「長寿大国の神話が崩れた」 韓国も高齢者の所在不明問題に注目
《東京都内で男性最高齢の111歳とされていた加藤宗現さんが30年前に死亡していた驚愕(きょうがく)の事実が報道されたことを機に、高齢者の所在が分からなくなっているケースが相次いでいる。同話題は、韓国でも多くの注目を集め、「長寿国の名に傷がついた」と報じるメディアもある。
また、加藤さんにはおよそ6年前に死亡した妻の遺族年金が、一方古谷ふささんには50年にわたって遺族年金が支払われていたことも判明。長妻厚生労働相は3日、一定年齢以上の高齢者の所在や状態を把握する実態調査を実施すると発表した。》
《ただ、高齢者の所在不明という事態は、行政の管理体制の見直しだけで改善できる問題ではない。家族でさえその行方を知らないという異常な事態は、経済的に豊かになっている裏で生じつつある、家族や地域社会のきずなの弱さを物語っており、多方面でのアプローチが必要だ。(編集担当:金志秀)》
日本の深刻さは、所謂国の「政治・行政・司法」というシステムの問題にあるのではなく、国民の生活にある。調査機関のない状態での国の政策打ちたてはそもそも異常であったといえるとしても、形式を重んじてきた日本的な体制と重なるとほとんど国民生活は政策者にはみえていないか、みえたとしても重視する必要性はそれほど大きくはない。この問題にしても、統計数値にしても、データ上のミスとして扱われ、日本ではこれまであまりそれは重視されなかったのである。そのことは既に「年金記録問題」として俎上に乗ったが、中身の信頼性はこれからの日本にとってさらに重要な課題になる。かつては統制物資ひとつ買うに身分証明まで要った国のことであるから呑気に構えていたものだといえる。