喫茶去(きっさこ)
よくいらっしゃいました。
まずはお茶でも召し上がれ。
中高年の現代川柳入門
「60歳からの新しい川柳」実業之日本社 H18年 1400円
時実新子監修 杉山昌善著
(花よりも花ある一歩二歩たれよ 新子)
著者の杉山氏は脚本家で川柳大学編集委員の川柳作家です。
第一章 川柳の基礎知識
第二章 作品鑑賞で味わう現代川柳の魅力
第三章 現代川柳ならーーー五・七・五で自分史が作れます
第四章 さあ始めましょうHowTo現代川柳
第五章 実作者が語る「私の作句工房」
第六章 句会へ行こう
の各章から構成してあり、現代川柳の作句入門書です。
時実新子全句集より
嘘のかたまりの私が眠ります
さやさやと男の髪をくぐるかな
さみしいと言わせるまでは酌ぎこぼす
十七の花嫁なりし有夫恋
長い塀だな長い女の一生だな
盗み読みされた手紙の血しぶきよ
墓の下の男の下に眠りたや
ほんとうに刺すからそこに立たないで
稀にある美しい日が今日だった
よき別れ春の畳に大の字に
昭和の六大作家の作品より
われは一匹狼なれば痩身なり 川上三太郎
俺に似よ俺に似るなと子を思ひ 麻生路郎
蛇穴を出づるに似たるわが思い 村田周魚
何事もなく日が暮れて胡瓜もみ 前田雀郎
恋せよと薄桃いろの花がさく 岸本水府
大笑いした夜やっぱり一人寝る 椙本紋太
作品鑑賞で味わう現代川柳の魅力
ひとつとや棺の中に入れる恋 石井陶子
本当の恋しましたかお母さん
求め合う指退廃のジャズの底
一生の一という字に立ち止まる 七尾美千子
千年を生きる樹があり 今朝の水
明日があることを信じて眼を閉じる
千年杉 約束の日はまだなのだ 川瀬晶子
空に雲あなたに私だったのよ
死んでもいい 私の中に海があり
すれ違う背にぼんやりと死の光 小林康浩
私にだけ見える真っ黒な光
仰向けになって光っている金魚
など、川柳大学受講生の佳句鑑賞。
人生の経験を積んだ
あなただからこそ
キラリと光る句ができる。
入門書も読まずに、我流の
「センリュウ」?もどきを
作句される方々の多い現象が
「センリュウ・ブーム」の実態
では、「川柳」の衰退です。
ぜひ「センリュウ」?を作句する前に、
一読して欲しい「川柳」の入門書です。
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