(旧)BUKUBUKU CAFE

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2010/1/16 (土)

移動のお知らせ

  こちらです。

bukubukucafe 移動します。すみませんが、再リンク等お願いします。

作成者 kamoshida : 2010/1/17 (日) 00:47 [ コメント : 1]

2010/1/6 (水)

ドキドキ

ドキドキが自分の体を通り越して世界全体が揺れてるんじゃないの?なんてついつい錯覚しちゃうくらいの心臓の音と、大洪水の後にやってきた干ばつのようなこの喉の渇きは、果たして自分は受け入れられるか? ということに起因しているんだろうなぁ、などと思考をめぐらせながら女は恋をしていた。女の恋は大抵上手く行く。十中八九。容姿がいいのだ。一晩の過ちは何度もあるが、恋で失敗した事は一度もない。女は容姿がいいのだ。だが声はあまり綺麗ではない。四年前、年末の御徒町でしていた魚屋のバイトで大声を出し過ぎて以来、喉が潰れてしまったのだ。それ以来、女は声を出す事を避けた。だから容姿のいいその女は無口なのだ。ピンチの時、女はいつもこう考える、自分は容姿がいいのできっと大丈夫だ、と。女は五感における視覚の絶対的優位性にいつも感謝している。女は、これだけ自分を肯定してみたが、それでもドキドキしていた。

作成者 kamoshida : 2010/1/6 (水) 02:25 [ コメント : 0]

2010/1/5 (火)

黄河の記憶

 黄河を見てみたいと思った。彼は馬をひいて河をわたっていく。それは夜だと私は想像する。冬の夜だった。馬も彼も寒さで身を震わす。彼は対岸へ渡ろうとする。銃声が静寂を破ると、河は音を立てて流れ出す。おびえる馬を引っ張っていた。彼は河を渡りきる。永遠にそのことは消えない。時間とは質量を持った物体だった。その時、彼は河を渡っていて、今、私はここにいるのだから。その時の河の冷たさは、今もまだ冷たいのだ。

 年末のマジックショーで、自分の触れた布から綺麗な白い花が出て来た時、彼女は自身の生き方の清々しさを改めて実感していた。そして、かつて河の水面に写った光の輝きを思い出していた。彼女の想像ではそれは昼間の出来事だったのだ。

作成者 kamoshida : 2010/1/5 (火) 06:20 [ コメント : 0]
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