ことの葉に色はなけれど

過去に日記などに書いた、和歌に関する記事をまとめました。
タイトルは、「ことの葉に色はなけれど思ひやる心をそへて哀れとや見る(『風雅和歌集』の花園院の御歌)」より。

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2006年4月10日(月)

思いそめき

思ひそめき
四の時には花の春
はるのうちにも明けぼのの空

『玉葉和歌集』の春歌、
京極為兼の作品です。
為兼の自嘆歌と言われています。

四季の中でも、桜咲く春。
春の中でも、曙の空。
心に染みる情景を、
段階を踏んで抽出していく、
不思議な言葉の使い方です。
当時としては奇異に見られたようですが、
この技法、
文章を書く時にも参考になりそうで、
現代の我々としても学ぶところがあると思います。

作成者 千郷

2006年4月4日(火)

古宮の柱

何となく和歌のデータベースをいじっていたら、
ちょっと面白いものを見つけました。

『続後拾遺和歌集』という、
後醍醐天皇の時代の勅撰和歌集にある、
こんな歌です。

外記庁結政座(げきのちょうのかたなしのざ)に
古宮の柱の今に残れるを、まつりごとのついでに見てよめる

いにしへの 奈良の都の 宮はしら
このかたなしに なほのこるかな

中原師光という11世紀の官人の詠んだ歌です。
「外記庁結政座」がどこにあるのか、
とか、師光が「古宮の柱」と言ったものが何なのか、
など、調べていないのでよくわかりませんが、
11世紀に何らかの遺構が遺っていた記録と言えそうです。

作成者 千郷
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