映画レビュー
観た映画と、映画に関する講演会の感想です。ネタバレにご注意。


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2011年12月12日(月)

アントキノイノチ

映画「アントキノイノチ」(2011年/日本)を観ました。原作は、さだまさし著『アントキノイノチ』(2009年)。監督・脚本は、瀬々敬久。第35回モントリオール世界映画祭イノベーションアワード受賞作品。山木信夫(染谷将太)の飛び降り自殺シーンがあるためか、PG12指定。

遺品整理業という珍しい仕事をしている永島杏平(岡田将生)が主人公。こんな仕事があるとは驚きです。「天国へのお引越しのお手伝い」と称して、遺品が「ご供養」と「ご不要」に分けられます。Special Thanksとしてクレジットされている「キーパーズ」は、日本初の遺品整理専門会社として創設され、今年で10周年になるとのこと。私なら遺品は他人に捨てて欲しくないですが、人間関係の希薄さから生まれた仕事と言えるでしょう。永島の高校時代の出来事が随時挿入されます。後半で久保田ゆき(榮倉奈々)が事故で死ぬとは意外でした。
心情の揺れを反映してか、カメラがよく揺れます。手持ちカメラで撮影されているようです。

永島杏平役の岡田将生は、繊細な性格ですが突然叫び出したりします。原作よりも情緒不安定です。吃音もうまい。冒頭は岡田将生が裸で屋根の上に座っている後ろ姿から始まります。どういう意味があるのかはよく分かりませんでした。
佐相博役の原田泰造がクーパーズの上司役を好演。落ち着いて見れました。松井新太郎役の松坂桃李が、いいキャラクター。井上正志役の柄本明が電話を抱えて泣くシーンで、笑っている客がいました。

主題歌のGReeeeN「恋文〜ラブレター〜」がいい。名曲ですね。

原作は、さだまさしがNHKのドキュメンタリー番組を見て書き下ろされました。高校時代の回想と現在のクーパーズでの出来事が、交互に(映画よりも頻繁に)挿入されます。
・佐相博は、原作では信州訛りで話します。
・映画の久保田ゆきは、原作では沢村雪子(旧姓:久保田)。映画では永島のクーパーズの同僚ですが、原作では居酒屋「おふくろ屋」のアルバイト。永島と同級生で、松井に妊娠させられたという設定です。原作では死にません。
・原作では、山木信夫が自殺に至った遠因として、松井にブログを炎上させられたことが書かれています。
・永島杏平と久保田ゆきが叫ぶ「元気ですかー」は、映画オリジナルかと思いきや、原作にも登場します。
・原作では、ラストで現在の松井新太郎が子連れで登場し、永島と沢村に再会します。

作成者 ハムラ : 2011年12月12日(月) 21:30 [ コメント : 0]


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