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2009/1/24 (土)

バーコード、再び

以前から計画していたカット袋のバーコード入力を暫定的ではありますが開始しました。「カット袋のバーコード入力」とは、コンピュータにカットごとの進行状況を入力する際に、バーコードを活用するやり方です。

バーコードを使うには、何よりも、「アリの巣のような」(=地中に区画を張り巡らし、整然と機能する)データベースが必要です。バーコードは単に、蟻の巣の入り口の「鍵の1つ」にしか過ぎません。カットごとの「蟻の巣」を集束して作品全体の「全てのカットのデータベース」を構築し、統括的に運用した時にはじめて、「バーコードの威力」を発揮するようになります。

バーコードの使い方は特に難解な部分もなく、作業が終わってカット袋を渡す際にバーコードリーダーに通すだけです。もちろん、バーコードリーダーを通す際に用いるソフトウェアは開発しなければなりません。‥‥が、フロントエンドのソフトウェアは結構シンプルな構造で、最初にチェック内容(「ラッシュ送り終了」とか「出力終了」とか)のバーコードを読ませて、その次に連続でカット袋のバーコードを読ませて、最後に登録実行バーコードを読ませるだけのユーザインターフェイスです。ソフトウェア自身は、登録実行命令と登録内容をユーザから受け取ったら、データベースに登録・更新をおこなえば、処理完了となります。‥‥と言う訳で、端末に装備するソフトウェアはさほど難しい内容のものではありません。

バーコードは単なる「鍵」のような存在であり、当然の事ですが、鍵を開けた「中身」が何よりも重要です。バーコード管理の肝は、データベースの構築と運用であり、さかのぼって考えれば、制作システムの設計そのものが問われてきます。

しかしながら、フィルム時代のフローをなぞった新システムを(少なくとも私は)作る気にはなれません。労力を費やして新システムを作るのであれば、新しい概念を出発点としたい訳です。

今のところは、コンポジット作業周りだけの活用に限定してノウハウを収集している段階です。新しい概念はとかく「机上の空論」に走り易いので、ひとまず従来フィールド上で新概念の一部を小規模に運用して、経験値を蓄積するのが必須だと考えています。

でもまあぶっちゃけた話、バーコードを導入しても、人海戦術&徹夜作業のパワーに比べれば、現段階では匹敵する性能を発揮できないと思っています。ただし、私の考える未来の現場は「少人数で高効率に機能する」ものを想定しているので、「人海」とか「徹夜」に頼らないシステムを作る為にも、(たとえ、小さな一歩であっても)バーコードを「新システムの基本装備」として実装しておきたい訳です。

加えて私自身の事情で考えても、カット袋がドカドカと積まれた際に、カット袋と映像ファイルとデータベースの照合で時間を浪費しなくて済むので、自身のコンポジット能力を映像そのものに注ぎ込む割合がグンと増えます。

ちなみに現在使っているバーコード形式は、一番ベーシックなCode39です。バーコードそのものが冗長になりやすい欠点はありますが、汎用テキストエディタでもバーコードが生成できるので、運用上のハードルを低くできます。

作成者 ezura