My Fortnight's Dairy

ようこそ私の日記に。ダイビングや旅行を中心思いついた事柄をつれづれに書き綴ります。

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2010年2月6日(土)

目を見張る月の美しさ「月のかぐや」を読みました

皆さんも覚えておられると思いますが、
ハイビジョン映像で映し出された「満地球の出」の目を見張る地球の美しさ。

この映像は日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2007年9月14日に打ち上げた月探査機「かぐや」が撮影したものです。

新潮社より、この「かぐや」の各種カメラが撮影した月の写真集が発刊され,正月購入していたものを遅らせながら読みました。


本を開いてまず感じたのは、黒を基調としたシックな装丁の中に、
月面の立体感をもった克明で繊細な写真が不断に掲載されており、
それらは、大小のクレーター、山脈、渓谷などが原始のままの峻麗な姿を浮かびあがらせている。

中でも吃驚するのは、書籍の冒頭に掲載されている、
月面から眺めた「満地球の出」の写真だ。

暗黒の宇宙の中に、くっきりと、明るく、神々しく、光り輝く地球の美しさに改めて感動する。

この一枚の写真を見ているだけで、地球の歴史や、未来、人々の生活そして、地球環境のことなどが次々と思い馳せてくる。


月周回衛星「かぐや」は高度約100kmの極・円軌道を周回する主衛星と、より高い楕円軌道を周回する2機の子衛星(「おきな」・「おうな」から構成されている。

「かぐや」には14種類の測定装置が搭載され、アポロ計画以来最大規模の本格的な月の探査を行ってきた。

「おきな」は2009年2月12日に月の裏側に落下し、裏側の重力場観測ミッションを完了させ、
「かぐや」も、2009年2月11日から低高度によりこれまで以上に詳細な月の観測運用を行い、
2009年6月11日に月に衝突寸前までの鮮明な映像配信しながら月の表側に制御落下をした。


ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡を用いて月の観測を始めたのは1609年12月。

それから400年後の今、日本の「かぐや」が、月の神秘を解き明かそうとしている。

ガリレオのスケッチには、大小のクレーターが描かれ、山脈や平原が広がっていましたが、
その後の望遠鏡の発達によって、さらに小さなクレーターまで観測できるようになり、月面図が作成されるようになった。

しかし、それは、地球から見える月の表側の姿のみ。

裏側の様子については、20世紀後半のロケットを使った月探査の時代を待つことになる。

その始まりは、1959年、ソ連の月探査機「ルナ2号」の月への到達成功でした。

それ以降、数多くの探査機での観測、そし1969年7月には「アポロ11号」が初の有人着陸に成功し、
月の撮影や、観測機器の設置、岩石の収集などにより、
月が地球とほぼ同じ45億年前に誕生したらしいことがわかってきた。

しかし、依然として当時の観測機器や観測地域が一部に限られていたために、月がどのようにして誕生し、どのように進化してきたのか、といった謎を解くには至ってない。

「かぐや」は、月の上空約100キロメートルのところを回りながら、
月の南極も北極も含めて月のすべてを搭載されたレーザ高度計で観測し、
取得された677万地点のデータをもとに、高度誤差約4m(今までは数百m)という、精密な月の地形図が作成された。

この月全球の地形情報はこれからの科学ミッションにも不可欠な情報であり、又、

子衛星から得られる重力場データと合わせて、地殻の厚さの変化など月の内部構造の解明に、さらに、
「かぐや」の、物質の反射する波長を測定する装置により、月面上にどのような岩石がどう分布しているかが詳しくわかるようになり、
月がどのように進化してきたのかを解明する情報を得るのに利用でき、大いに期待されているわけである。

月は我々地球の唯一の衛星であり、最も近い天体である。
しかし、その起源は未だ不明確だ。

火星サイズの天体が原始地球に斜めに衝突して両方の物質が飛び散って出来たとする「ジャイアントインパクト説」、
月の表層数百kmを覆うマグマの海からマントルが形成されたとする「マグマオーシャン説」、
月が近くを通った時、地球の重力に捕らわれたという、「捕獲説」などが提唱されている。


月の起源と進化を解明することは容易ではない。

なぜなら、月形成初期のマグマオーシャン結晶化、引き続いて起きた火山活動、隕石衝突、軌道形状・自転公転周期変遷などの複合要素の総決算として、現在の複雑多様な月に至っているからだ。

月には、「巨大クレーター分布」「海の分布」「密度差」「地殻組成・厚さの相違」など、さまざまな二分性がある。

実はこれらの二分性を「かぐや」に搭載された複数機器のデータに基づく融合研究により紐解くことにより、
月の起源と進化の理解が飛躍的に進むことが期待できそうだという。

1.6トンばかりの小さな衛星がもたらす成果は計り知れない。


月の潮汐が地球の生命誕生にかかわったとされ、古来、月は夜と闇と神秘の支配者とみなされてきた。 

月の起源解明に期待するも、反面神秘な月のままでいて欲しい気もする。

今度ゆっくりと月を眺めてみよう!!


「月のかぐや」宇宙航空研究開発機構・編 新潮社刊 1300円

作成者 田中 昌平 : 2010年2月6日(土) 18:37 [ コメント : 0] [ トラックバック : 0]
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