで仕事を抱えながら育てた息子を襲った思いがけない病—苦しみから立ちあがり、もういちど人生を歩きだす人々の姿を鮮やかに切り取った短篇集。たくさん泣いたあとは、あなたの心にも、明日を生きるちいさな勇気が戻っているはず。
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まっつん
: 2008年6月25日(水) 23:53
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2008年6月24日(火)
『中国初恋』
さくら剛 著 幻冬舎 (2007年9月30日第1刷)
本書を買ったのは約2週間前、読んだのは10日ほど前…。
以前この日記でも取り上げた『三国志男』の著者が書いたもの。もともと著者のブログに掲載されていたものを書籍化したものらしい(詳しくは著者の名前で検索すると、彼のHPが出てくる)。『三国志男』は完全に書籍のみであり、本書はその一つ前の本。期待を裏切らずとにかく面白い。どこまでがネタなのか分からないけど、とにかく面白い。題名を見ると、中国旅行にでも行ったのかな、と思いそうだが、なぜか南アフリカから旅は始まっていて、本書ではそこで終わっている。中国などひとつも出てこない。『三国志男』がその続編にあたりそうだが、彼のHPを見ると、その後はトルコ旅行がある。
もう笑いが止まらない。旅の途中で結構命の危険を感じる場面にも遭遇するが、とにかくどんな時でもオチを付けるので、緊迫感は伝わるけど、それでもつい笑ってしまう。詳しい内容は、彼のHPを見ていただければ分かると思う。むしろ本よりも面白かったりするかもしれない。ただ、オイラはこうしてパソコンをいじくっているのにも関わらず、画面を通して長い時間文字を読むと目と頭が痛くなってくるので、やはり紙媒体で内容を読むほうが体力的にも、そして電気代的にも優しい。書籍化するにあたって大幅に加筆訂正が施されているらしいので、本の方が面白いかもしれない。旅の時期は、アメリカ軍のイラク空爆が始まった時期なのに、つい最近のネタもふんだんに盛り込まれている。
中国留学を口実にあっさり彼女に振られた。くそ、行ってやる。中国まで会いに行ってやるぞっ!そして数ヶ月後、オレはアフリカ大陸をじりじり北上していた。さくら剛へなちょこ旅行記第二弾。
目次
特別レポートアフリカ編
引きこもり最高!
史上最凶の国
震える大捜査線
アイギーナの予言
駆け抜ける青春
アフリカの旅
愛と悲しみの流刑地
野に生きる物
世紀末都市へ〔ほか〕
今までいくつか旅行記のような本を読んだことがあるが、どうしても途中で退屈になってしまうことがある。苦難の旅を続けた本人は、「どうしてもここは書き残しておきたい」という強い思いがあるだろうし、それはそれでとても真面目な意味で面白いのだけれども、やっぱりどうしても平和な日本でお菓子でも食べながら読んでいると、堅い内容が続くと飽きてしまう。本書では、そのへんの読む側のグ〜タラな気分も察していて、珍しい遺跡の説明とか、細かい状況説明などは見事にぶった切ってる(ちなみにオイラはこの日記を書くにあたって、読む側のことは察しておりませぬ。日頃くだくだしい説明が多くて困るな、と日々悩んでおる次第です。…すみません)。…徹頭徹尾著者の下痢談義に終始しているところは非常に笑える(あ、ちょっとお下品だったかな…)。旅の内容も、著者のギャグっぽいネタがなければ、普通に「スゲー」と感心してしまうぐらい色々な経験をしている。
作成者
まっつん
: 2008年6月24日(火) 23:21
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2008年6月23日(月)
またもや更新が遅れてしまった…
いや〜、先週も忙しかった。あんまり仕事のグチはここに書かないようにしたいところだけど、それにしても忙しかった。家に帰って寝るだけの生活が続いたし、1日だけ帰れなかったこともあった。そんな時はお得意のカプセルホテルに宿泊。あそこは風呂は良いけどとにかく寝られないのがツライね。朝の4時に目覚ましを10分以上鳴らし続けたとんでもないヤツもいたし…。
そんな異常事態だったが、今週は比較的落ち着いた一週間になりそう。
…で、昨日は夜遅く(オイラの中では23時以降はもう「夜遅く」という表現になる)、F1をテレビ観戦。後半はつい寝てしまったが、トヨタのヤルノ・トゥルーリが2年ぶりに3位表彰台に登ったのは喜ばしいこと。オイラトヨタは嫌いだけど、トゥルーリは結構好きだし、今回は元トヨタF1の重鎮が亡くなった後でのメモリアルレースだったか、素直に嬉しい。

それと嬉しいのはそれだけではなく、昨日アメリカではインディのレース(ツインリンクもてぎで史上初の女性ドライバーが優勝したあのカテゴリ)があり、そこで武藤英紀という日本人ドライバーが、日本人初の2位表彰台を獲得した。あんまり一般的ではないけれど、これはとっても凄い事。実家が築地の鮮魚店だという武藤、このままF1まで登りつめていって欲しい。


さらに昨日はマレーシアのセパンサーキットというところで、日本国内のレースであるスーパーGTが行なわれた。毎年1戦だけはマレーシアで行なわれている。そこで、近藤真彦のチームであるWOODONE ADVAN Clarion GT-Rが今期初優勝した。別にマッチのファンではないけれど、普段やや弱小なチームなだけに、ちょっと嬉しい。そして何よりオイラが大好きなGT-Rが優勝し、2位もGT-Rだったのが嬉しい。
…マニアックな話題で昨夜オイラは結構喜んだ。
…それにしても、最近めっきり読書の速度は落ちた…。忙しいし、蒸し暑いし…。小説ばっかりだけど結構買いこんではいるんだけどね…。あと、マンガの『金魚屋古書店』、読み進めるうちに面白さが増してきており、現在ブックオフで見つけ次第買っている。これを読むと、「マンガなんかくだらない」という思いがなくなる。いや、くだらないかもしれないし、大事なものかもしれないし、何でもアリなんだ、という自由な気持ちになれる。いや〜、今年は本当に色んな発見があるなぁ(本に限ってだけど)。
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まっつん
: 2008年6月23日(月) 21:41
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2008年6月16日(月)
『金魚屋古書店出納帳』 上 IKKI COMIX
芳崎せいむ 著 小学館(2006年1月5日初版第6刷)
以前、『聖☆おにいさん』というマンガを買おうとして、書店で探していたとき、たまたま本書の題名が目に入り、ずっと気になっていた。でも、マンガって結構高い。よっぽど気に入ったマンガでない限り、新刊では買わない(というかマンガ自体あまり買わない)。いつかブックオフで見つけて、中身が面白かったら買おう、と思っていたら、先々週の土曜日に立ち寄ったブックオフでこれがあった。軽く立ち読みしたらまあまあ面白そうだったので買った。
▼第1話/009(ジョー)の時代▼第2話/あの川べりで▼第3話/たいせつなこと▼第4話/共通言語▼第5話/「セドリ屋」さん▼第6話/さらば火星よ▼第7話/父の背中▼特別読み切り/古漫館物語▼巻末オマケ漫画/金魚屋日記〈本棚の巻〉●主な登場人物/鏑木菜月(漫画専門の古本屋「金魚屋古書店」の店長代理。祖父・清太郎に代わって店を切り盛りする)、斯波尚顕(「金魚屋古書店」の店員かつ居候。漫画の悪口にナーバス)●あらすじ/死んだ父が遺したマンガ本『サイボーグ009』を読んで、その主人公・島村ジョーを好きになってしまった中学生・江梨奈。「あと30年早く生まれて来ればよかった」と嘆く彼女がバスに乗っていると、偶然009のアニメ主題歌「誰がために」の着メロが流れてきた。その持ち主を追っていくと、見知らぬ古本のマンガ屋があって…(第1話)。●本巻の特徴/あなたのお探しの漫画、ここにあります! 本巻の主なお取り扱い作品は、「主人公は死ぬ? 死なない?…名作カッパ漫画。友達は信じてくれない…オールカラーの少女漫画誌。幻の名作はどこ?…60年前のSFファンタジー漫画。大人が読むモノ?…超A級スナイパーの漫画。
金魚屋古書店という超マニアックな漫画専門古書店を舞台に、実際の古い漫画にまつわるちょっと良い話が盛り込まれている。基本的に一話完結みたいなので、軽く読める。漫画好きはもちろん、広い意味での「本」が好きな人ならば、本書は結構楽しめるのではなかろうか。
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まっつん
: 2008年6月16日(月) 23:49
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2008年6月15日(日)
『うつくしい子ども』 文春文庫
石田衣良 著 文芸春秋(2005年6月15日第17刷)
先月、『オンリーミー』と同じ日にブックオフで買った。105円。ではなく200円。読んだのは先週の土曜日の6月7日。
本書は、今まで読んだ石田衣良の作品の中で、初めて人が殺されるミステリーもの。しかも犯人は主人公である中学2年生の男の子の弟。
緑豊かなニュータウンを騒然とさせた九歳の少女の殺人事件。犯人として補導されたのは、ぼくの十三歳の弟だった!崩壊する家族、変質する地域社会、沈黙を守る学校…。殺人者のこころの深部と真実を求めて、十四歳の兄は調査を始める。少年の孤独な闘いと成長を痛ましくもみずみずしく描く、感動のミステリー。
ミステリーものだが、やはりそこは石田衣良、登場する人物、もしくは大きな「世間」という中での悪意を盛り込んでいるが、基本的に出てくる人は優しい人が多い。本書の解説の中で述べているが、これは1997年に神戸で起きた酒鬼薔薇事件を意図的にモデルにしている。少年犯罪について色々な面から描かれている。単純な善悪の判断のもとに書かれていないところが良かった。本書の中で、幼い子どもを殺した少年について数々の「有識者」といわれる大人たちが、それぞれの立場で、みんな違ったことを好きなような言って犯人の少年について「分析」している。「家庭に問題があった」とか、「日本のゆがんだ姿」とか…。それらのコメントに対して、主人公の少年はまるで自分達のことではないかのような不思議な感覚を味わう。それについて著者は特にどう、という話の流れにしていなかったのがオイラは気に入っている。
東野圭吾の『手紙』は、殺人犯の弟として周囲の差別を受けながら生きていく姿を描いていて、オイラは以前、この映画を見て初めて泣いたことはこの日記のどこかに書いたが、『手紙』は最後まで救われない気持ちになった。本書も違った意味で救われない気持ちになったけど、幸いこっちは主人公を助けてくれる仲間がいるぶん、多少は明るい終わり方をしているかもしれない。…ん?そうでもないか…。とにかく、犯罪とマスコミのありようなど、色々深く考えさせられる作品だった。
…と、思って翌日の日曜日にこの感想を載せようとしたら、秋葉原でとんでもない事件が起きていた…。いやもう今の犯罪は小説や映画を遥かに超越している。恐ろしい世の中だ…。世の中というか犯人が恐ろしい。ニュースやワイドショーでは凶行の現場の映像を繰り返し繰り返し流し、少しずつ明らかになる犯人の生い立ちや犯罪を起こす動機のようなものを伝えていて、そしてやっぱりお約束のように「有識者」が犯人の「心の闇」、「ネット社会の闇」を、犯人の代わりに伝えている。理解できないものに、何とか理解しようとしてコメントを発している人達…。それが仕事なのだから仕方がないのだろうけど…。
それにしても恐ろしい。「恐ろしい恐ろしい」と言いながら、人がバンバン撃たれて死ぬ映画「ランボー」を嬉々として観に行くお前は何なんだ?と言われそうだが、「それはそれ、これはこれ」である。虚構だからこそ楽しめる(でも今回の「ランボー」は話題的にも内容的にもちょっとキツかったかな)。全くの別物だと割り切れるから見れる。誰に対して言い訳しているのかも分からないけど、まあそんな感じ。
いやしかし、オイラは気の利いた含蓄のあるコメントは脳みそをどうひねっても出てこないのでアレだが、今回(だけじゃないけど)の事件は本当に酷い。他人事なのに、フツーに怒りが湧いてきてしまう。
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まっつん
: 2008年6月15日(日) 12:55
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2008年6月14日(土)
『オンリー・ミー 私だけを 』幻冬舎文庫
三谷幸喜 著 幻冬舎( 平成18年3月15日 41版)
先月、これもブックオフで購入。105円。ものすごい勢いで105円の本を買いまくっている。色々な本を発見している。むしろ105円で買った本の方が面白いことが多々ある。
本書は、1991年から「とらばーゆ」という就職雑誌に連載されたエッセイや、その他の方面で掲載された三谷氏の文章をまとめたもの。しかし驚くことに、本書(文庫本として刊行されてから)は平成九年が初版なのだが、その後9年もの歳月、そして41版を重ねて売られている。さすがは三谷幸喜。
内容もかなり面白い。著者はかなりの小心者で、他人には絶対に迷惑をかけまいとするものすごい気配りの人(自称)。それでも常に冷静な目で他人を観察し、相手の心の奥底に潜む感情もスパッと見抜いてしまう。そして自分の中に潜む卑怯な心も十分に理解している。さらに、自分ではごく「普通の人」と言っているが、かなり変わった人。ものの見方もかなり個性的。本人も自覚しているように意地が悪い。そのうえで自分の身の回りのことや、関係する人物についてあれこれと誇張を含め面白おかしく書いているので、電車の中で読んでいると、思わず吹き出しそうになることもよくある。さすが脚本家、と1篇読むごとに感心してしまう。日常の何気ない出来事を、見事にドラマチックに表現している。やっぱり普通の人ではない、いい意味で…。
以前は、オイラも電車に乗っていたり駅を歩いていると、結構色々なことに遭遇した。過去に立て続けに3回見知らぬ人(いずれもしょぼくれたオッサン)からいきなり「金を貸してくれ」と言われたことがあった。それもそれぞれ別の駅で。そのうち2回は実際に「返さなくていいからやるよ」と、数百円を無償であげたことがある。残りの1回は、なんか態度が気に食わなかったので「金持ってない」といって無下に断った。他にも結構変な人から声をかけられたり、電車内の面白い場面に遭遇したりした。そんな時はいつも「オイシイなぁ」と、いい話のネタが見つかったと心ひそかに喜んでいたが、最近めっきりそういった変わった場面に遭遇しない。まあ本来ならば今の状況こそが普通なんだろうけど…。何もないとそれはそれでつまらないこともある。しかし、せっかくそういうオイシイ場面に遭遇しても、それをドラマチックに人に伝える能力がおいらにはない。そんな時はいつもオイラの話下手、もしくは文章能力の無さを恨んでしまう…。
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まっつん
: 2008年6月14日(土) 21:40
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2008年6月13日(金)
『サーキット・ヒーロー 速すぎた男たち・16人列伝』
林信次 著 光風社出版(1988年11月10日発行)
何ヶ月か前に、ブックオフで発見して買った。105円。この間の日記にちょこっと書いたように、1950年代から80年代にかけて、レース中に命を落としてしまった15人(ではなくて16人だった)の名レーサー達のお話。
半々で外国人と日本人のレーサーを紹介している。昔は安全に対して比較的無頓着というか、まだ進歩の過程にあったので、命を落としたレーサーはかなりいる。その中でも、人びとの記憶に残るようなレーサーを載せている。著者の書き方も良いのだろが、結構ボリュームのある本書も、あっという間に読み終えた。
ここに紹介されている人達はみんな37歳より若いときに亡くなっている。浮谷東次郎(1942-1965)という人や高橋徹(1960-1983)という人は、デビュー間もない23歳の若さで命を落としている。それでも多くの人の心に残るような走りを魅せていたらしい。こういった数々のレーサーの犠牲を経て、現在のレーシングマシンはかなり頑丈に作られているらしい。
レースを見るのが好きな人は、決して派手なクラッシュを期待して見ているわけではない。もし、ヤバげなクラッシュが発生したとき、見ている方もかなりヒヤッとする。無事が確認されるまでの間、それまで別に応援していなかったドライバーでも、「多少の怪我は仕方ないとして、どうか無事にマシンから下りてきてくれ」と心から願う。無事だったことが判明されてから、「いや〜、あのクラッシュは凄かったねぇ〜」と、笑いながら話せるのだ。かなり安全といわれている現在のマシンですらかなり心配するのだから、昔のレーサーは本当に命をかけて走っていたんだなと思った。しかし人の命はあっけないものだ、という読後感だけが残った…。
命といえば、今日職場に既に退職されている女性事務員さんが、生まれたばかりの赤ん坊を連れてきた。赤ん坊はやっぱり可愛い。この時だけは赤ん坊の将来に無限の可能性を秘めているしね。最近オイラも子供が欲しいと思うようになった。少しだけ。まあその前に踏むべき手続きというか順序は果てしなくあるのだが、まあオイラも年齢が年齢なだけに、そういった普通の幸せも欲しいと思うようになる。でも男の子は絶対に嫌だ。だってオイラ自身の子供の頃を思い浮かべると、イタズラばっかりやって近所に迷惑かけまくったし、親の財布からお金をくすねたこともあったか…。そんな子供の親になると思うとゾッとする。だから今改めてオイラの両親は立派だったなぁと思えるのだが…(苦笑)。
そして今日は何度目かの歯医者の日。本当は今日、奥歯の神経の掃除をやる予定だったが、実は、オイラは前歯もけっこう虫歯にやられていて、結構黒い。虫歯王子を名乗れるほどやられている。そして奥歯の治療中に確実に前歯の被害は進行している。別に痛くはないのだが、前歯なだけにみっともない。だから、今日は嘘ついて、歯医者の先生に「実は最近前歯も痛くなってきたので…」と言って、とりあえず前歯を優先的に治療してもらうことにした。今日は前歯の神経を抜かれた。本当は抜くほど痛くなかったし、むしろそのために打たれた麻酔注射の方がよっぽど痛かった。前歯の歯茎は奥歯より敏感かもしれない。今ちょうど麻酔の効果が薄れてきて、何だかズキズキ痛い。来週まで痛いのか…。そうなると、ついに物を普通に噛むことができるのは右の奥歯しかないことになる…。恐ろしい。虫歯を甘く見てはいけないね。
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まっつん
: 2008年6月13日(金) 23:37
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2008年6月12日(木)
『予知夢』 文春文庫
東野圭吾 著 文芸春秋 (2006年1月5日第12刷)
これは先週の土曜日、職場近くのブックオフが改装したということで、歯医者の後にそこに行って買ったもの。105円。買ってから気づいたのだが、これはシリーズものの第2弾らしい。オイラはこういうシリーズものは1作目から読まないと気がすまない性質なのだが、今回はまあ内容も途中から読めるものだったのでそのまま読んだ。昨日1日で電車の中で読了。
深夜、16歳の少女の部屋に男が侵入し、気がついた母親が猟銃を発砲した。とりおさえられた男は、17年前に少女と結ばれる夢を見たと主張。その証拠は、男が小学四年生の時に書いた作文。果たして偶然か、妄想か…。常識ではありえない事件を、天才物理学者・湯川が解明する、人気連作ミステリー第二弾。
1話完結式の小説なので、サクサク読める。幽霊っぽい事件が起き、その度に主人公の刑事は友人の物理学者に相談する。その学者が、様々なトリックを科学的に解明するお話。事件解決に伴う人間の悲哀のようなものも感じる。まあまあ面白い小説だった。こういう本は、電車の中で読むに相応しい。
それにしても、昨日たっぷり休みを満喫した後の今日、会社に行ったら、何とトラブルが発覚していた。めったにない偶然が重なってトラブルが発生した。社長と上司もその仕事に関わっていて、オイラはその準備をしていて、引継ぎが甘かったという責任があり、明確に3者の責任が重なった結果だったのだが、そこで社長の本領が発揮された。以前にもそこの取引先の仕事でトラブルがあり、ちょっとヤバい感じだったが、社長が本気を出し、まさに「災い転じて福となす」「ピンチをチャンスに変える」を体言する形で、見事に先方との信頼関係を更に深め、新たな仕事も入ることとなった(更に忙しくなるということなので、オイラは若干複雑な心境だけど…)。何十冊のビジネス書を読むより、こういったことを実際に目の当たりにする方がよっぽど勉強になるかもしれない。こんな感じで、社長はたま〜にスゴイところを見せてくれる。
いや〜、この本の題名ではないが、実は昨日寝ている時に、仕事でとんでもないトラブルが発生して、どうしようどうしようと、うろたえている夢を見たのだ。嫌な予知夢を見たな…。まあ幸いそんなにうろたえることもなかったけど…。
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まっつん
: 2008年6月12日(木) 21:45
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2008年6月11日(水)
続き
今度は「ランボー/最後の戦場」を見なくては(苦笑)。せっかく一人なのだから、ひとりでなくては見れない映画を観ないと…。オイラは小さな頃からランボーを観てきた。その最後の作品を見ない手はない。オイラの周りの人で、誰一人としてこれを「見たい」という人はいなかった。
また始まるまで1時間の間があったけど、今度は下の階の書店やCDショップで時間を潰した。そして上映時間で入場すると、そこにはむさくるしい男どもしかいなかった。年代もオイラに近い感じの人ばかり。さすがはランボー!硬派だ。しかもR15指定。
映画は凄まじかった。映像技術の進化で、CGが当たり前のように使われていたが、R15指定な理由も分かった。一言で言えば、人が撃たれたり殺されたりするシーンが生々しい。逆にオイラは、そういうのをストレートに表現することで「人を殺すことって、全然かっこいいことじゃない」っていうことを伝えたかったのかな、と思ったけど、この間の残虐な事件を思うと、それとこれとは全く関係ないとは思いつつ、今の時期こういう映画のコメントは難しい。
三谷映画で笑い、ランボーでしめた。本当はもうひとつ「少林少女」も観たかったけど、今日はこの辺でやめておいた。もう大満足!サティを出て、久々にココイチでフライドチキンカレーにチーズとナスをトッピングして食べた。
今日はチキン尽くし!(苦笑)。
その後は帰る途中でブックオフに立ち寄り、別の場所でもブックオフと大型書店に立ち寄った(ブックオフでは特に収穫なし)。電車の中では東野圭吾の小説も読み終わる。
いや〜、他人からみればかなり変てこな休みの使い方だと思われそうだけど、オイラとしてはかなり楽しい1日を過ごせた。リフレッシュできた。
しかし、我ながらオイラは遊びというものに慣れていないなと実感した。釣りとかスポーツとか、何か活発な趣味があればいいのだが、特にそういった趣味はなく、読書が趣味とはいえ、部屋とか図書館とかでじぃっと読書をするほどのこらえ性もない。かといってパァ〜っとどこかの飲み屋でおねーさんと酒を飲むほどの豪快さもない。てゆ〜か、考えただけで気を使ってガラにも無いキャラを演じて疲れ果てている自分が目に浮かぶ。ドライブが唯一それらしい趣味なんだろうけど、最初に書いたように、ストレス発散のために高いガソリン撒き散らすのもどうか、と考えてしまうほどの情熱だし…。
まあいいや、とにかく今日の2本の映画は面白かった。やっぱり映画は映画館で見るもんだ。昔、学生時代に映画好きの友人がいた。普段は無口だけど、映画の話になると熱く語る人だった。その彼がいつも「映画は映画館で見ないとその本当の価値は分からない」と言っていた。今になって「なるほど」と思う。迫力というか、感情移入の度合いがレンタルビデオと映画館とではかなりの差がある。当たり前なんだけどね。
たまにはこういうのもいいやね。これからは暇な時はドンドン有給取ってやろう、と思った。幸い今の職場は有給を取りやすい会社なので。
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まっつん
: 2008年6月11日(水) 22:19
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ご無沙汰してしまった…
先月後半から、どうも忙しさが増してしまった…。良いのか悪いのか分からないけど、確実に本を読むのと日記を書く時間とやる気が失われていたのは事実。
そしてようやっと一段落し、ちょっとだけ時間が空いたので、今日は有給を取っておやすみ。なんだか週末からまた忙しくなりそうだから、今日は「リフレッシュ」をテーマにした休みにしようと思った。
まず思いつくのが、愛車シルビアでどっか(といっても空いている北関東方面なのだが)ドライブか、神保町探索…。
しかし待てよ…。今はガソリン代が高騰しているから、単なるドライブではなんかお金がもったいない。
じゃあ神保町巡り…。…今は全くそんな気分じゃない。本を探すよりも、むしろ今はゆっくり本を読みたい。
とか何とか色々考えた挙句、とりあえずいつもの通勤時間帯の電車に乗り込み、その中で今日1日をどう過ごすかを考えることにした。いつものように本を読みながら…。
…で、気がつけば新宿駅。本に夢中になってしまった。以前ブックオフで買った古い本。1950年代から80年代にかけて、レース中に命を落としてしまった15人の名レーサー達のお話。もう少しで読み終わりそうなところで終点の新宿駅だった。電車を降りると、隣のホームに湘南新宿ラインが来ていた。空いていたので、思わずそれに乗り、再び読みかけの本を読んだ。
…で、気がつけば横浜駅。ちょうど読み終わったので、そこで降りた。せっかくだから、今日は横浜駅周辺を散策してみようかな。
しかし待てよ…。よく考えたらオイラ横浜は初めてだった。昔、前の会社に勤めていた頃、仕事で2週間ほど川崎周辺を車で通ったことがあったけど、住宅街だったしな…。
オイラ都会が苦手だし、知らない土地でひとり右往左往して1日をムダにしている自分の姿が思い浮かんだ。なので、そのまま新宿ラインの上り線に乗り、そのままとんぼ返り…。電車の中では、東野圭吾の小説を読んだ。経験上、電車の中での読書が一番集中できる。
…で、気がつけば池袋駅。この時には映画を観ることを決意していた。池袋の映画館で観ようと思ったが、よく考えたらオイラ池袋の映画館をよく知らなかった。いや、ここ1年以内に2回映画館には行っている。だから知っているはずなのだが、なにぶん、その2回とも誰かと一緒でただ付いて行っただけなので、今一人ですぐに見つける自信はない。2回目はつい最近行ったばかりで、さすがに映画館に行けることはいけるけど、そこではオイラの好きそうな映画をやっていないことは分かっていた。それに、最近ようやく慣れたとはいえ、池袋はまだオイラにとっては異郷の地だ。
…で、気がつけば(しつこいね)東上線の東武練馬駅!ここだ!ようやく自分の庭に来たような安心感。やっぱ映画といえば東武練馬のサティだよね(苦笑)。
とりあえずチケット売り場で上映作品と時間を確認。おいらが好きな三谷幸喜の「ザ・マジックアワー」を見ることにした。先週テレビで「ザ・有頂天ホテル」がやっていたのを観たら面白かったし。チケットを買い、次の上映時間まで1時間あったので、1階のスターバックスのオープンカフェ(?)で優雅に本を読みながら時間でも潰すことにするか…。
…と思ったが、考えてみればオイラはスターバックスにも慣れていないんだっけ。過去に2回しか入ったことない。1回目は例によって誰かに付いて行っただけ。2回目は1人だったが、注文の仕方に戸惑い、メニューを見てもどんなコーヒーなんだかさっぱり分からなかったので、テキトーに何かを頼んだら、真っ白くて口の周りがベタベタになるほど甘い「何か」が出てきて、気持ち悪い思いをしながら必死に飲んだのを思い出した。
優雅に時間を潰すことを諦め、近所のマックに入った…(苦笑)。これがその画像。チキンのバーガーにポテトにアイスコーヒーのセットにシャカシャカチキンなる単品メニュー。油取りすぎ…。でもオイラの胃(と精神年齢)は若いので、この年になってこういうものを食ってももたれない。
あっという間に上映時間が来たので、映画館に入場。買い物途中のおばちゃんが多かった。映画はとっても面白かった。かなりオイラ好み。西田敏行が抜群!綾瀬はるかも良かった。やっぱり三谷作品独特の「間」がとても良かった。面白すぎて笑いっぱなしだった。セットも見事。オイラ好みの世界観を作り出している。最新作の映画なだけに詳しい内容を書けないのが惜しいが、とにかく1800円はムダではなかった。満足しながら映画館を出て、そのまますぐに再びチケット売り場へ直行。もう次に何を観るかは決めていた…。
作成者
まっつん
: 2008年6月11日(水) 22:19
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