Wednesday, January 21, 2009
チェ 28歳の革命

心に残る映画を10作挙げよ、と言われたら、モーターサイクルダイアリーズは迷いなく確実に入ってくる作品です。革命に身を投じる前のエルネスト・ゲバラ青年がラ米を旅し、世の中の矛盾に心を痛め、やがて自らを怒涛の中に投じていくきっかけを得る様を、ガエル・ガルシア・ベルナル青年が瑞々しく演じてました。
本日は、『チェ28歳の革命』を観に行って参りました。モーターサイクルダイアリーズ後の“チェ”と呼ばれるようになったゲバラの革命成功までに至る道を描いた作品です。
漠然としか知らなかったキューバ革命。登場人物はカストロとゲバラとバチィスタくらいしか知らなかったので、台詞の中の地名と人名の区別も良く付かず、もう少し背景を調べてから行けばよかった。と思いました。例えば日本人が英語を話すと声が太く低くなりますが、人はスペイン語を話すと声が高くなるのでしょうか。ベニシオの声はもっと低かったような・・・・・。声がベニシオのイメージを連想させず、かつみんな軍服を着ているので区別が付かず、ゲバラが話していると認識できなかった場面がいくつかあったりして・・・・・。ベニシオはトラフィック以来なので、声がどんなかも覚えてない感じですが、あれもソダーバーグの作品だったんですね。もっと低く渋い声だったような記憶なんですが。(*因みにベニチオ・デル・トロは以前は日本語で“ベニシオ”と表記されていたような・・・・。今回は“ベニシオ”でいかせていただきます。)
ゲバラは裕福な家庭に育ち、精神的にも物質的にも充分に与えられてきた人です。幼少期にたっぷりとそんな経験をしたので、失うことを知らず、知らないから恐れず、それが彼の革命家としてのオリジンだと思います。めちゃめちゃハングリーな人か、充分に満たされた人か、革命家になるような人は極端にどちらかに振れている人だと思います。また、全体を統率する広い視野を持ちながら、兵士間の諍いなどもハナシを聞き、調整するような細やかな人で、人の気持ちが判る慈愛に満ちた心優しい人だったのですね。そして、国連でのプレゼンテーションの場面には圧倒されました。大胆さと繊細さを兼ね備えた、とても聡明な人だったのです。
実は、ベニシオ・デル・トロは古谷一行にあまりにも似すぎていて、古谷一行を生理的に受け付けないワタシなので、そこはどうなんだろう、と思う気持ちを振り払えないまま観に行きましたが、物語が進むにつれベニシオがだんだんゲバラっぽく見えてきて、古谷一行は頭の中から完全に払拭されました。スペイン語が上手いんですねぇ。ラ米圏系のアメリカ人だと思っていたら、彼は生粋のプエルトリカンだそうです。だとしたら、英語、上手いんですねぇ・・・・。
昔訪れたハバナの街がオーバーラップして思い出されました。全くのワタクシ事ですが、スクリーンに映し出される映像の色調が時々、あの昔現像したけど色があせてしまった写真達の色合いに良く似ていて・・・・・。
ハバナ旅行の模様、こちらです。

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