長野県の単立キリスト教会 マラナサ・グレイス・フェローシップ(MGF)の型破り牧仕のキリストバカ一代

ジーザス・フリーク、バイブル・マニアの皆さん、ようこそ! Welcome to Maranatha Grace Fellowship! Jesus not only loves you, He likes you too! Pastor & Servant Kazunari Kikuchi

本ブログの聖書本文は断りのない限り新改訳聖書(新日本聖書刊行会)を使用

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2011年5月27日(金)

東日本大震災シリーズ(8) 災害ボランティアと教会ミニストリー カタルシスとバーンアウト 14/39

■避難所に根を下ろす「勝手ボラセン」は受け入れ継続

 石巻専修大学から南に5キロメートル下った場所、女川町方面に抜ける道路沿いに、旧北上川を遡上した津波が1階部分を打ち抜いた石巻市立湊小学校がある。連休が明けた今も約240人の避難者が寝泊まりし、周辺の自宅避難者300人以上の物資補給拠点にもなっている。周囲はガレキや汚泥が手つかずで残る場所が多く、自衛隊の車両やトラックが通るたびに土ぼこりが舞う。学校の裏手の墓園では流されて来たクルマが無残な姿をさらしたままだ。

 ここに毎日、夕方になると、周囲の家屋で汚泥やガレキの撤去を手伝ったボランティアが泥だらけになって帰って来る。皆、校舎入り口付近に設けられた「湊小ボランティアセンター」から周辺の被害を受けた家屋に派遣された人たちだ。この湊小ボラセンの運営を続けている災害支援団体「チーム神戸」の金田真須美代表(52)は、こう言う。

 「うちのボラセンでは連休中でも一般のボランティアをバンバン受け入れていましたよ。ここには仕事はいくらでもある。ボランティアが余るということはない。受け入れ中止なんて、とんでもない。本当にもったいないと思う」

 金田代表をはじめ、阪神大震災以降、災害支援の経験が豊富なチーム神戸の面々が湊小で支援活動を始めたのは3月18日のことだった。あまりの惨状に「ボランティアの手がいくらあっても足りない」と判断した金田代表は4月頭にボラセンを立ち上げ、湊小避難所の運営者や、同じく湊小で長期的な支援に携わるNPO(非営利組織)やNGO(非政府組織)などと連携しながら、運営を続けている。

 当初は避難所内の支援で精一杯だったが、汚泥にまみれた自宅に帰る避難者が増えると、金田代表は小さなハンドマイクを持って「何かお困りのことはありませんか。高齢者の方はいませんか〜!」と叫びながら、周囲の住宅地を練り歩いた。そうして収集したニーズを、ボラセンにやってくるボランティアに紹介し、出向いてもらった。

 仕事内容は汚泥やガレキの撤去が大半を占めるが、避難所に同居しているため、物資の運搬や清掃、高齢者の見守りや子どもの遊び相手といった避難所内のニーズにも臨機応変に対応している。連休前までに1日平均で30〜50人、延べ1000人以上のボランティアが活動した。そして連休に入り、稼働率を一気に高めた。

 連休初日の29日から5月6日の期間だけで、1日平均約200人、延べ1600人以上のボランティアを受け入れた。この湊小ボラセンは、いわば「勝手ボラセン」。ボランティアの活動人数として報道で紹介される数字にも含まれない、知られざるボラセンと言える。

■一般ボランティアのほとんどが社協の災害ボラセンに集中

 一般に災害ボラセンは、各市町村の社会福祉協議会(社協)がボランティア活動の受け皿として開設し、運営しているものを指す。もともと社協は、障害者や高齢者への福祉サービスを担う団体として各都道府県と市町村に設置されているが、近年はボランティア活動や市民活動の支援にも力を入れており、災害時の被災地支援にも取り組むようになった。震災後、岩手・宮城・福島の東北3県だけで65カ所にボラセンを開設、その地域でボランティア活動を希望する人に仕事を紹介する「マッチング」の役割を果たしている。冒頭の石巻専修大学にある災害ボラセンも、その1つだ。

 一方、湊小ボラセンは社協とは関係のない独自運営。自らニーズを掘り起こし、ボランティアを受け入れ、解決している。連日訪れるボランティアは、「ネットや口コミで知った」という人がほとんど。やっていることは社協のボラセンと同じだが、活動範囲が小さいため行政や報道機関から注目されることはない。そうした勝手ボラセンが市内の全避難所に張り巡らされているわけでもない。

 だから行政や報道機関は、各市町村に網羅されている社協のボラセンが発信する情報を拠りどころとし、ボランティアの「総本山」として扱う。「ボランティア=社協のボラセン」だと考える多くの一般ボランティアも、この社協のボラセンに集中する。ここに、混乱の一因がある。

 社協側は、集中するボランティア希望者に対応するだけのリソースが不足している。ボラセンを運営するスタッフ自体も被災者であることが多く、現場の作業は連休が近づくにつれ、混乱を極めた。ボランティアが足りているのではなく、対応が難しいから「もう来ないで」となったわけだ。混乱の要因はもう1つある。「ニーズ不足」である。


《続く》

作成者 Pastor & Servant Kazunari Kikuchi

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