2012年2月6日(月)
寒波での仏電力事情
今日月曜日の午後7時頃は電力消費のピークを迎え、南仏プロヴァンスでは停電になるかもしれないと危惧されていたが、色々な節電のお陰でそれは免れた(当然外国から電気を輸入中)。しかし何故今日か? それは簡単、月曜で仕事が始まるから。でも何故夜の7時なのかが解せなかった。というのも私の頭では「電力の大量消費者は工場、家庭で節電したってしょうがないではないか」と思っていたのだが、これは大間違えだった。ニュースのよれば電力消費の割合の一番は一般家庭(33%?)、次が市町村自治体等、そして産業は第三番目でしかない(25%?だったか数字はうら覚え)。フランスでは安全性から電気暖房が推奨され(多分原発の余剰発電のせいもある)、例えば私のアトリエのような改築とか新築アパートの暖房はすべて電気。だから大寒波で電力消費が他国に比べ一層急激に増加した。そして私が一番と思い込んでいた産業は、海外移転で大電力消費型の工場の多くは既にフランス国内から姿を消してしまったのであった。
この大寒波で、いつも寒い寒いと嘆いている私のアトリエは大変であろうと心配して下さる方もあるのだが、オイルヒーターをそれほど強くもしていないのに意外に大丈夫で自分でも不思議がっている。当てにならない100円ショップの温度計は18度から15度に下がったが、外気は10度以上は下がっている。ひょっとすると極端な寒さになって地下の強みが発揮されたのかもしれない。
この寒さでまともな住宅に住んでいない人は大変な思いをしている。私のアトリエに簡易ベッドを持ち込めば裕に十数人は泊まれそうなことを思うと世の中に申し訳ないような気がするが、その私のたわいない今の悩みは、また前とは違った「奇怪な音」がし始めたこと。多分寒さの所為でビルのポンプか何かが異常をきたしている。そして名水「カーユの丘の水」(HP参考)の井戸が止められて、私のお茶用の軟水の供給源が断たれてしまった事。この毎日零下の日々、まだ1週間は続く模様。
サルコジ最後の100日
フランス情報薄の日本人の方に念をおしておくが、サルコジはまだ来る大統領選に立候補していない。彼によれば一刻の猶予もない経済危機にあり、国のため大統領としての職務を最後まで優先。そしてかかげる政策は付加価値税増税とか明らかに人気のない政策。彼自身少し前までは消費を抑制するとして否定的だったのに今になってどうして? 加えて議会を通して実施するとしても大統領選挙後のことになる。国のための真摯な覚悟が最後に国民の心に訴えるという作戦なら私の想像範囲だが、、、(国を間違えたのか?フランスでアピールするとは思えない)
私にとってサルコジほど読めない政治家はいない。5年前は「こんな暴言はいて失速間違いなし」と私が思うことを彼はすべてプラスにした。今回は逆に、マイナスにしかならないと思われる事をして、今のところ世論では(それどころか与党議員の間でも)ちゃんとマイナスになっている。5年前の追い風が向かい風になったというだけのことなのだろうか? 彼自身がオフレコ(のつもり?)で「選挙に負けたら二度と私の名を聞くことはないだろう」と漏らし、外務大臣のジュペは口が滑ったのか、オランド候補とのTV討論会で「貴男がどこまでできるか見ましょう」と条件法ではなく未来法で言ってしまったほど、サルコジ敗戦ムードは色濃くなるばかり。任期最後に不人気の経済の構造改革をしてメルケルに負けたシュナイダーを讃え、サッチャーの映画に感動し、崇拝するナポレオンならぬ去り行く英雄を演じてウォータールーに向かっているとしか思えない。その悲壮さは「サルコジ嫌いの私」をして批判する気を起こさなくするほどだが、政治の世界でそんな人情は通用しませんからね。いったいどうするつもりなのだろう? 私をまたまた絶句させるような企みがあるのか、期待しないでもない。(まさか再選されては困るが)

