喫茶去(きっさこ)
よくいらっしゃいました。
まずはお茶でも召し上がれ。
課題吟
鵜飼蟻朗編「番傘新人秀吟抄」番傘川柳友の会
(その4)
入場料払ってサルにからかわれ
人間に飽いたかサルは背をみせ
飛ぶ蝶へサルも眠たい目を細め
よい意味のライバルですと逃げておき
音なしのかまえライバル意識する
ライバルを意識した日の靴光る
兄弟のけんか寝言へまだつづき
笑われて寝言キョトンと起きあがり
寝返りをうって寝言はそれっきり
午前二時急場に頼る置き薬
痛みどめ効いてきたのか子の寝息
ストローで飲み新薬はうまい味
ごあいさつなどと女将の請求書
里帰りもうあいさつが他人めき
あいさつの仕方もそっくり母に似る
代読がとちり空気をやわらげる
重苦しい空気の中へ医師が着き
首切りは出さなくてすむ社の空気
電柱を削って通る田舎バス
行先のちがうバスだけよく通り
席かえた方へまた日のあたるバス
友だちを連れてカギっ子うれしそう
よしきたとすぐとんで来る友がおり
友だちのようにある日を老夫婦
参観日男二人がすみに立つ
男一匹たかがハンコに保証され
赤い爪おとこごころをもう見抜き
野良犬が先に見つけた野犬狩り
犬好きがわかった犬の甘えよう
踏まれてもよいほど犬はうれしがり
これもコツ客を叱ってはやる店
商売のすきな女の苦労性
商売がしんから好きな低い腰
昭和40年代の懐かしい言葉や風俗も詠まれています。
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