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2010/4/23 (金)

After Effectsのレイヤーソート

After EffectsのCS5の発売日が確定しましたが、思ったより早めの発売開始で、開発者の方々の「CS5ファミリー、一斉発売」に合わせるご苦労が忍ばれるところです。

やはり今回は64bitが売りの様で、宣伝ページには「64」のロゴが踊っております。‥‥まあ、ちょっと地味な売り‥‥ではありますが、私は大歓迎です。

最近、複雑な‥‥と言うか、非常に手のかかるプロジェクトを組む事も多く、After Effectsにて「よくよく考えてみれば、無い機能」に気付く事も多くなりました。その代表例が表題の通りの、レイヤーのソートです。

Finderなどではファイルやフォルダを「名前」はもちろんのこと、容量や作成日などでソートできますが、After Effectsには(たぶんPhotoshopにも)レイヤーをソートする機能が無いように思います。例えば、スケールに合わせてレイヤーの並び順を降順にしたい‥‥とか、Z軸でソートしたい‥‥などのオーダーは、ごく普通に考えられるのですが、‥‥なぜ無いのだろう?

もしかしたら、私の掘り不足で知らないだけかも知れませんが、スクリプトを使えば簡単に作れます。
*ちなみに、標準添付のスクリプトサンプルで「Sort Layers By In Point」なんて言うのもありますネ。

古典的なバブルソートを使ったとしても、レイヤー数なんて高々数十〜数百ですから、現在のコンピュータの処理能力ならば「遅い」と感じる事もありません。‥‥とは言え、配列の値を持つ位置やスケールなどは漠然と比較しても望む結果には落ち着かないので、その辺はテコ入れしてやる必要はあります。また、上下2つペアで機能しているレイヤーもありますから、その辺もテコ入れする必要があります。

でもまあそんなこんな、After Effectsをふと見つめ直してみると、「この先、どんな『進化』が可能なんだろうか」と、しみじみ考えてしまいます。でも、After Effectsはあくまでも道具。開発者サイドだけで「新しい機能を先に考えて売る」には限界があると感じます。実際の映像の作り手側に「こういう絵を造りたい」「こんな風に道具を使いたい」と言う意思が無ければ、有用なフィードバック・機能リクエストなどできず、開発者側に伝えられるのはバグの報告くらい‥‥に留まってしまうのでしょう。結果的に、「バージョンアップ=バグフィックス+以前の機能強化」‥‥という状況に陥ってしまうのかも知れません。

私はAfter Effectsをまずは「生産機械」として使い込みたいので、ある種「制御室/コクピット」のような使い勝手を望みやすいのですが、アマチュアや「いちげんさん」のようなお客さんには、そうしたプロ仕様なフィールは逆に「取っ付きにくくなる」要素にも働いてしまいます。Adobe的には、私の様なユーザだけでは商売にはならないでしょうから、‥‥今後の展開方法は悩ましいところ‥‥なのでしょうネ。。。

作成者 ezura

2010/4/7 (水)

ProRes4444

QuickTimeで私が常用するコーデックは、簡便なプレビュー用途ならばMPEG4やH.264、旧環境への互換用途ではDV、素材などの厳密な用途ではProResとなっています。

特にProRes4444コーデックは数兆色で出力できるので重宝しています。数兆色なのに、容量は8bit(1670万)のロスレス圧縮よりも小さいのが、何よりもうれしいです。

ProRes‥‥と聞いて「でも、あの問題が‥‥」と思い浮かぶ人は、経験者の方‥‥ですネ。あの問題とはすなわち、ガンマのズレです。たしかに、ガンマのズレは痛恨であります。AppleのFCPとAdobeのAfter Effectsを気軽に自由に行き来‥‥とはいかず、複数人で運用する際は細心の注意が必要です。興味のある方は、米国のAdobeサイトを掘ってみてください。

ただ、新しいCS5ではその辺の不具合をデフォルトで解決してくるのではないか‥‥と期待しております。ProResのガンマ問題を解決して、気軽にFinal Cut Studio 3とAfter Effectsでやり取りできれば、かなり強力なタッグになります。ボード込みで何百万円もするシステムやHDCAM-SRなどの高価な機材を買わなくても、充分に「HDネイティブ」「劇場クラス」の映像が作れるので、「経済的弱者」の強力な「必勝兵器」にも成り得ます。
*ProResの売りはなんと言っても、MacPro標準のグラフィックボードでHD解像度のマルチストリームが可能な点です。ディスクも内部のSATAを使い、日立のHCS辺りをチョイスすれば(実はHDSでも普通に大丈夫だけどネ)、HD解像度の編集作業が充分可能です。
*最終的なマスターとしてHDCAM-SRが必要だとしても、中間行程で完全なテープレスにできるので高価な機器・高価なテープを購入する必要がなくなり、運用面・予算面の両面で、著しく軽快になります。


ProRes4444を自由に運用できる下地ができれば、残る問題はQTの「1670万画素問題」ですかネ。画面サイズが最終的に2Kに収まったとしても、素材時点では結構な大判(1万ピクセル幅とか)も存在します。まあ、MacOSが「漢字Talk」だった頃からあるフォーマットだし、そろそろ抜本的な改革をフォーマット根幹部に施してほしい時期‥‥ではあります。

*追記:ProResコーデックのデコーダはMac/Winともに無償でダウンロード可能です。リリースが2008年なので、4444も再生できるかは未実証です。

作成者 ezura

2010/4/5 (月)

プラグイン、買い控え

‥‥です。After Effects CS5の為に。

After Effects CS5は、どうやらIntel Mac、64bitオンリー(32bitへの動作切り替えは無し)になるので、プラグインを新規に調達する際は「無償アップグレードパス」付きでもない限り、今の時期に買うのは得策ではないですネ。CS4で動作していたプラグインは、CS5では使用不可‥‥になるんじゃないかな‥‥。‥‥実は私もその辺の気配を感じて、先月買う予定だったRedGiantのプラグイン購入を一時停止して、サードパーティの出方を見ているところです。

そう言えば、二値化ペイントの場合、スムージングのプラグインも64bit対応版が必要になりますネ。

プラグインにとどまらず、何よりもマシン自体、PowerMacG3,4,5が使えなくなりますし、グラフィックカード性能の重要性も高まります。最悪の場合、CS5のバージョンアップの道連れで、マシン買い替え、サードパーティ製プラグインのバージョン更新‥‥といった「総入れ替え」が必要になる事例もあるでしょう。「今の時期」、結構な悪いタイミング‥‥ではあります。

色々な意味で(大きな意味でも、小さな意味でも)、やっぱり「ルビコン川」なのかも知れませんネ。軽い気持ちで泳いで渡るには、ちょっとキツい川‥‥ですね。
*「川を渡る」本当の意味とは、一線を越える‥‥事にあるのは、識者の方々ならご承知の通り。

私‥‥は、もちろん渡ります。その為に自費を投じて準備を重ねてきた訳だし。渡った先でどのような平野が広がっていて、どのように戦い苦しむか‥‥は、まあ、予想通りにはいかんだろうけど、侵攻計画に沿ってコマを進めようかと思っております。

作成者 ezura

After Effects CS5でみえてくる未来の分岐路

米国AdobeでCS5のアナウンスがありましたネ。とは言え、4/12にLaunchなので、即出荷ではないようです。実際の発売はもうちょっと先のような気がします。

After Effects CS5の目玉は、地味なところですが、やはりIntelMac最適化と64bit化による大容量メモリの活用でしょう。1.5GB程度しか使えなかったメモリ容量制限が払拭されるので、2K4K時代には必須のバージョンアップといえます。特に毎度メモリの容量不足に悩んでいた私にとっては、無くてはならないバージョンアップです。RGBは48bit、RGBAは64bitで素材を運用している事もあり、「ようやく、積年の悩みの種が消滅」してくれます。

逆に言えば、CS4で充分やっていける映像内容ならば、今回のバージョンアップは魅力が少ない‥‥とも思えます。TGAのセル素材にスムージングをかけ、定型の映像処理を施し、定番のコーデック・1.5K幅の解像度でQT出力‥‥のようなフローならば、あまり魅力を感じないかも知れません。

極端な話‥‥かも知れませんが、「CS4で充分=今までのやり方で、未来もやり通す」‥‥となり、「CS5が必要=今までのやり方では限界があるので、新しい方向に進む」‥‥とも判別できるかも知れません。いや、ほんとに極論ですが、CS4とCS5の間にはそのくらいの「川」が流れていて、「その川を渡るか否か」を問われているような気さえします。
*いや、もちろん、CS5で従来表現のアニメを作る事は全然可能です。CS5の実力を全開にするならば‥‥と言う極端な喩えです。

CS5を有効に活用する為には、QTや連番等の「足回り」にも大きくメスを入れる必要があります。実際問題としては、QTの「24bit画素数の問題」は深刻で、QuickTimeフォーマットのバージョンアップはすぐにでも望まれますし(‥‥これはAppleにがんばってもらわないと、ユーザサイドではどうにもできない)、QuickTimeのコーデックも旧来のコーデックでは様々な足枷があります。連番はより色数の多いDPXで運用する事も増えてくるでしょうし、進化する編集・現像所周りの状況もフィードバックする必要があります。映像内容面にとどまらず、運用面も大きく変わってきます。

CS5のバージョンアップは、新しいバージョンは良さそうだから‥‥とか言う曖昧な理由で導入してしまうと、新機能を有効に活用できないかも知れません。サードパーティ製のプラグインの64bit化も必要(=バージョンアップに費用がかかる)ですし、何よりもPowerMacは使用できないので、人・作業環境によってはバージョンアップの恩恵よりリスクの方が大きくなるかも‥‥知れません。

「CS5にする」重要な目的が見えている人ならば、従来の足枷から解放され、より自由にアクションする事ができる‥‥と思います。

作成者 ezura
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