2007年6月30日(土)
420. 夢二(91)/外科室(92)
前略、鈴木清順先生。
梅雨のじめじめした日々が続きますが、お元気でいらっしゃいますか。
梅雨というのは何故“梅の雨”と書くのでしょう。あ、先生のお好きなのは桜の花でしたね。桜の満開の下で狂い咲く「ツィゴイネルワイゼン」、とうとうDVD買っちゃいました。“Deep SEIJUN”シリーズ、「陽炎座」も欲しいのですが、小遣いが乏しいもので。
さて、単に学校の講師であっただけの清順先生に、恐れ多くも結婚式の仲人をお願いしたのは平成元年のこと、はや18年になります。
先生にお送りした冗談めいた手紙を、そのまま披露宴の高砂で読まれたのには面食らいました。初めて家に伺った時に、奥様に入れていただいたお茶の味を、昨日のことのように覚えております。
2年後産まれた長男はもう高校1年生。その平成3年に、先生が久しぶりに撮られた「夢二」、招待券まで戴き有難うございました。お腹の大きい妻と観に行きました。
“大正三部作”の最後を飾る傑作でした。我が故郷岡山ゆかりの浪漫画家竹久夢二が、妻以外の女性と恋に落ち、その夫や殺人犯、ライバル画家が登場して織り成す幻想的世界。
夢の女に扮した毬谷友子さんが艶っぽく美しかった。殺人犯を演じた長谷川和彦監督も、先生らしいキャスティングで凄かった。そして画家役の坂東玉三郎様の意外な演技も面白かった。
残念だったのは沢田研二さん。夢二はもっと華奢で病弱なイメージです。あと10年前のジュリーが演じていれば、もっと大傑作になっていた気がします。
映画は二時間の夢。「夢二」はそれを堪能させてくれました。
さて、先生と縁深いプロデューサー荒戸源次郎氏が、「夢二」の縁で坂東玉三郎様に監督を薦めたのが「外科室」ですね。
私、仕事でパンフレット作りました。縦長の「バカヤロー!」シリーズと同形の。
で、仕事時間中に観に行きました。だって上映時間50分。料金1000円というのも話題になりました。当時も映画は1800円でしたから。
吉永小百合さん扮する伯爵夫人が、密かに愛する医師・加藤雅也に、麻酔なしで手術をさせるという話でした。
先生の次の監督作はオムニバス「結婚」の1編でした。
「小さな映画を撮りました」と書かれた手紙と一緒に、また招待券を戴き、既にUターンしていた岡山の劇場で夫婦で観ました。平成5年、その時の妻の中には長女がおりました。
それでは、暑くなりますのでご自愛くださいませ。次回作楽しみにしております。草々。


