今日と明日の間で
映画「今日と明日の間で」(2011年/日本)を観ました。バレエダンサー首藤康之(しゅとうやすゆき)の2010年の活動を追ったドキュメンタリー映画です。監督は小林潤子。
椎名林檎がテーマ音楽「Between Today and Tomorrow」を手掛けています。作編曲は椎名林檎。演奏は「林檎とネコかる」。ピアノ五重奏の編成で、斎藤ネコカルテットのメンバー(斎藤ネコ、グレート栄田、山田雄司、藤森亮一)に、椎名林檎がピアノを弾きます。歌はありません。不協和音もあって、やや暗い音楽です。この音楽に合わせて、首藤が1人でダンスを披露します。冒頭と最後の2回踊ります。
パンフレットによると、首藤が椎名林檎を指名したようです。椎名林檎は首藤のステージをたびたび鑑賞していたようで、「彼が最高。最高は何人もいらない。」とメッセージを寄せています。首藤康之と椎名林檎は、2004年6月にタワーレコードのポスター「NO MUSIC, NO LIFE.」に、ツーショット写真(4種類)が使われたことがあります。写真集「NO MUSIC, NO LIFE」(マガジンハウス)に収録されています。
ナレーションはなく、最小限の字幕で進行します。「時の庭」は、神奈川県民ホール内の展示スペースでの上演。ライトアップされた木の切り株の間で踊ります。「空白に落ちた男」は、首藤が主演した舞台で、小野寺修二が作・演出。cobaが音楽を担当しています。小野寺は首藤を「そんなに器用な人ではない」「形になるまでに時間がかかる」「時間はかかるがブレない」と語ります。「アポクリフ」は、コンテンポラリーダンスとのコラボレーション。男性3人で操り人形を操作しながら踊ります。アポクリフとは「聖書から排除されたもの」とのこと。バレエ以外のパフォーマンスにも積極的に挑戦しています。
都内のダンススタジオで、1人で練習します。首藤は自転車に乗ってやってきます。ビルの一室で、鏡張りですが、あまり広くありません。「練習では骨を意識しなくてはいけない」と語ります。やさしい口調で、きれいな声です。
また、首藤がバレエを学んだ大分県の「笠木啓子バレエ研究所」の創立50周年記念公演で上演される「くるみ割り人形」を指導します。生まれ故郷の景色を見ながら、「バレエと出会ってから、学校(高校)に行くのがつらかった」と語ります。
東京バレエ団に所属していた頃のステージが写真で紹介されます。モーリス・ベジャールから「ペトルーシュカ」の指導を受けている映像があります。
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