2012年5月23日(水)
パラノイア
5年以上程前に大学病院にいた私は「整形外科外傷医療」の行く末に閉塞感を感じ、民間病院へ転出しました。それから多くの「うまくいかない壁」を感じながら、とるべき一定の思考パターン(行動パターン)ができあがりました。
何も後ろ盾のないところで、しかも能力に限りのある者が「何かをやる」にはどうしたら良いのでしょうか? このことを常に考えていたのです。
私の結論の一つは、労力をかけるところと捨て去るところを(かなり完全に)区別することです。能力には限りがあるのです。とある理事長のようにあれもこれもと全てはできるはずはありません。力を入れるところを選ぶしかないのです。
そしてもう一つは、選んだ対象に対しては、些細なことにも全く許容せずに「たちどころに行動する」のです。そして徹底的に畳みかけるように追い込むのです。
「能力に限りのある者が何かをなすにはこれしかない」というのが50年間生きてきた私の結論です。意識の集約と無視が、変革と創造の意志を支えてくれると信じています。
せっかく後ろ盾と能力がありながら、その多くを浪費し、結果的に何もなさない部署と人をたくさん見てきました。
歴史は正直であり、うまくいかないことにはそれなりの理由があるのです。良くも悪くも「パラノイア」でない限り、ただ時は過ぎて行くのです。(ただし、楽しい時の過ごし方かもしれませんが、、、)
作成者
土田芳彦
: 2012年5月24日(木) 06:45
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2012年5月22日(火)
第26回日本外傷学会
外傷整形外科医にとって記念すべき「第26回日本外傷学会」が5月24、25日に東京で開催されます。我々にとって何が記念すべき話題なのかと申しますと、例年10数題だった整形外科外傷関連演題が100題近くに増加したことにつきます。
外傷整形外科医が取り扱う治療は①多発外傷の機能再建と②重症四肢外傷の再建、そして③四肢骨折の骨接合です。最後の四肢骨接合は最も多い手術であり、今まで主に「日本骨折治療学会」で討論されてきました。また重症四肢外傷などの後遺障害で再建が必要な場合は「日本マイクロ学会」や「創外固定学会」などで討論されてきました。
問題は多発外傷と重症四肢外傷の急性期機能再建です。これは外傷整形外科単独で治療することが難しく、外傷外科医やICU医、さらに血管外科医や形成外科医とのコラボレーションが必要です。今までこういった分野の研究発表や討論がなされる学会はありませんでした。
実のところ、「日本外傷学会」がそれに相応しいと感じていたのですが、この学会に参加する整形外科医は少数でした。しかし近年の外傷整形外科に対する関心の高まりが今回のような多数の演題に結びつくに至ったのです。
おそらくは今後、全演題の1/3は整形外科外傷が占めていくものと推察します。来年度以降の学会運営、会場設置、プログラム作成において、そのことが考慮されることを強く希望します。
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土田芳彦
: 2012年5月22日(火) 18:43
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「バカの壁」と「ムラ社会」
世の中には「つまらないシキタリ」が多く、悪いことにこのシキタリは「愚劣」なことがほとんどです。しかし、多くの人は(日本人は)シキタリが横行する「ムラ」の中でしか生きられず、シキタリを破壊する者を、ムラは「社会生活不適格者」として排除します。そして、この「ムラ社会」を守るのは、思考停止を余儀なくされた「バカの壁」です。
人はムラのなかで生まれ、そこで齢を重ね、老い死んで行く。ムラの中では大人になることは出来ません。子供からいきなり老人になるのです。「ムラ」を捨てた者だけが、本当の意味で「社会を創造する」大人になることが出来るのです。
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土田芳彦
: 2012年5月22日(火) 15:24
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2012年5月13日(日)
外傷整形外科オンラインカンファレンス
4月から「外傷整形外科オンラインカンファレンス」が始まりました。Stryker, 日本MDM、Synthesの3社の協力により、ほぼ週に1回の割合での開催ですが、すでに4回が経過しました。当初音声に多少の問題がありましたが、かなり改善されてきましたね。ご苦労様です。
このセミナーには多くの外傷整形外科医が協力してくれています。ありがたいことです。とりあえずは1年間をめどに開催して行こうと思いますが、1年間を経過したときに、またあらたな1年が始まるかどうjかは、そのときの判断になります。
ところで、この「外傷整形外科オンラインカンファレンス」はホームページを有しており、今までの講演が収録されています。つまり用事があり視聴できなかった先生も再視聴することができますし、復習もできるわけです。会員限定ですので、下記にアクセスの上手続きをおとり下さい。
外傷の手術は整形外科の手術全体の半分を締めます。近い将来、専門家として真剣に訓練を積んだ整形外科医によってのみ手術がなされる時代が到来することを期待します。そして、このオンラインセミナーがその一助となることを切に望んでいます。
外傷整形外科オンラインカンファレンスホームページ:
→http://orthopedictrauma.kenkyuukai.jp/special/?id=6142
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土田芳彦
: 2012年5月13日(日) 21:31
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2012年5月12日(土)
そろそろプラトーですが、、、前回の続き
早いもので、自称「外傷センター」を開設してから丸5年が経過しましたが、当初5人だった医師は本年度には17人もの大所帯になり、外傷専用病床は80を超え、選任看護師により守られるようになります。また手術加療との両輪である「リハビリテーション」部門は専属のhand therapistとphysical therapistが支えてくれています。
月曜日から土曜日まで毎日朝7時より8時過ぎまで、全症例スライド発表形式の術前・術後・退院カンファレンスを行い、折に触れてリハスタッフ、看護スタッフとのdiscussionの場を設け、また問題事項はその都度担当を決めミニレクチャーを行い、さらに医師、看護、リハスタッフを対象にいくつかの院内勉強会も開催しています。
また、北海道の外傷整形外科医教育のために、「外傷カンファ」や「骨折基礎セミナー」「看護師セミナー」「手外科外傷セミナー」「骨折指導者セミナー」などを、当センターのスタッフが中心になりセミナーを企画運営し、さらに全国の外傷整形外科医を対象として「重傷四肢外傷セミナー」や「重傷関節内骨折セミナー」「外傷マイクロmeeting」などを開催しております。
日常の診療に加えて、思えばたくさんのことをしてきました。理想的なあり方からはほど遠いのが現状ですが、おそらく今の状態が定点であろうと思います。10年で一仕事と言いますが、5年ほどで山は見えるものです。
定点には近づきましたが、大切なのはこれからの維持・発展です。この部署はすでに社会的責任を有します。このことをスタッフは十分に認識しなければなりません。責任を果たすことは容易ではありません。そのためには全てのスタッフが規律に従い学習を続けて行く必要があるのです。
「この部署は誰のものでもない」と以前述べたことがあります。しかし優秀な人材であれば誰でもこの部署をリードできます。そして安寧とし成長の止まったスタッフは、新しい世代に取って代わられるべきです。
私は優秀で真面目なスタッフによりこの部署の舵取りが奪われることを切に希望します。どうか名乗りを上げて下さい。
作成者
土田芳彦
: 2012年5月12日(土) 16:32
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