2012年1月27日(金)
離婚式の流行? あゆ・ダル相次ぐ離婚 離婚は家庭を破壊する国家的罪 神は離婚を憎む 7/18
◆『ハンマーで指輪たたきつぶす… 「離婚式」急増』
(産経ニュース 2011年11月3日)
生涯人生を共にすると誓った2人が、ハンマーで結婚指輪をたたき割る。親類や友人など関係者の前で離婚を報告する「離婚式」に、東日本大震災後、以前の3倍の問い合わせ、2倍の挙式申し込みが寄せられている。震災後に結婚など「絆」を求める人が増える一方、“前向きに”離婚を考える人が増えていることを反映しているようだ。東京都内で行われた離婚式に“参列”してきた。(油原聡子)
10月の休日、午後0時半。東京・浅草の浅草寺前に、グレーのスーツの「旧郎」(30)とベージュのニットを着た「旧婦」(30)が現れた。離婚式では、離婚する2人を「旧郎・旧婦」と呼ぶ。2人は一言も話さず、友人ら約10人の参列者も困惑気味だ。微妙な空気のなか、旧郎旧婦は2台の人力車に別々に乗った。参列者ら約10人が続き、住宅街を歩くこと15分。会場となった、古民家に到着した。
離婚式プランナーの寺井広樹さん(31)が離婚に至った経緯を説明。旧郎旧婦それぞれのあいさつの後、“最後の共同作業”を迎える。ハンマーを旧郎旧婦が一緒に握り、結婚指輪をたたきつぶす。
2人の離婚のきっかけは東日本大震災だった。
4年前に結婚したが、旧郎の仕事が忙しく生活時間帯がずれ、性格の不一致も明らかに。震災を契機に、自分にとって大切な人、モノ、時間について考える中、妻の方から「自分の人生、やりたいことをしよう」と離婚を提案したのだという。
式を終えた2人の感想は前向きなものだった。「けじめになりますね」(旧婦)、「お互いの気持ちが良い方向に変わったと思う」(旧郎)。
寺井さんは、人材派遣会社の営業を経て、平成21年から“離婚式プランナー”として式を手がけてきた。「再スタートのけじめをつける」「離婚後、相手の友人とも疎遠になりがちだが、式に招くことで、友人との関係は保てる」といった意義が共感を呼んだことに加え、メディアでの紹介もあり、これまで90件以上の離婚式を手がけてきた。
1件5万5千円が基本料金。首都圏の30〜40歳代の夫婦が中心だが、50代以上の夫婦の挙式もある。友人だけでなく、互いの両親を呼ぶケースも多い。
離婚式への問い合わせが、震災後は以前の3倍に増え、1日100件近く寄せられることもあるという。月2〜3件だった挙式も4〜6件と倍増。特に週末は、受け入れ枠がほぼ埋まる状態になっている。
震災後の離婚をめぐっては、すでに、被災地で離婚相談が急増していることが知られている。震災で仕事を失い収入が絶たれたことを機に夫婦間の亀裂が表面化したり、パートナーよりも自分の実家のことを心配したりしたことが契機となったケースなどがあるという。
被災地から離れた都心で離婚式への引き合いが増えていることについて、寺井さんは「一度きりの人生、震災を契機に、何を優先するかを考えた人が多い。そんな中にあって離婚式は、前向きに離婚を実現させる点が受けているのではないか」とみている。
著書「震災婚」を出版したジャーナリストの白河桃子さんは「震災ではさまざまな絆が試された。明日は今日の続きではないとわかり、優先順位がはっきりした人も多い」と指摘。そのうえで、「離婚はするが、今後も参列者らと絆を大切にしていきたいと前向きに考える人たちが、離婚式に関心を示しているのではないか」と話している。
〈続く〉


