堤未果著、PHP研究所
サブプライムローン、貧困と肥満、一度の病気で破産する人、転落する医師たち、経済徴兵制、民営化戦争を支える世界のワーキングプアというそれぞれのテーマで、漫画と解説で書かれているので、とてもわかりやすい。
どのテーマも身の毛がよだつような内容。例えばイラク戦争に駆り出されてひどい目に遭っているのは兵士だけではない。民間人も高い賃金につられて、派遣労働でイラクに行き、劣化ウラン弾などの放射線で被爆し白血病に犯される。
こうした派遣労働者はアメリカ人だけでなく、世界中の貧困層から集められている。民間人である派遣社員は死亡しても戦死者として数えられず、メディアに顔や名前が出ることがないので、人々の意識に入らない。
アメリカという国は、一握りの大金持ちと貧困者で構成されているらしい。中流と言われる層がどんどん貧困層に落ち、貧困大国となっている。
医療費も高額で、日本のような保険制度がない。娘が留学する時に、くどいくらいに既往症や予防接種について聞かれたけど、その意味がこの本を読んでよくわかりました。
オバマさんは「チェンジ」できそうにないようです。