2008年2月29日(金)
WindowsMobile(CE)開発環境の歴史
MSが提供する最新のWindowsMobile開発環境はVisualStudio2008Professional以上になるわけですが、一つ前のVisualStudio2005Standard以上と比べて高くついてしまいます。
まあWindowsMobile(CE)をターゲットにしてVisualStudioを作ってるのではないので仕方がない面はありますが、WindowsMobileというかCEの開発に長く関わっている身としては正直「またか」という感がぬぐえません。昔話になりますがWindowsMobile(CE)開発環境の変遷について、つらつら書いていこうかと思います。あ、VBとか.netは書くのめんどうなのとよく覚えていないのではしょります。組み込み向けも以下同文です。
第1世代(CE1.0用)
・VisualC++ 5.0 Pro以上
・VisualC++ 5.0 for WindowsCE(VC++5用アドイン製品)
単なるアドインの分際で"VisualC++ 5.0 for WindowsCE"という名前が強烈でした。VC++ 5.0 Pro以上なのでそれなりの出費に加えアドイン購入費用が発生、さらにシステム要件としてWindowsNTが指定されていて、もう大変なことに(w
システム要件の方はWindowsNTでないとエミュレータが使えなかったかららしいですが、当時のエミュレータの出来は最悪だったので無駄無駄ァって感じです。
第2世代(CE1.0,CE2.0用)
・VisualC++ 5.0 Pro以上
・WindowsCE Toolkit for VC++ 5.0(VC++5用アドイン製品)
さすがにアドインの名前はまともになりました。WindowsCE Toolkit自体はVisualC++ 5.0 for WindowsCEからアップグレード可能だったので第1世代から移行した人は大した出費なしでOKでした。それ以外の人は以下略
第3世代(CE2.0,CE2.11用)
・VisualC++ 6.0 Pro以上
・WindowsCE Toolkit for VC++ 6.0(VC++6用アドイン製品)
やってくれましたMicrosoftさん。
まずVC++6必須となりVC++5はさようならで、思わぬ出費確定でげんなりです。
次にさっくりCE1.0のサポート終了しました。まあCE1.0の出来は最低だったのでこれは許容範囲かな。
最後にCE2.11(H/PC Pro、PsPC)対応を謳っておきながら肝心のPlatformSDKが入ってません。別途50MB超のファイルを落とす必要がありました。(当時はネットワーク環境が貧弱で10MB落とすのにも結構苦労しました)
当時は完全に仕事でCEの開発をやっていたので、この仕打ちにはMSに対し殺意を覚えたものです(遠い目
このあたりでCEの開発に愛想をつかした開発者も結構いたように思います。
第4世代(CE3.0用)
・eMbedded Visual Tools 3.0(フリー)
・別途プラットフォームに応じたSDK(フリー)
ここは前から一転して突如開発環境がフリーになりました。IDEとしてはほぼVC++相当品なのにすばらしい。まあ実際のところH/PC ProやPsPCがこけてしまい、PocketPCのテコ入れの一環だったのだとは思いますが。
こいつにもツッコミどこは結構あったのですが「フリー」という事を考えれば「まあいいかな」という感じでしたね。
一応具体的なツッコミどころを書いておくと、日本語版はダウンロードできずCD-ROM発送のみだった(英語版でも日本語アプリ開発はOK)、当初同梱のPocketPC SDKではARMがビルドできない、H/PC 2000SDKが製品発売後半年経っても出ない、etc.
第5世代(CE4.x、CE5.0用)
・eMbedded Visual C++ 4.0(フリー)
・別途プラットフォームに応じたSDK(フリー)
VBサポートがなくなりC++のみになりましたが個人的にはVBなんて使わないので無問題。それと組み込みCEのアプリ開発もこれで行う形になりました(PlatformBuilderでSDKを吐き出すようになった)
なんでeMbedded Visual Tools 3.0と統合しないんだとか不満はありますが「フリー」なので以下略
第6世代(WM5、WM6、CE5.0用)
・VisualStudio 2005 Standard以上
・別途プラットフォームに応じたSDK(フリー)
ここでフリー開発環境は終わりをつげ、製品に戻っちゃいました。まあ実際のところeVCなどフリーの環境からのアップグレードも可能なため\3万切るぐらいだったんで許容された感じですね。
それから組み込み向けのPlatformBuilderがVS2005アドインとなることになって組み込み開発の方も完全統合されました。
個人的にはeVCと比べVS2005は重いのとUIとか好みでないのですが、エミュレータがARMになったり、プロセスにアタッチしてのデバッグなどeVCには戻れないとこも多いです。
第6世代(WM5、WM6用?)
・VisualStudio 2008 Professional以上
・別途プラットフォームに応じたSDK(フリー)
またMicrosoftやっちゃったか?な感じでProfessional以上必須になりました。フリーのVS2005 Expressからアップデートという技を使っても\6万超!
今後WM6.1SDKなどがVS2008必須になるかが気になります。VS2005でも使用可能ならあわててVS2008に乗り換える必然性はないのですけどね。
それと標準ではWM5SDKだけでWM6SDKが入ってないようで(未確認)、このあたりも第3世代を彷彿とさせます。
はてさて今後どういったことになるやら。

