2008年8月16日(土)
すりー
しかし、その考えが甘いものである事を、三月はすぐに思い知らされる。
女性ロボットのその華奢な拳が霞む。
次の瞬間にはその拳は三月のみぞおちにめり込んでいた。
「げええええっ!」
自分で発しているとは思えない絶叫を三月はあげていた。着込んでいた衝撃吸収用の防弾ジャケットがそのダメージをかなりやわらげたようだが、それでも凄まじい激痛が腹と背中に走る。
しかし、苦しんではいられない。隙を見せたらその次の瞬間には殺されてしまう。
腹を押さえながら、三月は距離を取ろうとバックステップした。
だが、三月の次の行動を敵は当然読んでいた。
即座に踏みこむと同時に、蹴りを三月の腹に叩き入れた。
恐ろしい速度で三月は壁に激突する。
その衝撃で肋骨が数本折れ、左腕の骨も折れた上に、頭を強く叩き付けてしまった。衝撃吸収用のヘルメットは木っ端微塵に砕け散っている。ヘルメットを被っていなければ、今頃は彼の頭部がそうなっていただろう。
三月は呻き声をあげたが、すぐに動くことは出来そうにない。あれだけの衝撃を頭部に受けたのだから当然だ。
ロボットは三月がもう戦闘能力が失った事を確認すると、佳織が映るディスプレイの元に歩み寄った。
「いやぁぁぁぁぁ!起きてぇぇぇぇぇ、三月ぃぃぃぃぃっ!」
彼女の悲鳴が届いたのか、三月は微かにではあるが、動いた。
息をするだけでも激痛が走る。
三月は物質粒子化装置からある物を取り出した。それは…
「こっち見やがれっ!」
作成者
thhbc843
: 2008年8月16日(土) 23:17

