日本重度四肢外傷機構から

日本における整形外科外傷のあり方について、情報を発信していきます

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2012年2月10日(金)

「救命救急センター」ではなく「外傷センター」に最も必要な事柄

 「救命救急センター」と「外傷センター」で必要な医療体制にいかほどの相違があるのか思いつかない方も多いかもしれない。どちらも「救急処置室」「画像・検査部門」「ICU」「病棟」「手術室」などが必要である。「外傷センター」にとってより必要なことは後方病棟でありリハビリテーション部門であるが、最も必要かつ重要なものは何と言っても「手術室体制」である。専用の手術室体制がとられていない外傷センターは発展する基盤がないともいえるのである。
 私は10年間「大学の救命救急センター」で仕事をしてきた。もちろん救命救急センター専用の手術体制などは存在しなかった。しかし、それほど手術治療に辟易したことはない。何故だかおわかりだろうか? それは圧倒的に手術数が少なかったからである。重症ではあるが年間200例ほどの手術しかなかった。13部屋を有し、年間に全体で7000例ほどをこなす手術室に200例を滑り込ますことには然程問題はなかったのである。
 ある病院が「外傷センター」を有したいと考えたときに最も重要なポイントは専用の手術室体制がとれるか否かにある。それができない場合には、他の条件がいくら良くても成り立つことはないだろう。

作成者 土田芳彦 : 2012年2月11日(土) 05:07 [ コメント : 0]