ヒミズ
映画「ヒミズ」(2011年/日本)を観ました。原作は、古谷実の漫画『ヒミズ』(2001〜2003年)。監督・脚本は、園子温。園子温初の原作作品の映画化です。第68回ヴェネチア国際映画祭で、染谷将太と二階堂ふみが、日本人初となるマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞しました。殺人シーンがあるため、PG-12指定。
ヒミズとは「日不見」と書いてモグラのこと。親から暴力を受ける中学三年生が、周囲に住む大人と協力しながら、ボート屋で生活するストーリー。東日本大震災の被災地の映像が挿入されます。原発の被害を伝えるテレビニュースも流れます。ラストシーンは、園が大震災後に書きなおしたとのことで、原作と異なるようです。「住田がんばれ」と励ましながら走る前向きなエンディングです。
住田祐一役の染谷将太は、これまで物静かな役(パンドラの匣、東京公園、アントキノイノチ)が多かったですが、今作では泣き叫ぶなど感情が激しい。
茶沢景子役の二階堂ふみは、「指輪をはめたい」のインパクトが強烈でしたが、今作も表情豊か。「愛のむきだし」の満島ひかりを彷彿とさせます。
夜野正造役の渡辺哲、金子役のでんでんが好演。田村圭子役の神楽坂恵はセリフがありません。ミキ役の吉高由里子はワンシーンだけ出演。
音楽は、モーツァルト作曲「レクイエム」の第1曲「イントロイトゥス(入祭唱)」の合唱が入るまでが繰り返し使われます。後半には、バーバー作曲「弦楽のためのアダージョ」が流れます。非常に効果的な使われ方です。演奏者名はクレジットされていません。
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