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樹下の二人でぽかぽかランチ1
【山域】丹沢 【山名】不老山(928m) 【山行日】2006年2月5日(日) 【メンバー】単独 【地図】エアリア『丹沢』2005 1/25000 山北 駿河小山 【参考文献】『誰も知らない丹沢』(風人社) 【天候】晴 【コース】 棚沢キャンプ場 08:05 - 09:05 600m付近小平地 09:15 - 10:40 不老山 10:45 - 11:20 世附峠 11:25 - 11:35 樹下の二人 12:40 - 15:00 ゆったり湯 16:09 - 16:20 駿河小山駅 【山行記】 電車が鶴巻温泉の駅に着いた頃、読んでいた新聞から目を上げてみると、窓の外は真っ白に雪化粧した町並みでびっくり。前日、箱根付近に降水があったことは承知していたが、それが雪であっても、ここまで真っ白になっているとは想像していなかった。 しかし、秦野あたりから見る丹沢山塊には雪が積もっている様子もなく、降り立った新松田の駅ではひとかけらの雪も見えず、スノーハイクの望みはなくなった。 バスを棚沢キャンプ場で降り、身支度をして不老山ハイキングコースの道標に従って橋を渡る。近くに立派な橋もあるが、こちらの方が雰囲気もあるだろうと渡った吊り橋はゆっさゆっさと大きく揺れて、足下の板が簡単に踏み抜けそうでかなり怖い。定員6名を守らないと本当に危ない。 登山口で地形図を見ていると、女性が一人「おはようございます。不老山へ登られるのですか」と挨拶をしてきた。女性は足取りも軽く、私を追い抜いて先へぐんぐんと登っていった。 私はと言えば、これから登る登山道の左手に見える643ピークのある尾根に興味が湧いていた。地形図を見ると送電線が尾根のすぐ向こうを走っていて、巡視路を使えば尾根に上がるのはそう難しくなさそう。今から戻って取り付いてみようかとも思ったが、何とはなしにちょっとやな予感がしたので、一般登山道をそのまま登っていった。 天気は良く、すぐに暑くなってきたので、アウターや中間着を脱いでザックに仕舞う。と、ここで、なんとベルトをしていないことに気が付いた。ずり下がりそうなズボンをたくし上げて登っていく。ああ、この場面で先ほどの女性と会ったりしなくて良かったと苦笑。 歩き始めてから1時間ほど経過したところで、休憩地を探す。どうもこのコースではベンチなどなさそうなので、600m圏の傾斜がゆるんだところで、日当たりのいい登山道の脇に座って休憩をとった。これがまあアタリで、すぐ先からは植林の登りが続いた。
樹下の二人でぽかぽかランチ2
稜線に出る少し前にハンターが下ってくるのに出会う。無線で「ハイカーが行くよ」と知らせていた。 稜線に出ると、風が強くなり、中間着を着直して先を行く。猟犬の鳴き声が聞こえ、オレンジ色の服を着たハンターと出会う。手には猟銃。やはりあまりいい気持ちはしない。やがて林道と交差すると、車が数台停まっており、大勢のハンターが準備をしているところだった。 林道にはベンチがあったので腰掛けて地図を眺めていると、ハンターの方から声をかけてきたので、少し話をしてみると、登るときおもしろそうと思っていた尾根の辺りに入るのだという。獲物は鹿と猪だそうだ。一般登山道には必ず背を向けて撃つので、一般登山道を歩いている分には心配は要らないと言っていた。 道標に従って尾根を直登し、少し歩くとやがて不老山山頂。後ろから男性が一人登ってきた。眺めもなくこれと言って面白みもない山頂。ベンチに腰掛けたがすぐにおいとました。 不老山からものの数分で富士山がでーんと見える展望地点。こちらにも腰掛けるところはあるので、時間によってはここで昼食も良いだろうが、まだ11時前。やはり樹下の二人まで行って、お昼にしようと、世附峠へ向かう。先ほどの男性は駿河小山の方へと下っていった。 先ほどの展望地点から駿河の国になるのだが、駿河の国の領域には岩田さんお手製の案内板がたくさんあって微笑ましい。しかし世附峠手前にある745.2の三角点は、なに気なく道端にあって、ここには特別な案内もないので、気をつけていないと簡単に見逃すだろう。
樹下の二人でぽかぽかランチ3
世附峠で少し休憩。なかなか眺めも良く、車道など無ければ本当に素晴らしい峠だと思う。峠から湯船山方面の道標に従い、ゆっくりと富士を見ながら登っていくと樹下の二人。ここは、『誰も知らない丹沢』で見て初めて知った場所だったが、本当に良いところだ。北を見れば西丹沢の秘境地帯がひろがり、西を見れば富士の端正な姿。南には金時、明神の箱根山塊がくっきり。 ベンチもあり、ここでランチをひろげ、誰も来ないこの一等地で存分に展望を楽しんだ。 食事を済ませ、のんびりと下山することにした。岩田さんお手製の案内に悪沢峠と書かれた地点(エアリアの悪沢峠とは位置が違う)から駿河小山駅への道を下る。「整備してなくてごめんなさい」と書かれているとおり、ちょっと心配になる道であるが、すぐに未舗装の車道に出る。車道を右手(西)へ少し行ったところに駿河小山駅への道があるのだが、通行止めの看板がある。戻る気もしないので、かまわず、その道に入る。 道は地形図通りに付いているのだが、送電線を横切る手前で、通行止めの意味がわかった。送電線を横切る手前で登山道は建設中の新しい林道にぶった切られてしまい、結局敷設されたハシゴを下ってその新しい林道に降りるしか方法がないのだ。 すぐとなり(東)に立派な林道があるのになんでまた新しく林道を?、と登山者なら皆思うだろう。それほど無意味な林道である。そして、げんなりするほどの植林。植林も林道も不要なものではないことはわかる。しかし、丹沢の場合、林道と植林が節度なく増加しているように私には見える。丹沢から足が遠のいた理由の一つがこの林道と植林のむやみやたらな多さである。 林道を下っていくと、やがて東隣の立派な林道と合流し、山口橋に出る。山口橋から山里の農家の風景を楽しみながら車道をのんびりと歩く。そういえばここは静岡県なんだ、そんなことを考えながら駿河小山の駅へ向かった。