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Mon, Nov 29, 2010
TGP-39 植栽について
今日で、一部を残して施工は終了した。
床のことはあるが、これから重要なのが植栽計画だ。
以後は、造園の北谷さんへのリクエストと確認を兼ねる。
今日の電話の繰り返しになることもあるが、確認のため一通りの考えと決めたことを書いていきます。
一番大事なのは、7Mのシマトネ。木組みは樹木と蔦をモチーフにしている。(コンセプト写真1) それを実際の蔦と樹木で彷彿とさせられれば大成功。蔦同様、樹木もいい感じに繋げていきたい。樹木は、前にも話していたように枝分かれがはっきりしていて生命感が強くあるものがベスト。斜めに植えるのに適しているのも重要かもしれない。樹木は、庭にある木ではなく建築物の一つの要素として扱っている。ポイントは、木組と建物本体そして樹木がどういう間合いもって存在させるか。もっというと今ある用意されたオープンスペースをどのような木でどう埋めるか。
こちらのイメージも強くあるが木も作ることはできないので、即興的にイメージを持って提案してもらいたい。三角のスペースと斜めに植える方法のように、こちらが納得でき少しでも良くなる可能性が見出せれば積極的に取り入れていきたい。
次に1階の花壇については、基本的に全ての花壇に蔦と、下草としてあまり背が高くならなく、花が咲いて柔らかな印象の薦めてもらったクフェアを2年くらい経てば一面にだいたい埋まるような程度の密度で植える。花壇もウッドデッキ同様床面を構成する建築的な要素として考えている。蔦については匂いのする、花が白いハゴロモジャスミンとピンクから白に変わる葉の印象が強いハツユキカズラは必要に思っている。紫から白に花の色が変わるツルハナナスは必要かどうか。3種類の蔦が共存するのは、このスペースと建築と一体になった植物ということを考えるとゴチャゴチャならないか、と思ったりする。花の咲く時期が違うのなら3種類あったほうがいい。あと2階(全花壇)や1階(三角スペース東と階段横花壇)の天井組にも絡んでいけるような植生のものを選びたい。蔦は壁や天井の生きた柄のようなものだ。
2階の花壇については、スペースが狭いので蔦だけにしよう。前述したようにここでは、天井にも延びる可能性のある植生のものを選びたい。3階は日当たりがいい。内部の縁側に座って眺められるように、縁側に近い花壇のみ蔦とクフェアを共存させたい。
考えているのは、こんなことです。
前から気になっているのだが、写真7や4のような場所に3.5から4Mのソヨゴやカエデやハクサンボクを蔦が絡む木組みに重ねて植えるのは、その場を構成するのは判るが内部からはともかく外部から見たとき密度が増してゴチャゴチャするように感じてしまう。内外のどちらが優先かというと圧倒的にこの建物は外部からの印象が大事だということ。西側の7Mのシマトネは、そのために2階から上を樹木だけが見えるように用意しているから問題はないが。このへんについては、どう考えているだろうか。これまでは断片的に話してきたが、ほとんど植栽についての考えは全て書きました。よろしくお願いします!!
TGP-38
照明配置、蔦のような配線は、うまくいった。照明器具は、そんなにうるさく感じないように配置でき、配線も茶色をつかって隠すことなく蔦のように天井組に巻きながら必要以上にうるさくならないように繋げていけた。そして点灯結果も上向き照明、下向き照明を別回路にしたのだが、照度も含めてうまくいった。また下向きのメイン照明も写真のように外部から内部への木組みの方向性が照明を点けることでさらに強調されるようになった。初めての試みである一方あまり手間はかけられないので不安も多かったが取付、配線共かなりスムーズに施工できた。十分合格点といえる。
しかし、昨日行った床の塗料の施工がうまくいかなかった。以前やった時は、面積も少なかったのでクリアーに白を少し混ぜたものを刷毛で十分のばしながら塗った。濡れ色をつけずにモルタルの肌を出しながら、汚れもふき取れるようにするということである。
今回は、塗装屋さんが中毛のローラーでタップリ塗った。刷毛で塗ると時間がかかり過ぎるので、その時はあきらめた。そうすると塗り重なった部分が塗料が十分のっている分白くなってしまい。不自然になってしまった。次の階は、もっと白を少なくしたのだが、今度は、コンクリートの押さえの強さの差が、塗装したことによって吸い込みに差ができ結果白い部分と黒い部分が極端にでてしまった。その柄も現代美術のように見れるような複雑なものならいいのだが、現実はそうではない。一番の失敗の原因は、1度目の塗装で中毛でタップリ塗り過ぎてしまったことだ。今になっては、分析できるのだが施工途中は、冷静に判断できなかったのとローラーを刷毛塗りに変える指示ができなかった。以前の施工で結構うまくいったもので少し甘く考えていたのかもしれない。それにテナントに何が入るかわからないので厚めに施工しておいたほうがいいと思って中毛でもいいか、刷毛は、手間がかかり過ぎると手間のことを考えてしまった。どんな理由があっても設計者としては失格だ。以後は刷毛塗りと、手間を見越して図面に明記しなくてはいけない。今日施主さんにも確認してもらったが、さすがに今のままでは無理だ。一様に塗るのは簡単なことだが、それでは、素材そのものを見せるコンセプトにあわないし木との相性も悪い。しかしこうなっては、モルタルの肌合いをダイレクトに出すのは、かなり難しいといわざるをえない。せめて単一色の床でなく、人の手仕事の柔らかさを加えたい。今考えているのは、一度薄く白で塗っておいてサンドペーパーでいい感じにスクラッチしながら肌を荒らしてその上にクリアーでコーティングする。時間をかければ葉っぱの重なりのように表現できるかのしれない。もう1つは、薄い白のペンキを刷毛で叩きつけるようにというか点描のように塗っていくというもの。複雑になって床の汚さが目立たない利点もある。帰りに外部の裏の犬走りに、試し塗りをしてきた。それを明日ペーパーで荒らしたり実験をする予定である。ポイントは、自然に見えて奥行きがあってしかも目立ちすぎないことである。幸い施主さんから時間だけは与えられている。なんとかいい感じの床に仕上げなければいけない。
ピンチをチャンスに変えるためにも十分可能性を追求する必要があるぞ!こころしてかかれ!!
Sun, Nov 14, 2010
TGP-37
先週は、TGP-36に書いた他にも19日に土間コンを打つので外部の木組にキシラデコールを塗っていく作業もかなりした。できるだけのことをして少しでも長持ちしてほしい。薬剤を加圧注入しているので20年以上は大丈夫のようだが、蔦がからんでからは何もできないので今のうちにできるだけのことはしておきたい。キシラデ15kg缶をもう1缶買い込んだ。施工が終わってから縁側、ウッドデッキも塗装しようと思っている。これは、内外部のデッキの色変化の差がでるのを遅らせるためである。1、2年も経てば外部は銀白に、逆に内部は焼けて濃い色になるだろう。
もう1つの大事なポイントが、照明計画である。内外の4層構成の天井組に直管のトラフ蛍光灯をつけていく。天井から100あけて60角その下に45角、60角、45角という構成だ。3階のみ例外で最下部の45を梁下を通るようにしている。3階は、外部から天井が一番見える部分なので。それで照明の配置計画を図面上で行い、それを現場で実際に納まるかのチェックをしていった。蛍光灯も高いものは、薄くて細いものもあるのだが、ここではコストを抑えるためにパナソニックの比較的小さめのものを使用する。
そして金曜日に蛍光灯に線を繋いでもらって点灯試験をした。蛍光灯を昼光色か白色かを決めるのと実際にどう見えるか確認するためである。当初は上から1層目に下向きに、4層目に上向きにと計画していた。蛍光灯下向きは流れが強調されるので、外部から内部に入ってくる方向の60角につける。そしてその逆の流れにの45角に上向き蛍光灯とつける。しかし、試験の結果上向きは、4層目でなく2層目のほうがダイレクトに天井に反射しておもしろい表情を作ることがわかった。2層目では、隙間が狭すぎると思っていたが、そうでないようである。もうひとつ判ったことは、下向き照明は角材が交差するところに配置したほうが、天井組の立体感がでていいということである。その2点を踏まえて早急に練り直しである。点灯試験をして良かった。そして今日その計画を練り直しているわけである。
照明計画にちなんで、ワクワクすることを計画している。木曜電気屋さんの市橋さんと配線のことについて話しているとき、照明の配線の色をグレーではなく赤とかどうですかという提案してもらった。一瞬はそれはないなと思ったが、外部の木組みそして2階ウッドデッキの天井組みへと蔦が絡んでいく計画である。内部にはもちろん入っていけない。以前に造園の北谷さんに現場を見に来てもらったときに、内部天井にもフェイクの蔦を入れてもいいという話しをしていた。そこで、考えが繋がった。照明配線をデザインに取り入れて蔦のように巻きつけたりして積極的に見せていこう!というアイディアだ。
もともとこの建築はトイレブースと壁以外は何一つ隠していない。鉄骨構造・天井裏・木組・縁側組・配管などほとんど全ての要素を見せてそれを意匠に取り入れている。配線も例外ではない。かなりワクワクさせる計画である。とにかくやってみたい。
そこで緑の配線を使うことにした。しかしその日の夕方緑は、アースの線と紛らわしいことからないと判明した。がっかり・・・しかしとにかく実現したい。考えに考えた結果、茶色の配線を使ってその上に無作為に適当に緑のペンキで僕が絵をかくように塗っていくことにした。どれくらい時間はかかるかわからないが、緑の一様の線よりも手作業の味がでるし、自然な感じになるかもしれない。なんとか実現できそうだ。
外部の蔦がからんでくる1年間は少し不自然かもしれないが、この建物は、建って完成ではない。植物の盛衰や木の経年変化などによって変わっていく完成しない建物だ。建物も一般の人にはパリのポンピドーではないが、建設途中に見えるかもしれない。今回はそういう訳でそれがいいと思っている。またその建設途中であるかのような感じがこの建物に植物と共に力強い生命力を与えている。
とにかくまだまだワクワクすることの多い現場である。
今日もキッチンと空調室外機の据付などで現場は動いている。監督の大西さんと寺田さんは、もうだいぶ休みなしだ。植栽と一部を除く完成が今月末だ。もうしばらくがんばって!
Sat, Nov 13, 2010
TGP-36
先週のレポートからもう1週間が経った。とにかく朝現場に向かうのがワクワクする。今日の工事が進むことでどうなるか、そしてどう感じるか。この1週間も、もう一山あった。この週は、内部の縁側から外に繋がっていくウッドデッキの施工を行っている。土曜で1階の歩道に接続するウッドデッキの施工も終了した。2,3階ではデッキが外部から内部に入ってきて420ミリ降りた床面への流れが結構イイ。内部縁側は腰掛にもなって多目的に使える。北と東の2方向の縁側は、敢えて幅を変えたがこれも微妙な変化になっている。
そして苦戦したのは、日曜からの壁クロスである。当初ペンキからVEでクロスに変えた。それは仕方ないのだが、もともと壁は無機的に、木組と対比させるのがいいと思っていた。それで壁は極端がいいと純白にした。しかし、月曜3階を見てみると空間がかたいと一瞬で感じた。これは、確かな感覚だ。雑然とした場の雰囲気に純白という無垢感が、堅苦しく感じる。そして目標の大らかな場というのが実現されていない。壁は、無機的にではなく柔らかな物質感のある素材が良かった。しかし、工期が近づいているこの段階では、変更が難しいしお金もかかる。しかし、このままでは悔いが残る。僕の見込みが間違っていたので自分の責任だ。追い込みで8時ころまで仕事をしている現場に迷惑をかけるのは本当に辛いことだが、監督に無理を聞いてもらってなんとか一部を変更することにしてもらった。僕も、この段階にきて必死だ。変更の内容はこうだ。
3階はクロスの施工が、終わっているので、その上に僕が暖色の薄いアイボリーを塗る。
2階は、PBの上にシナ合板4mmを張る。ラワンがいいように思ったが、テナントにはその荒さが少し厳しい。シナは少し上品に感じてしまうが、後で僕が油か何かを塗装して濡れ色をつければラワンとシナの中間的な感じにできると踏んでシナ合板にした。
1階は、ウッドデッキが正面に続いていくので、白のクロスから思い切ってウッドデッキに比較的近いアースカラーの黄土色にした。最悪3階と同じように僕がペンキを上塗りすればいいと思い無難にはしなかった。
結果はこうだ。
3階は、上塗りをしたことでかたさが消えた。どちらも白だが純白とは明らかに違う。微妙な違いだが大きな違いだ。1度上塗りしただけなのでかすかな赤っぽさが、ムラになっていいかもしれないと後で思った。手作業ならではだ。
2階は、やはりシナの上品さはある。そこでいろいろ試した結果キシラデのカラレスを塗ることに。土曜日に塗ったところだが、当初ローラーで塗ろうと思ったが、ウエスでふき取りながら塗るほうがうまくいった。白っぽいシナの表情から塗れ色で木目の複雑な表情がでてきていい感じに。ただもう1度塗るほうがさらにいいようになるだろう。近日もう1度塗る。自分でするのは、ただなのでとことんやりきる。
2階は一番気に入っていて朝は、東からの光で木組みの影がウッドデッキに落ちて木の下にいるような感じがしてとても好きだ。
壁張りも大工さんの斉藤さんが残業してくれて2日で仕上げてくれた。しかもかなり美しく張っている。塗装前のマスキングで細部を全て見るがイイ仕事だ。この仕事に応えるためにもその上に僕もいい仕事をしようと塗装前に板の小口を白く塗装してから濡れ色をつけた。小口を処理しないと塗料が浸透してそこが黒くなって目だってしまう。しかも出すみなどの目立つ部分だし、比較的白いシナには不自然だ。ラワンならその荒さが吸収してしまうのだろうが・・・。とにかく2階はとても好きな場所になった。
1階は、土曜にウッドデッキの施工が終わってちゃんとはまだ見ていないが、途中までの段階ではこのままでいけそうだった。助かった!
なんとか、ベストとはいかないがこの段階でできる限りのことはしてもらった。監督の大西さんには本当に感謝している。とにかく後悔はない仕事をさせてもらった。
TGP-35
10月23日より木組の工事が開始すると同時に現場に常時いるようになってはや3週間以上たった。そして今週の月曜日に足場がとれた。つまり木組が完成したということ。自信のある試験結果を見るように、もしかしたらという不安も結構あって複雑な心境だった。少しずつシートが捲れていってかなり姿が見えてきた。ホットした。嬉しいというのではない。とにかくホットしただけだった。チャンスを逃すわけにはいかないし、このように木組をするような仕事も2度としないと決めている。この機会にやりきることを強く決めて工事にかかっていた。だからすぐには、嬉しさという感情は湧いてこなかったのかもしれない。それにまだ天井組を含めた工事も残っていたのでよけいかもしれない。しかしそれまでの工事は、前日の夜にその日の結果を踏まえて次の日の木組の図面を書くという繰り返しだった。そういう即興性が必要な気がして敢えてそういう方法をとったのだが、他の仕事も重なって半端ではない寝不足の連続だった。2時間睡眠3日の後の2日徹夜の現場帰りなどは、自転車でうとうとして道に迷うといった有様だったが、不思議と現場と図面を書いているときは眠くならない。まだまだ気力が充実している今日このごろである。とにかく模型と図面を頼りに監督・大工さんががんばってくれた。内外部の天井組も結局4層組としたが、外部から内部に蔦のように侵食していく様が結構表現できた。天井組は工事代金に入っていなかったので、やらせてもらった後藤社長には感謝である。水曜日から内部の縁側の工事をしている。僕は、水、木で計画変更の資料を作って金曜現場にいったが、その縁側も内部と外部を木組みの流れが繋ぐというコンセプトの立派な一員としていい仕事をしている。デッキ材も140幅にしたことに間違いはなかった。鉄骨のペンキの色も丁度いい。十分に検討してきたことにいい結果がついてきている。なかには意外な棚ぼたもある。それも監理の醍醐味である。日曜も監督と大工さんは、2階の外部のウッドデッキ製作で出勤してくれている。僕は、うるさいだけなので日曜は休みだ。月曜にホットしてから天井組、縁側ときて、ますます完成が楽しみになってきた。計画変更資料を作ってからは、寝不足も解消された。山場は過ぎた。しかしまだ、天井組みに照明を配置する作業は残っているし、植栽や内装も残っているので気は抜けない。植栽を残して他は11月中には完成する予定である。植栽も終えてみんなで苦労した建物をさかなにパーっと飲みたいものだ。それまで残された工事期間もできるだけのことはしたい。僕の仕事はもぱっら木部にキシラデコールを塗ることだ。あまり写真を載せるとおもしろくないので、この写真は、少しサービスで以後は、ちらリズム的なものを載せていくようにしよう。実物を見た時に純粋にどう感じるか。そういう建物なので。
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