2011年11月14日(月)
君がくれた心の音(tremolo#6)
恋を歓迎して君を笑うような、
やさしくて、夢と対立した世界で。
いなくなった名前も、背の高い面影も、
ゆっくりと消えていくなら、
何にも思い出になんかしたくない。
感傷はいつでも未来の手前に、
ポケットの中にすこし、
丸めて入れておいたんだけど。
忘れた頃にふっと顔を出すんだ。
近づくほどに逃げる世界と、
近づかないことに躍起な僕との、
平行線を幾重にも重ねたグラデーション。
物事の全てが始まりと終わりを持っていて、
現在は瞬間ごとに変化して、全て生滅していくなら、
それでもいいかな、てなんとなくは受け入れられる、
ぼんやりとした幸せで、それだけでいい。
「6弦のノイズに救われたのは私だけじゃなかったよ?」
多分、僕だけでもなかったから救われたよ?
甘いトレモロが、ゆるいディレイにキラキラ零れて。
夢色の余韻。
焦がれるように、目で追ったけど。
消えた瞬間のまばたきで、全部が見えた。
「好きだよ。」
て伝えるよりも、もっとずっと単純に、
君にだけは伝わる順番で、僕の言葉を並べるよ。
作成者
吉川大和
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