2010年8月4日(水)
ミュンヘンの影?
日曜日の朝9時、骸骨のような市庁舎のあるマリエン広場に立った。人影の少ないまばらな空間でゆっくり痛む右足を少し引きずるように歩く。時を告げる時計台のメロディーがあたりに響き、中世の色合いに少し酔うがすでにそこは異界の魂が彷徨っている雰囲気。
しばらく歩いてトラムに乗る。ビデオカメラを回しロードムービーのようにただ街の風景を捉える。右腕が痛くなるまで続ける。モノトーンの寂しさが迫ってくる。この街の影はゴシックの建築の残骸の美醜に漂っているのかもしれない。 足が痛むという事が全てに先んじる。
中央駅のマーケットで缶ビールやチョコレートなどを買う。少年が求めていたドイツパンもまた土産にする。それらを持ってホテルまで歩く。痛む足と共に見るトラムや街の風景にイスラム教徒たちの顔が迫ってくる。
美しいミュンヘンの若い女性にホテルの道を尋ねる。彼らはいつでも親切に応えてくれる。最も声をかけるのは分厚い本を読んでいる若い女性とか、やはり相手を選んでいるーーー。他、気立てのよさそうな学生とか。人は見かけで判断するーー私も。魂や心は顔に姿に顕れるのか?否か?ーー現れる。かつて般若面のあの目をした人間の顔を三度見たーーー。悲しい真実。
出合(会)いは、別れで幕が落ちる。どれだけ、いい出会(合)いがあったのか?Zさんの優しげな表情が心に浮かぶ。ありがとう!重い鞄を持ってくれた優しさに感謝!いつか北京で会いましょう。それとも大阪大学かな?人はひたすら優しさを求めているーー。得られなかったものを求める旅!
<写真はかの有名な時計塔のある市庁舎>


