『映画が、挑発するッ。』

映画はドラマを欲しているッ、
なのにドラマ不在、リアリティ欠如の作品が跋扈するのは何故? 

『シャブ極道』『竜二Forever』、新作『私の叔父さん』。演劇『スタニスラフスキー探偵団』などでドラマを追究して止まない異才映画監督 細野辰興のドラマな挑発!?          

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Monday, February 6, 2012

新作『私の叔父さん』のこと

 私たちは日常生活で大小取り混ぜて嘘を吐いて生きている。

正に嘘も方便であり、嘘を吐かずには生きていけないかも知れない。

『私の叔父さん』の主人公も亦、自分に嘘を吐く。

世間体のために、秩序の為に、モラルの為に、保身の為に、そして愛する姪の為に自分に嘘を吐き、真実の愛を嘘にしてしまう。

 と記したように、初めて原作を読んだ時には彼の嘘が主に世間体の為だと思っていたようだ。

ご存知のように近親相姦は、不義密通と同様に封建社会を揺るがす絶対的タブーであり、有史以来、大衆はモラルコントロールされ続けて来た。

勿論、私の中にも天皇制と同じように極自然にそのモラル感は植え付けられている。

そしてこの無頼を気取りたがっている主人公も亦、このモラルにがんじ絡めになって結局、真実の愛を封印し、20年後に姪孫に挑発され自分の為に封印を解くことになる。

しかも、今度も自分に嘘を吐いて、封印を解く。

しかし、真実の愛を取り戻した訳では無いのではないか?

では、彼が取り戻したものとは? 

作品を完成させて3ヶ月余、未だにそんなことを考えている私です。

この項、続く。

作成者  映画の用心棒 : Monday, February 6, 2012 00:27