2008年4月20日(日)
子供をダシに青空を眺めて
(弥生十五日)
うちの目の前に公園がある。小さな公園だが、そのわりに木が多い。桜が散って新緑の季節になると、それなりに鬱蒼と生い茂って雰囲気は悪くない。
そんなとき、子供を連れて公園に来ると最高だ。
いい歳した大人の男が一人、住宅街の公園にぽつねんと佇み、木々や空を眺めていたとしたら、かなり怪しい。ところが、子供と一緒にいれば、たぶんそれほど奇異には見えないだろう。むしろ子供を公園で遊ばせている感心な男親と、好意的に見られてしまうかもしれない。
まあ周囲がどう見ようが、どうでもいい。
ともかく子供と一緒に滑り台を滑ったあと、そのまま滑り台の終点で寝転がると、これがとても気持ちいいのだ。緑の梢が風に揺れる。白い雲が青空を次々と流れていく。小鳥たちの囀る声が優しく聴こえてくる。カラス以外の鳥も意外といるものなのだと、思わず嬉しくもなる。
日々東京で生活していると、空を眺める機会などあんまりない。東京でなくとも、現代人の日常生活では、雨模様を気にする以外には、あまり空を見上げることすらないかもしれない。
「ほら、空は広いだろう」
「あっれ」
子供をダシに青空を眺めていると、毎日のように空を追いかけていた頃を思い出し、ふと懐かしくもなった。

