2011/3/17 (木)
フォーカスゴールドFocus Goldは1冊の中にたくさんつめこんだ数学の総合デパート
高校数学の総合的な参考書兼問題集は種類が多い。
わかりやすさ(初学者にとって読んでイメージがもちやすいか)、
段階性(初級、中級、上級へのレベル別に構成されているか)、
網羅性(やさしいものから難しいものまで重要テーマの問題を掲載しているか)、
詳しさ(背景や証明、発展的な事項などに大きな紙面を割いているか)、
インパクト(ポイントが記憶にダイレクトに伝わる工夫があるか)、
丁寧さ(解答、ヒント、解説の構成が工夫に富んでいるか)、
コンパクト(簡潔で直感的な解説)かくどいか(言葉による説明が多いか)など、
選ぶときに重視する要素によって、どれを手にしたらいいのかも変わってくるだろう。
「問題集・参考書は‘多種多様であるべし’と言ったのはかの山本矩一郎先生であったが、
現在はありがたいことに選択肢が多い。
これほど多い中で、1冊の中に総合百貨店的に多くの要素を兼ね備えている参考書として、
青チャートワイド版や、青チャート(通称青茶)、黄色チャート(通称黄茶)はその第一人者であるだろう。
最近は『本質の研究』『本質の解法』『本質の演習』3姉妹(旺文社)など総合系の高校数学参考書の選択肢も増えてきている。
「フォーカスゴールド」もまた、その存在感を大いに示している。
一度手に取ったならその分厚さに人は驚くかもしれない。
至れりつくせりの参考書で、教科書傍用問題集で演習するときに常に参照したいような書物のひとつである。
もしも「いろいろな問題を詳しく取り上げた数学の参考書は?」といわれ本を1冊だけ選ぶなら、ヴォクは迷わずこの3000ページの問題集フォーカスゴールド数学を差し出そう。
1冊で「教科書レベルから東大・京大まで」のコンセプトが随所に現れている。
マスター編とくに章末問題の丁寧さは初学者を遠ざけない。
チャレンジ編のLevel up問題のOne Point Lessonは面白い。
チャレンジ編の演習問題は早慶や私大、医学部、東大・京大・一橋レベルまでの近年の重要問題を取り上げている。
ここをメインに扱ったフォーカスゴールドの別冊は独立したひとつの演習問題集として十分機能する。(問題が解説の前に採録されているので、別冊だけを持ち運んでよい。)
実践編は挑戦的で、マニア向け。
コラムのときのコメントはときに人間くさい、・・・
数学の重要問題をコラムでゆっくりと扱ってくれている。
1人3役級くらいの働きを持っているように感じている。
