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メモ、覚え書き、もろもろ...

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2007/12/31 (月)

今年も終わり

良いお年を。

作成者 ezura

2007/12/30 (日)

久々の正月休み

‥‥ですが、自己的な研究を進める好機でもあります。なので、基本的には休みは無し。

本年の後半は劇場作品の作業となった訳ですが、その作品作業中で予想以上の手応えを感じております。エフェクト技術の使いどころの再発見〜端正な絵造りの為のエフェクト技術の応用です。

エフェクトはともすれば「絵のごまかし」の為に多用される事も多いのです。解像度不足を補ったり、二値化〜スムージングの粗を隠ぺいしたり、さらには作画的な不都合を隠したり‥‥など。現在のテレビ作品でディフュージョン的な効果が多いのは、実は理由があるのです。

逆に言えば、セルや背景の「素材としての鮮度」を、映像作品と言う箱に「ごまかさずに」封入するのは、とても難易度が高いのです。「素材を引き立たせる」事は、単純に背景とセルを重ね合わせただけの「素材のアラを無防備にさらす」事とは全く違う事です。いくら新鮮な魚だからって、小骨や内臓の臭みをつけたまま、お客さんのテーブルには出さんでしょう。

素材の能力を引き立たせるには、高度なエフェクト技術・絵的センスを必要とする事を、作業の中でひしひしと実感しています。以前の劇場作品よりもエフェクト作業量が増えているのに加えて、繊細なコントロールが要求されるからです。「いかにも、エフェクトがかかっている」様な大味な味付けではNGなのです。

「エフェクトかかってまっせ」のような映像とは別のベクトルを認識し、実際に作業した事は、かなりの収穫でした。


‥‥で、プライベートの自己研究では、大きく違った趣向の作風を研究しています。現在の「常識」で言えば、少々「型破り」に見えるような内容です。でもまあ、そんな「型破り」「非現実的」のマイナスイメージも、実現後には「革新的」「先進的」などのプラスイメージにいつのまにかすり替わるのです。過去を振り返れば、一目瞭然。

私の好きな作品群も、どう見ても「いっぱい背伸びして、型からはみ出して、ギリギリの状態で作った」ような内容です。文献やら色々と調べてみると、新しいフィールドを切り開く為の相当の苦労があったようです。虎穴に入りまくり。

新しいもの、他とは違ったものを作りたい‥‥と言っている人間が、常識・定型・平均・既存と言った「安全圏」の中にとどまろうとしているのだとすれば、まさに矛盾した状態でしょう。「君子危うきに近寄らず」とは言いますが、自分の行動指針をそのように括るのならば、一般的で平均的な世界の中で生きて行く事を良しとすべきでしょうね。


HDコンテンツが自前(自腹)の機器で作れるようになってきた本年。来年はさらに作りやすい状況が揃う事と思いますが、そうした状況は新しい型を模索する者・虎児を得ようとする者には福音として響く事でしょう。

作成者 ezura

2007/12/29 (土)

モーツァルト交響曲全曲1500円

‥‥と言う、あまりにも破格な値段でiTunesにて販売しております。指揮はベーム。

http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewAlbum?id=150976908&s=143462

その他、アバドのマーラー交響曲全集、ケンプのベートーヴェンピアノソナタ全集、カラヤンのブルックナー交響曲全集が、同じく1500円で販売中。演奏者云々と言うよりは、まだ一度も聴いた事の無い曲をさらう目的としては、充分過ぎるコストパフォーマンスです。

たしかに1000円CDシリーズ等で何度も再販されてきた音源ではありますが、さすがに再生に丸一日分のコンテンツ(=360曲)が1500円なのは聞いた事がありません。

128kbpsの音質なので、中の下くらいの音質ではあるのですが、流し聴きするには問題の無い音質です。

ただ、マーラーの交響曲の途中でチャプタを切り、前後にフェードイン&アウトを付けるのは勘弁して欲しい。曲が度々途切れるので。(ちなみにモーツァルトは1楽章=1チャプタです)

作成者 ezura

2007/12/19 (水)

PagesのAppleScript

iWork'06のPagesはAppleScriptに対応していないらしく、「自社(Apple)製品の割に、AppleScriptに対応していないんだなぁ」とがっかりしていたのですが、昨日試しにiWork'08の新しいPagesを試してみたところ、AppleScriptに対応している事が解りました。

私は資料画像を印刷(またはPDF化)する際の「割付」の用途に、エプソンのPhotoQuickerを流用しているのですが、ファイルメニューからいちいち選択するなどの仕様に馴染めず、何か他の方法はないか考えていました。カタログソフトとかのサムネール印刷は対象がHTMLだけだったり、72dpi固定だったりと、私の手持ちのソフトウェアではなかなか思うようにいきません。自己開発するほど「どうしても必要なソフト」では無いし、痛し痒しでした。

しかし'08のPagesがAppleScriptに対応した事で問題は一気に解決、スクリプトで楽に割付が出来るようになりましたし、見出しや注釈等もスクリプト次第で自由に付与できるようになりました。しかも印刷はとてもきれい。

制御は、単純明快。新規シェイプを作り、その中身を色塗りではなくてイメージバイナリにすれば、手軽に画像を配置できます。配置する座標はセンチメートル(=印刷実寸)で指定します。配置の際に必要な情報は「top margin」「header margin」「left margin」などのプロパティで簡単に取得できますから、原稿の仕様に最適な配置を実現できます。命令文自体は、PhotoshopやText Editの制御をした事があれば、別に難しい事はないでしょう。「make new 〜 with properties 〜」で、大体の事は出来てしまいます。

まあ、難点は'08版Pagesを所有している必要がある‥‥と言う点ですが、ファミリーパックを買っているので、わたし的には問題なし。(会社では使えませんが)

これでNumbersが対応してくれれば、もっと使い道が広がるのですが、今はとりあえずPagesだけでも御の字です。

作成者 ezura

2007/12/17 (月)

PlayTechのストラト

知る人ぞ知る、プレイテックのストラトキャスター。その一番の特徴は価格が6,580円(ついこの前は5,980円でした)だと言う事です。

*写真のギター

楽器をたしなんだ人には冗談としか思えない値段ですが、侮るなかれ、その値段からは全く想像できないような高い品質を誇っています。私のように製造業(制作業?)に携わる人間としては、なじぇ、このような値段でこの品質が実現できるのか、驚異、否、恐怖としか言い様がありません。小売り以前の価格は一体いくらなんだろうか?

私は誕生日プレゼントでもらって一台所有していますが、実際に手に持ってみると、ひと昔前なら少なくとも2万円台クラスの内容を有している事に驚きます。細かい点をひとつずつ見ていけば、各所にコストダウンの特徴が見て取れますが、昔の無名メーカー19,800円のギターに比べれば格段の完成度です。そればかりか、スクワイアやフェンダージャパンのエントリークラスの価格設定(29,800円〜39,800円)が危うく感じる程です。

これにZoomのG2をプラスすれば、それだけで「それなりのちゃんとした音」が出せます。コンパクトエフェクターのG2の方が、ギター本体より高価な事に苦笑します。

本格的にギターを習得したいのであれば、どかんと値を上げて8万円くらいのギターを最初から買った方が良い(=初心者ほど、品質の確かなものを使うべき)ですが、ちょっとギターでも始めてみようか…と言う人には、PlayTechストラト&G2の組み合わせはお奨めです。

ちなみにG2の上位機種G2.1uはUSBインターフェース付で、MacOSXのGarageBandの「Magic GarageBand」と気軽にセッションができますし、CubaseLEもバンドルされています。さらに上位機種のG7.1ut、G9.2ttだと、12AX7管(真空管)を実装したモデルとなっています。

作成者 ezura

2007/12/16 (日)

みなしごの世代、放蕩の世代、癒しの世代

60〜70年代のアニメには、主人公が「みなしご」の設定である事が少なからずあります。昔のアニメをDVDで観た際、幼少の頃にこの「みなしご」設定に対して、少なからず違和感を感じた事を思い出します。

1945年に5〜15歳だった人が、1970年代には30〜40歳代。つまり、戦災で肉親を失った、お父さんが戦死して帰ってこない、戦後の困窮の為に捨て子となった、学童疎開で肉親と離れ離れになった、隣の友達家族が空襲で一家全滅となった‥‥と言うような経験をした子供たちが成長し、映像制作業界に入りプロデューサーとして采配を揮う最盛期が、大体1970年代頃まで…だったのかも知れません。

たしかに、「みなしご」の設定は、1970年代までの作品には頻繁に登場します。「こんな作品を作りたい」と思う時、自分自身及び周辺の過去・現在・未来の要素が作者本人に影響するのはごく当然な事です。よって、大小の差はあれど、過去の体験が作品に投映されるのは当然の結果と言えます。「心に響く」と感じるのは、過去の自分の経験と同調するから‥‥かも知れません。

企画を考える人、シナリオを書く人、ゴーサインを出す人、‥‥それぞれの行動に「その人の過去」が作用する事はごく自然な成り行きでしょうし、さらには「現在」の状況が作品の「勢い」「テンション」に作用するのも、充分うなずける事です。戦災の記憶と経済成長、この2要素が60〜70年代の作品に投映されていた事は、DVDで当時の作品を観るとよく解ります。

しかしその60〜70年代作品群がリアルタイムで流布していた当時、すなわち私の幼少の頃には、同世代の「みなしご」はほとんどおらず、離婚歴も低かった事から、「まぶたのうらの父母」と言う状況は、成立し辛い状況でした。故にアニメでことさらに「みなしご設定」が出てくるのを、不思議に思っていました。つまり、作り手・受けての双方の感情に、大きなギャップがあった訳です。少なくとも私はそうでした。

時代は進んで80〜90年代初頭は、「食べ物はいくらでもあるから、食いたくなければ喰わなければ良い」「自分は何もしなくても、どこかで誰かが、全部お膳立てしてくれる」「世の中を生きていくなんて、チョロいもんだ」…のような増長がムクムクと繁殖した時代のように思えます。作風にも、その傾向が反映されています。

……で、実際のところは、無理に無理を重ねてシステムを保持していた〜表面を装っていた事〜が発覚し、そのツケ(遊び呆けた故の請求額)をドカンと叩きつけられて手痛い目に遭う訳です。90年代後半から、「人にやさしく」「みんな一緒だよ」「癒し」あるいは「シナリオ通りの人生の閉塞感」「自分の存在って?」「すべて無くなってしまえ」…のような感情が作品に表われ始めるのは、その頃に制作の実権を握っていた人々のリアルタイムな「願望」「吐露」だったのかも知れませんネ。00年代に入っても、その傾向は持続しているように思えます。

私は今年で40歳。まさに「癒しの世代」ど真ん中です。しかし、私自身の作品造りのスタンスとしては、これから「自分の生き方を試したい」と思っているような子供たち・青年たちに対して、「無理するとケガをするよ」「そんなに行動したら枠からはみ出して『和』を乱すよ」「疲れたら、ひと休みして、自分自身を癒すと良いよ」なんて語りかける作品は、「絶対に」作りたくは無いですネ。「癒し」なんて、それを欲する当事者が舞台裏でやってれば良い事で、作品内部にことさらに「癒し」を連発するのは、少なくとも私の好みでは無いです。

「ハイ、感動するのはこの部分ですヨ!」「このシーンで、癒されてくだサイ」と、何から何までお膳立てする作品を欲しているのは、実は観る側よりも、作る側だったりして。

作成者 ezura

2007/12/15 (土)

カリキュラマシーンのDVDを購入

‥‥しました。Amazonにて。

70年代の旨味をたっぷり含んだ内容が懐かしいです。80年代だと随分違うテイストになるでしょう。

故・宮川泰氏の楽曲が楽しく、私が子供の頃、カリキュラマシーンで氏の音楽を毎日耳にしていた事を幸運に思います。

70年代テイストが懐かしい人にオススメDVDです。

‥‥と思って購入後アマゾンに行ってみたら、数日前の価格「¥ 8,316」から、「¥ 9,240」に1,000円近く「値上がり」しておりますな。消費税の有無の価格差にしては計算が合わない。やっぱり、値上がりしたのかな??

…アマゾンって、前々からシステムの整合性がイマイチのように感じておりまして、「プライム会員なのに、送料を計上」されたり(サポートに問い合わせた結果、不明瞭ながら解決)、明らかにクエリの処理ミスによる「在庫数の不正カウント」が発生したりと、色々不具合を経験しております。でもまあ、何をするにも金がかかるご時世ですから、「便利さに対する代償」と思って使っております。

作成者 ezura

2007/12/10 (月)

寿命の長いもの、短いもの

私はここ2年くらい、VHSテープを新規購入していません。8mmビデオテープに関しては、最後に買ったのは何時頃だったかも思い出せない始末。DVD-Rメディアが安価になってからは、CD-Rも殆ど買わなくなりました。最後に100枚のスピンドルを買って以来、CD-Rは買っていません。

昔はどの家庭にもレコードプレーヤーがあったものですが、今でもレコードプレーヤーを使い続けている家庭はいかほどあるのだろうか。‥‥もちろん、オープンリールテープデッキなんて、死滅しとるだろうし。

私のメディア遍歴の数々は、これから先の未来〜ソフトとハードの未来を思索するには、もってこいの材料です。業務用のメディアは含まず、プライベートで保有するものだけ挙げてみます。

●音声関連
 レコード〜LP,EP
 カセットテープ〜DOLBY B, DOLBY C, dbxなどのNR有無あり
 オープンリール〜1/4インチ8トラック
 VHS〜音声トラックのみの音声テープとして使用
 DAT
 MD
 MD DATA〜マルチトラック用MD

●映像関連
 8mmフィルム
 8mmビデオカセット
 VHS-C
 DV
 VHS
 Betamax
 LaserDisc
 Video-CD
 DVD-Video

●コンピュータ関連の記録メディア
 カセットテープ
 クイックディスク
 フロッピーディスク〜2DD,2HDなど
 CD-R,CD-RW
 DVD-R,DVD-R DL,DVD-RW
 スマートメディア
 コンパクトフラッシュ
 メモリースティック
 SDカード
 外付HDD


‥‥げっそり。まだ書き忘れもあるでしょうが、これだけの種類のメディアとつき合ってくれば、少なからず達観しようというものです。上記のメディアの中には「メディアは健在だけれど、ハードが死滅している(またはその寸前)ので、実質的にもう使えない」ものがかなり多いですね。

上に挙げた中で、25年以上〜四半世紀を生き抜き、今後も生き延びるであろうメディアは、かなり少ないでしょう。そんなこんなを目の当たりにしていると、フォーマットなんて正味10年(例え20年でも、立ち上げと消滅に5年ずつの場合だと、実感する実働期間は10年くらいでしょう)生き延びれば御の字だ…なんていうキモチにもなってきますが、すぐ近くに半世紀も変わらずにフォーマットを守り続けているものがありました。

エレキギターとその周辺電気機器です。

つい最近、Fenderが60周年記念だったそうな。1950〜60年代のストラトキャスターなどはビンテージとして数十〜数百万で取引されています。アンプに関しても、レストアの他、今でも真空管を使った新製品が販売されています。文字通り「おじいちゃんの代から引き継がれた電気製品」と成り得ます。「楽器」と言う特例が作用しているのかもしれませんが、長い間愛されるフォーマットは正直羨ましい。

楽器のような特例を除けば、10年程度使われた後に廃れて破棄されるようなAV機器フォーマットのサイクルは、「新製品を売り続けなければならない宿命」なのかも知れません。

これから先、HDの利点をふんだんに盛り込んだ作品を作るにあたり、その作品を「乗せる」メディアの事は非常に気になります。「子供の頃に買った、今でも手放せない絵本」のようにするには、現在のメディアの移り変わりの激しさは不安・不信のタネです。今出来る事といえば、「メディアの乗り換えに耐えるタフなマスター」を作る事でしょうね。

2011年のX-Day以降本格的に流布されるHDフォーマットが、現行放送同様に数10年のスパンで愛好されるよう願うばかりです。

作成者 ezura

懐かしきHR-D725

LD等の資料検索をしているうちに、「そう言えばVHSは、今どうなってんだろう」と気になりました。ビクターがVHSの生産ラインを手放したとか、色々な「黄昏」な記事を目にすると同時に、ユーゲントなVHS‥‥つまりVHSが発展を繰り返していた1980年代に関する文献も目にし、私の実家のビデオ第1号機である「HD-D725」の記事もありました。

HR-D725。

1983年当時、秋葉原で25万円もしたこのビデオデッキ。‥‥考えてみれば、よくもまあ、こんな高価なものを両親が買ってくれたものです。当時から音楽とアニメに熱中していた私のキモチを汲んでくれたのでしょうか。家用に買ったものだったのでしょうが、使っていたのは私と兄がほとんどでした。

まあ、この頃のビデオデッキは大体15万〜20万円くらいしていましたから、法外に高い!‥‥と言う訳ではないでしょうが、それでも「従来機」に比べて、価格は多くて10万、少なくても5万円の開きがある「最新機種」でした。いや、ほんとに、よく買ってくださいました。。。感謝の極み。

で、このHR-D725はどんな機種かと言うと、「ビクターHiFiビデオデッキ、第1号機」です。つまり、標準・3倍モードに関わらず、音がきれいなのです。この製品特徴は、MTV等で音楽を聴いていた私や兄にとっては非常に有用な機能でして、音楽番組をよく録画したものでした。

さらに有用な機能だったのは、「アフレコ機能」です。まず深層HiFiトラックにステレオ録音した後に、ノーマル音声トラックに対してアフターレコーディングする機能です。しかも左右別々に録音する事も出来ました。昔の映像家電って、このような機能が結構ありました。

このアフレコ機能を使うと、ステレオ1系統・モノラル2系統の「マルチトラックレコーダ」としてVHSデッキを使う事ができるのです。

例えば、ドラムマシン(友達から借りてきたモノ〜今ではビンテージ扱いされている製品ですが、当時はチープな音がどうにも…)とベースパート(同じく借り物のポータサウンドで低音を演奏)を同録でHiFiトラックに録音し、ギター2本(バッキングとソロ)をノーマルトラックにレコーディングする…と言う具合です。もし、もっとパートを増やしたい場合は、一旦カセットテープにミックスダウンしながらピンポン録音を行い、再度VHSに同じくピンポン録音しながら戻し、さらに2トラック重ねる‥‥と言う具合です。今のような「Undo/Redo」の無いリアルタイム真剣勝負の宅録でしたが、あれはあれで「本番に強くなる」為には必要なプロセスだったのでしょう。

久々にHR-D725の写真をWebで見ましたが、‥‥何とも懐かしくて、様々な想い出の中にトリップしてしまいました。HR-D725は私にとって確実に「道具」でしたネ。‥‥今となって思い返すと、このHR-D725があったおかげで、随分と色々な知識を得られたと思います。

驚いたのは、ビクターのWebにHR-D725のマニュアル(スキャンしたもの)がある事です。やっぱり、製品を産み出す会社は、これをやらんと。製造会社の誇りを感じると同時に、それを愛用したユーザ自身も嬉しく感じます。

日本ビクター製品取扱説明書ダウンロードサービス

作成者 ezura

次世代メディアの不安要素

私はそれなりの数のレーザーディスク(以後LD)を所有していますが、LDの現状は知っての通り、今では新品再生機の入手が2機種そこそこ(DVL-919, CLD-R5など)に限られている為、「いつ無くなるか」と言う不安と隣り合わせです。

また私の購入してきた数台のLDプレーヤーはどれも皆「運が良くないと、LDの再生ができない」ような製品で、十数回〜数十回ほどトレーの出し入れをしないと、再生ができません。このへんの製品製造会社への不信感はものすごく、同社の製品は今後買うまいと心に決めております。(同社が「何」社であるかはご想像下さい)

またLDのディスクそのものも腐蝕の問題があり、光ディスクはどこぞで喧伝しているような半永久ディスクではなく、もしかしたら数年でオシャカになる可能性もあります。まあ、「永久に」なんて言う事そのものが予測・推測の域を出ない(=実証している訳では無い)ので、それにことさらにこだわる事自体、不毛だとは思います。どのようなものでも、いつかは滅ぶもの‥‥と意識しておくべきでしょう。

ただ、LDの寿命は短かすぎました。もう少し、見続けられると思っていましたが、‥‥残念です。

つまり、自分が身銭を割いて購入し揃えたLDコレクションは、近い将来に全く見れなくなるかも知れないわけです。LP,EP,カセットテープは未だに充分に再生可能ですが、それより随分と後発のLDはまさに風前の灯火と言っても言い過ぎではない状態です。

LDの没落を経験して以来、新メディアに対して必ずしも楽観的なスタンスを取れないのは、我がLDコレクションを顧みるに仕方のない事でしょう。

そんなこんなの私が、つい最近ショックを受けたのが、ネットで目にした「Blu-rayの腐蝕」事件です。ぐげげ。
*気になる方は「Blu-ray 腐蝕」等で検索してみてください。

例え、特定の会社製造のディスクのみの障害だと説明されても、「そう言う事があり得るんだ」と言う事実は変わりませんし、「ほんの数件のクレームしか無い」と言っても、「報告例が少ない=欠陥品が少ない」と立論するのは少々楽天的でしょう。

ちょっと湿気ってきた感じの次世代メディアですが、あまり背を伸ばし過ぎて10年そこそこで滅ぶようなモノにはしないで頂きたいと願っております。

作成者 ezura

2007/12/6 (木)

applyPresetのバグ…?

昨日気がついたのですが、After Effects7.0.1のレンダーオートメーションの「applyPreset」の動作にバグがあるようで、規定通りの動作をしてくれません。
*MacOSX10.1.11, G4及びMac Proによる環境/Win環境は未検証

まず、マニュアルの表記にミスタイプがある当たりで、ちょっと怪しい。

appapp.project.item(index).layer(index).applyPreset(presetName);

「appapp」とはなんぞや。読めばすぐに解る誤記だから、気にはしませんが。

で、肝心の動作ですが、マニュアルを読むに…というか解釈するに、「指定レイヤーにアニメーションプリセットを適用する」命令なのですが、実際は違います。selectedLayers、つまり選択したレイヤーにアニメーションプリセットが適用されます。

うーむ、今までのスクリプトでうまくいってたのは、レイヤーが「運良く」selectedだったから‥‥なのネ。

では、何も選択していない状態だとどうなるか?…と言うと、新規平面を自動で(勝手に)作り、そのレイヤーにアニメーションプリセットを適用します。スクリプティングガイドには、そのような記述は一切無いので、動作を把握するまで少々時間がかかってしまいました。

…で、「レイヤーの指定がスルーされるんなら、もしかしたらレイヤーの指定自体しなくても良いんじゃないか?」と思い試して見たところ、以下のような文でもapplyPresetが適用されました。

app.project.item(index).applyPreset(presetName);

具体的には例えば、コンポジションのタイムラインにフォーカスを入れた上で…

app.project.activeItem.applyPreset(File(ffxファイルのパス));

…を実行すると、applyPresetが選択レイヤーもしくは新規平面に適用されます。おいおい、レイヤーの指定無しでも通るんかいな。だったら、Layer Objectの命令と言うよりは、CompItem Objectの命令だろう…。


また昨日同時に発見したのが、新規平面作成のマニュアル上のミスです。新規平面を作成するにはレイヤーコレクションにaddSolid()するのですが、平面の色を指定する際のマニュアル記述にミスがあります。

マニュアルでは、

The color of the solid, an array of four floating-point values, [R, G, B, A], in the range [0.0..1.0].

と書かれていますが、実際はRGBAではなくRGB、four floating-point valuesではなく、three floating-point valuesです。

例えば、白い平面をつくりたければ、マニュアル通りに[1,1,1,1]でやるとエラー、正しくは[1,1,1]となります。


実は、私がCS3にバージョンアップしたい理由はここらへんのバグや記述ミスの修正も期待しての事だったのですが、CS3はちょっと問題が多いので一部のみしか移行できません。今や旧バージョンである6.5や7.0は、こうした動作上のバグをユーザの検証と工夫で回避するしかありません。

ちなみに、applyPresetのバグは、自己ルーチンでカバーしました。要は、適用対象のレイヤーを無理矢理選択状態にして、applyPresetすればよいのです。selected状態にするには、read-onlyのLayers selectedLayers attributeでは実現できないので、PropertyBase selected attributeを用いています。

作成者 ezura

2007/12/5 (水)

ボックスアートの世界

私はプラモデルを眺めるのが好きなので、都合、プラモデルを買う事になるのですが、はっきり言って細かい手先の作業が苦手なので、プラモ完成品も良い出来にはなりません。「指先」で一緒にされがちなんですが、プラモデル制作の技能と、ギターやピアノの運指とは、まったく別のジャンルのように思いますね。

今はなき三鷹のナカマ模型に展示してあったファントムなどは、用も無いのに見に行って、手持ちぶさたに模型を買って帰ったものでした。そう言った意味では、あの展示モデルは、私にとっては購買効果が著しく高かったのかも知れません。

プラモを「ジャケ買い」するミーハーな私は、もちろん箱絵(ボックスアート)も好きです。それに加えて、最近の3Dの作品発表サイトには、ものすごく自分好みな3Dイラスト(って呼べば良いのかな…?)を見かける事があります。ついにここまで来たか、と思うような「絵画的」=上質のボックスアートのような3Dです。

私の好きな…と言うか、誰でも好きかも知れませんが、小池繁夫さんのボックスアートはたまに眺めては、キモチをリラックスしています。

以下のリンク先のWebで、小池繁夫さんのイラストを数多く鑑賞する事ができます。

http://www.ne.jp/asahi/airplane/museum/

まず何よりもレイアウトがカッコいいです。間(ま)の取り方というか。もちろん、色使いも。

単なる技術論ではなくて、本当に飛行機を飛ばしている感じがして、見ている私までその飛翔イメージに吸い込まれます。


そう言えば、2008年のタミヤカレンダーは飛行機モノだった。早いうちに買っておこう。


‥‥で、タミヤ ボックスアートの検索語で検索していたら、なんとボックスアートを着彩するDSのソフトウェアがあるようです。どんな人たちが遊ぶんだろうか?

http://otokokokoro.ertain.com/

作成者 ezura

2007/12/4 (火)

いつのまにか、スリーホークス店舗閉店

よく私が買い物をしていた三鷹のコンピュータパーツ屋さん「スリーホークス」が、いつのまにか店舗閉店していたようです。これはかなり、ショック。

http://www.3-hawks.gr.jp/info/heiten.cfm

国分寺の電気パーツ屋さん(当時はアイジー本社の横にありました)も随分昔にたたんでしまったし、今度は三鷹のスリーホークスか‥‥。

私はもともと商店街の街並みが好きなのですが、私の地元の商店街は、今やかなり淋しい状態です。店じまいをする総菜屋さんのオバちゃんと、閉店の日の夜に話した事を思い出します。「赤が出た訳でも無いし、みなさんに惜しまれてやめるんだから…」と話すのを聞いて、とても切なく感じたものでした。

スリーホークスにも随分「お世話」になりました。初心者の頃は、Macintoshはマック専用のパーツでないとダメだと勘違いしてましたが、スリーホークスでパーツを購入し色々と試すうちに、ハードの構成を習得していったのでした。考えてみれば、今現役でVineLinuxが動いているA-Openの筐体も、スリーホークスで買ったんだよな‥‥。

そのかわり‥‥と言っては何ですが、今は立川がかなり元気良くなってきています。最近弦を買いに、新しく開店したイシバシ楽器立川店に行きましたが、広々とした店内に楽器が所狭しと並べられ、見ているだけでワクワクします。またホビーロード(模型&おもちゃ屋)もありますし、雑貨屋さんも多くなりました。もしかしたら武蔵野・三鷹・小金井・国分寺あたりの住人だったら、吉祥寺ばかりではなく、立川と言う選択肢もあるのかも知れません。

一方、東小金井。私が苦悩の20代アニメーター生活を送った東小金井駅周辺は、たまにバイクで通りかかるのですが、ほとんど15年前と変わりません。ゲームセンター「モーゼ」も相変わらずあるし。夜になると、飯屋がほぼ全て閉店してしまい、駅からちょっと離れたジョナサンくらいしか選択肢が無くなっちゃうのです。

話は戻って、スリーホークス。店舗閉店により、またひとつ、三鷹に行く要素が減ってしまいました。

作成者 ezura

2007/12/3 (月)

snooth、19,800円で販売開始

…のようです。

これを聞くと、プラグインを購入した事のある人なら、「ちょっと高めだけど、ギャーギャー騒ぐほどの値段じゃないじゃないか」と思うかも知れません。しかし、このお値段は「年間使用料」で、さらに解りやすく言えば、smoothを使う限り、マシン1台につき永久に毎月1650円を支払うと言う事です。

私は実際に自分でプログラムを書いて映像制作に役立てているので、プログラム作りにかかる時間(バグのフィードバック含む)を身にしみて感じています。同時に、ソフトウェア(やハードウェア)の安売り合戦は、アニメ業界にいるからこそ他人事とは思えず、「こんな低価格で売って、喰っていけるんだろうか?」と感じる製品もよく目の当たりにします。

そんなですから、smoothの価格設定(年間ライセンスと言う形態含む)は「何とも言えない」…と言うか、状況で受け取り方が違ってくるだろうな‥とは思います。

プロの映像制作者としてではなく、非常勤講師をしている別の自分の側面や、商業として展開する以前の趣味としての映像作りの面で考えれば、「アマチュアには奨められない価格」であろう事は感じます。

実際、学生たちには奨めにくい値段です。私も自腹ではとても賄えない値段(マシンが数台ありますから)です。

しかしこれも考え方です。‥‥まあ、私の考え方なのかも知れませんが、「もうそろそろ、プラグインの開発でもやってみない?」「そろそろ、スムージングとは他の選択肢を考えてみない?」と肩を叩かれたと思えば、逆境は前進の為の大きな推進力となります。

イノセンスでSGIファイルを扱わなければならなくなった時、非圧縮のSGIを作らなければならず、RGBのビットマップをSGIのヘッダと共にバイナリで書き出すプログラムを作りました。それまでファイルの中身は何となくしか解りませんでしたが、バイナリ単位で把握できるようになりました(もちろん、SGIのファイル仕様が公開されていたので、仕様に準じてデータを書き出せたのですが)。以降、プログラムを作る事自体の敷居がぐんと下がり、「ちょっとした小道具ならば、自分で作ればいいじゃん」と言うスタンスが採れるようになりました。ちょうど絵が上達して描けるものが増える感覚に似ています。

何かしらの障害があって、超える度に経験と自信を積んでいく訳です。私は撮影台ではなくコンピュータを使って作業しているのですから、道具たるコンピュータが謎だらけの「ブラックボックス」では、あまりにも心もとない=使いこなす自信が持てないのです。…いや、これも、私の性分ではあると思います。ギターにしても、エフェクターやアンプにしても、バイクにしても、謎なままにしておくのがイヤなんでしょうネ。

業務レベルにはともかく、少なくとも非業務のプライベート環境には、19,800円x台数x年 は購入できません。非業務・個人レベルでは毎月使うものでは無いですしネ。ギターやアンプ、HDDレコーダを買ったほうが、身になります。

ではどうするのか。自分で突破口を開くしかないでしょうね。

作成者 ezura

smoothの製品化に際し、脱線しつつ思ふ事

smooth製品化(年間3万円)について色々と思索を重ねる内に、ごく個人的な話で、今までがそうであったように、そろそろプラグインの開発にも手を染めなければならない時期なのかも知れないと感じております。スクリプトしかり、プログラム開発しかり、ハードウェアの知識しかり、ネットワーキングしかり、サーバのプログラムと運用しかり…、いつも焦燥感・危機感と共に新しい知識と経験を蓄積して来た事を思い返します。(もちろん、プログラム作りが絵と同様、面白いものだ、と言う事も付け加えておきましょう。つまらないモノに全世界の多くの人間がハマる訳が無い。)

しかし今回は、ちょっと後手気味。プラグインはいつかやらなきゃとは思ってましたが、それ以前にワークグループ用ソフトウェアを優先してきた為、プラグイン開発のボルテージはほとんど上がっておりません。いきなり大きな急用が入るようなものです。

また同時に、2K映像制作を重ねる度に「二値化&スムージング」の限界をひしひしと感じているので、いまいち「やる気」がでないのです。現用のペイント方式への互換の為、やむなし…と言う感じです。

スムージングの限界。

別に階調トレス至上主義な訳ではありません。現状を鑑みて言えば「スムージングトレス」が適している作風も多く、エフェクトを加味する際も何かと融通が利いて使いやすいのです。ペン画のようなニュアンスの方が作風にあっている場合が多いので、スムージングのトレス線はちょうどピッタリはまるのです。

しかし、2Kの解像度を意欲的に活用しようと思うと、作風によってはあまりにも線が単純化されてしまっているように感じます。これは現在のスキャン解像度も影響しており、二値化をおこなうならば、300dpiくらいでスキャンしないと私の欲しいニュアンスは拾えないのです。…でも、線のニュアンスの為だけに3k作業なんて、許容し難いでしょう。

劇場スペックに比べれば、フルHD=1920pxの液晶/プラズマもやはり「テレビ」であると言わざる得ませんが、詳細度は現行のSDとは比べ物になりません。アップコンではなく、ネイティブに映像をコンポジットしてみれば、「こんなに仕込みの隅々が見えちゃうのか」と少々恐れるのと同時に、可能性・発展性のイメージもどんどん膨らんできます。

私の考える映像プランのうち、1/4〜1/3はスムージングで対応できますが、残りのプランは高解像度スキャンもしくは階調トレスでなければ、線のみクオリティが足りません。階調トレスの問題点は納得ずくですが、スムージングでは性能が足りていないのだからしょうがない。

トレス線の問題も含めて、技術を確立していかなければ、その先には進めません。

しかし、技術的に可能だからといって、トレス線を高解像度にしただけでは、売りにはなりません。その「新兵器」を使うべき「戦場」、明確な「戦略」と「戦術」が必要です。

新しい技術が生まれるたびに、ちょこっとずつ取り入れていたら、「ちょこっと変えただけじゃあ、追加予算もちょこっとしか出せないな」「別に前のやり方でも良いよ、お金も昔のままで」と言われておしまいでしょう。技術は徐々に蓄積していくものですが、蓄積に任せて野放図に放出するのでは、戦術もへったくれもありません。

戦いの基本は「要点を押さえて、火力集中」です。だらだらと全戦域に戦力・新兵器を薄く伸ばして投入するだけでは、前線のそこかしこが破れて、やがて消耗戦に巻き込まれて後退戦を余儀なくされるでしょうからネ。

作成者 ezura
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