Friday, February 6, 2009
チェ 39歳別れの手紙

『チェ 39歳別れの手紙』は、淡々と始まり、淡々と流れ、終わりました。まるでドキュメンタリー映画のようでしたが、前作『29歳の革命』の革命成功の高揚感とは全く異なったトーンで、コンゴでの失敗の後からのストーリーであったこともあり、最初から妙な虚脱感というか、沈んだ空気が流れてました。キューバの時とは違い、全体の士気も上がって来ないし、周囲の協力も無い。そんな中でも、遠い先の1点を見つめて進んでいく彼であったんだけど、足元しか見えていない人々にはそんな先の理想が伝わるはずもなく。どうして、『一体誰のためにやってると思ってるんだよっ!』とキレないのか、不思議に思いましたが、自分のためとか誰のためとか、そう言う目先の事ではなくて、本当に遠くの理想が見据えられる人だったんだと思います。そこまで遠くにあるものを見続けること、出来ないよねぇ・・・・・。
冒頭で“別れの手紙”が読み上げられるのですが、そのワンフレーズ、「別れの時が来たのだ。」のところ、胸を打たれました。昔の唄で、♪だのに、何故、何を探して、君は行くのか、そんなにしてまで〜♪ と言う唄がありましたが、まさにそれです。(正しくは、最後は、“あてもないのに”ですけどね。)
「別れの時が来たのだ。」・・・・・、刺さります。ゲバラが不遇の死を遂げた事は知っていたけれど、あまり語られていなかった部分が本当に淡々と描かれています。最期、死を迎える時、臨終の時、場面はゲバラの目線になります。(ここから、ちょっとだけネタバレ)撃たれ、倒れ、意識が遠のいていく中、耳鳴りでしょうか、嫌な金属音がキィィーーーーンとずーーーーっとなり続け、そして事切れる瞬間にしーーーーんと。キューバに向けて革命戦士たちと海を渡る回想が流れるのですが、私はそれよりも、南米の村々をゲバラ青年がボロいバイクで廻った時の情景が思い出されました。って、違う映画なんですけどね。そのくっきりとしたイメージとは裏腹に、『39歳別れの手紙』全編を覆う色あせたような色彩が心にひっかかりました。
これはもう、自分で観て感じていただきたい。世の中だったり、ゲバラ本人だったり、映像そのもの、映画そのもの、何処に感じ入るツボがあるかは、千差万別だと思います。
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B 
さて、今回『29歳の革命』『39歳別れの手紙』でチェ・ゲバラを好演した男優さんはどちらでしょうか・・・・・。
『チェ 29歳の革命』はこちらです。► ► ► ► ► 
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